本当は100回記念! 銀座ソーシャル映画祭の話 第二回:「会社員 西村 修」
2020年3月末には100回目を開催…するはずだった、銀座ソーシャル映画祭。そんな市民上映会の主宰者である西村 修さんと、ひょんなことから知り合ったメクジラー成田とソーシャル1年生いきが色々会話するうちに始まった竹紙新聞。方針として「自ら考えて行動する人を増やすためにできること」を目指しコンテンツを考えているのですが、我々3人とも基本「会社員」なわけです。
ところが西村さんは、朝は学生や社会人とSDGsを学ぶ会を催したり、昼は会社で、自社が製造するエココンシャスな紙を様々にプロモーション、その活動を通して数々のエコプロダクト関連の賞を受賞する部長、夜は銀座ソーシャル映画祭を主宰、そして最近ではフェアトレードでオーガニックな豆をつかったコーヒー焙煎の店長まで…。
ソーシャルなことに対する関心はあっても、なかなかアクションの起こせない僕らからしてみると、どれだけアクティブなんだって感じがするんのですが、逆に西村さんからヒントになる何かが聞き出せないかと。そんな思いから、西村さんが始めた市民上映会「銀座ソーシャル映画祭」について、いろいろと聞いてみようと思っています。第二回の今回も、まずは西村さんの振り返りから。
なぜこんな上映会を始めたのか。ダラダラと紐解きましょう。上映会の主催者は個人ではなく会社です。会社主催はちょっと珍しいので、率先して社会に良いことをしている良い会社に映るようです。まあ、それも狙いなのですが、実のところ、会社主催の体なだけで、全くそんな会社じゃないんです。そんな会社じゃないから、社員のマインド向上を狙って社員向けに上映会開催を計画したのが、事の発端です。でも、そうなる前、なぜ社員のマインドを向上させようと思ったのか。
僕は誰に頼まれた訳でもなく、自社のブランディングが企業の存続に必須と考え、勝手に自分の仕事として始めたことから、やがて上映会開催を試みることになります。会社は紙を製造販売する製紙メーカーなのですが、日本の紙って他国と異なりどれも高品質で、その一方で、広大な敷地の大きな機械が並ぶ装置産業で、24時間操業の大量生産で生産コストを下げ、常に過当な価格競争を強いられるB2Bの素材産業にいます。そんな会社で上映会を始めることになったのは、「僕のような幸福感を体感させてやろう」と思ったからです。。。つづく。
ソーシャル1年生いき:前回に引き続き3人で銀座ソーシャル映画祭の成り立ちを追っかけていきたいと思うのですが、今回は「会社員」ということをきっかけに聞いてみたいと思っています。
会社員として働く、っていうことというのは、どこかに、自分のしたいこととは別のことを業務として割り切って稼働することなんじゃないかという思いが、僕のなかにはずっとあったんですけど、、、
西村さん:苦笑)そうでもないかもしれないけど、ただ多くのひとはそうやって時間を切り売りしているよね。
メクジラー成田:わたしね、その西村さんのひょうひょうとした感じと、しっかりした考えを持って行動しているところにギャップを感じてたりするんですけど(笑)。
西村さん:なんかね、僕の中では少し引いて観ているところがあって、僕はね、そもそも時間を切り売りしていたのが、こっちにきたという珍しいというか、いい点という感じかな…(笑)。
1年生:西村さんをみていると、自分の持っている信条と仕事として進んでいる方向が同じ方向に向いているんじゃないかって思うんです。
冒頭にもありましたが、自分の信条としてはこっちのほうに向きたいのだけど、仕事だから仕様がなくこっちのほうに向くみたいなことっていうのが、仕事をするうえでのストレスになったりすると思うんですけど、西村さんからはそういうのが感じられなかったので。もちろん色々と葛藤とかあるとは思うんですが…。
西村さん:あー、でもそれは自分の中で割と意識してたことかもしれない。僕のことをよく知ってくれている人は、ズレがない、ブレがないとか、そういうことをいってくれてるとは思うよね。「仕事だから…」というのがイヤだからさ、なるべくそういう事をしないですむようにしているっていうのはあると思うよ。なるべく自分に誠実にしたいな、とは考えてる。でも、できるとは限らないけどさ(笑)。
あとは、本当に細かいところだけどね、自分の発言と行動で二枚舌にならないように、っていうのは普段の生活のなかでも気をつけている。ペットボトルに入っているものを買わないようにしているとか、ゴミを出したくないから弁当買わないでお店で食べるとか(笑)。
1年生:そうなんですけどね…、仕事はなかなか自分では選べない、というのもあるじゃないですか。ニワトリが先かタマゴが先かわかりませんが、西村さんは動き出したからかもしれませんが、結果的にうまくまわっているなっていうか。。。西村さんに会ってなんというか、「会社員」なのに、こういうあり方もあっていいんだなって思ったんですよね。
西村さん:それは…そうしたからね、僕は。もともと会社にない仕事をやり始めたから、結果的にはそうなったけどね。それもね「見せ方」であってね、楽しく話してそう見せてるからだけど、それはそれはもう辛いわけでさ……
メクジラー:ちょっとまって! なんかねー、わたし思ったんだけど、この話出すの早くないかなー?
西村さん・一年生:え、なんで?
メクジラー:もっとあったまってからの方がいいんじゃない? ドラマとかでもさー、主人公の秘密とかはもっとあとなのよ。
西村さん・一年生:(苦笑)
メクジラー:すごくストーリーがあったまって、みんなが応援したくなってきたところに、この人は病気だとかそういうことがわかるわけですよ!
一年生:まあねぇ……。
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…と、ちょっと話が尻切れてしまいましたが、今回は、一年生が気になっていた「会社員 西村 修」について聞いてみました。次回は会社員として、一大決心をする「40代半ばの暴走」。銀座ソーシャル映画祭にはどうつながっていくのかしら。。。おたのしみにー!
銀座ソーシャル映画祭 https://www.facebook.com/ginzasocialfilmfestival
ユナイテッドピープル https://unitedpeople.jp/
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