既存の仕組みに甘んじない自分なりの行動のススメ
昨日twitterにこんなツイートをしました。(twitterは端的に物事を伝えなければならないので文章が強くなりがちになってしまいます。最近はちょっと自分でもどうかと思い反省中です。)
さて、KURA COCOLONOとは僕がオーナーを務める体験型ギャラリーのことです。
そのKURA COCOLONOは現在ギャラリーとその横にある空き家をリノベーション中で、今日その活動に学生さんが手伝いに来てくれました。
で、ツイートの中にある「オープンデスク」というのは設計事務所に学生さんが無償ボランティア(あえてこう書きます)で事務所のお仕事を手伝って経験を積む仕組みのことです。
最近は減ったみたいですが、このオープンデスクを経て働きたい事務所に就職する学生さんもいる印象です。
でも僕はどうしてもこのオープンデスクという仕組みが苦手で、学生の頃から利用したことがありませんし、独立してからもどんなに忙しくても「オープンデスク募集」という告知をしたことがありません。
確かに「オープンデスクを募集していますか?」という連絡はいただきます。でも「オープンデスクは募集していません」と返信しています。
KURA COCOLONOが本格的にスタートしたのは今年に入ってからです。それまでは準備期間として空間デザインをしたり、体験の実験をしていました。そんな中KURA COCOLONOに来たのが西井勇希君という当時中京大学4回生の学生さんでした。彼のnoteです。
彼は建築学科出身ではなかったので「オープンデスク」という仕組みを知らず、twitterのメッセージで「気になってます!」的な連絡をくれて KURA COCOLONOに関わるようになりました。
彼は僕の分野や彼の分野にある「既存の仕組み」に甘んじるのではなく、自分が良いと思う行動を起こしました。だからこちらも忘れられない存在となりました。
その後、彼は僕が提唱した「ハイパーシェア」を題材に全国学生英語プレゼン大会に出場し個人の部で2位(インプレッシブ賞)になり、学長賞をとって社会人となりました。僕はメンターとして助言、そして画像提供などをさせてもらいました。
僕も今の自分があるのは21歳の学生の時と25歳の時に力を貸してくれた人生の先輩方がいたからです。でもその力を得られたのは決して既存の仕組みを利用するのではなく、自分なりに正しいと思うことを行動に移し、相手に対して社会人としての礼儀を尽くせたからでした。
オープンデスクが決して悪いわけではありません。でも既存の仕組み以外に若い人は特に自分で考え、自分で責任を持って行動することをお勧めしたいなと思っています。
竹鼻良文/TAKEHANAKE代表
TAKEHANAKE design studio
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