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物書きの価格破壊からの脱却について
ものづくりに長年関わる中で、大きな変革の時期が何度かありました。
例えば3Dプリンターが出てきた時、鋳物(いもの)と呼ばれる金属をとかし、鋳型(いがた)に流し込んで器物を作る分野では、すべて3Dプリンターで代替できるとされ、多くの会社で3Dプリンターが導入されました。そして日本の産業を支えてきた鋳物技術は衰退しました。さらに職人技術が機械に置き換えられたことによって、世界中誰でも鋳物産業に参入できるようになったことも大きな変化でした。
他にも写真用プリンターが出てきた時も革命的だったと思います。僕たちがまだ子どもの頃、写真を撮ったら写真屋さんに現像(印刷)をお願いしに行くことが普通でした。しかし今では写真屋さんも街から消え、写真はデータで残すか、自分の家でプリンターを使って印刷するというのが当たり前となりました。
そして僕が大きな革命だと感じたのはECサイトの登場でした。僕自身初めてECサイトを利用したのが約10年前。dクリエイターズと呼ばれるECサイトでDoCoMoが運営するECサイトでした。当時はまだECサイトがそこまで普及しておらず、商品を掲載するにも運営側の許可が必要でした。しかし、値段の決定や商品説明などは今と同じで出品者が自由に決定していました。僕はそこで色々な作品を販売し、美術手帖とコラボした企画で紹介されたり、東京都美術館のセレクトショップで作品が販売されるなど、駆け出しだった頃にしては順調なECサイトでの挑戦の日々を過ごしていました。
そんな時、日本六古窯の1つでもある滋賀県信楽焼の陶芸作家さんから衝撃的な言葉を言われました。それは
「ECサイトが物の価格破壊を起こしている」
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