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いつからだろうの境界線-2-

今日は朝から強い雨が降っていた。

2人の子どもを別々の保育園に連れて行く途中、自由にあちこち興味を示す上の子に

「ちゃんと歩いて!」

と強めの口調で伝えていた。

下の子を抱っこ紐で抱っこし、上の子を車から守りながら傘をさし歩くことは神経を使う。

でもその時ふと考えた。

始めて上の子が発した言葉は「パパ、ママ」

その2言を発しただけで僕はこれ以上なく子どもを褒めた。

始めて子どもが自分でスプーンを持ってご飯を食べた時もこれ以上なく褒めた。

靴を自分で脱げた時もこれ以上なく褒めた。

でもいつからだろう。

「ちゃんとして!」と強めの口調で子どもに伝えるようになったのは。

いつから褒める基準が高くなってしまったのだろう。

できることが多くなる、できることが高度になる度に、子どもとの接し方が変わってきたのだと思う。

それは当たり前のことなのかもしれないけれど

「子どもが求めていること」

にも敏感になっておきたいと思う。

この境界線は親が勝手に引いた線なのだから。

そしてこれは大人の世界でも同じだということを忘れないようにしておきたい。

竹鼻良文/TAKEHANAKE代表

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