Internazionali BNL d'Italia May14
久しぶりのゴファンvワウリンカ。ゴファンの調子が上がってこないのがとても気になっていました。今シーズンに入ってランキングは23位ですが、レースランキングでは46位と少し出遅れている印象です。原因は試合勘ということもあると思いますし、個人的な意見ですがビッグ4やトップ中のトップ選手との対戦が今シーズンはまだありません。
以前復帰後のワウリンカも調子が上がらなかったのですが、ナダルとの対戦がありました。そこで敗れはしましたが素晴らしいパフォーマンスを見せ、それ以降はプレーのレベルが元に戻った印象がありました。2018シーズンのトロント1000の3回戦のナダル戦 5-7, 6-7(4)だったと思います。
そこで感じたのはトップ選手の再生はトップ選手との対戦によって思い出され再覚醒するんだということです。
そのチャンスが今回のゴファンvワウリンカにあるのではないかと期待しながら試合が進んで行きました。
試合展開は慎重にゲームに入っていったワウリンカがファーストセットを先取します。サーフェイスの状態に気を取られ神経質になっているゴファンはサービスの確率も低い状態。
しかしセカンドセットに入り今度はワウリンカのアンフォーストエラーが増え始めます。ゴファンのリターンも効果的にチャンスを演出し始め、6-0でゴファン。
ファイナルセットも流れは変わらずゴファンの勝利。
コーチをベルギー人のクレンプットコーチから離れ(彼はハレプのコーチとしてのトライアルをしたが契約は行われず)、スウェーデンのトーマス・ヨハンソンをコーチに迎えました。個人的にはヨハンソンはセルビアのクライノビッチのコーチ就任のニュースを聞いていたので、このチームが上手くいくと良いなと思っていた矢先にゴファンのコーチになったので、ヨハンソンコーチに対しては私は懐疑的です。しかし本編(放送中)で言いたい事なのですが、僕のスウェーデン人コーチの印象はとても良い仕事をする人が多いのです。
古くはサフィン、フェデラー、ワウリンカを率いたピーター・ランドグレンコーチやノーマンやソダーリング、最近までエドマンドのコーチだったフレデリック・ローゼングレンコーチ。そしてモンフィスを2016ATPファイナルズ出場までに引き上げたティルストロムコーチやワウリンカのノーマンコーチ、現在USTAのナショナルチームのディレクターをしているオラ・マルムクビストも1986全仏準優勝のミカエル・ペルンフォルスのコーチや数々のアメリカ女子選手のコーチをしていました。
話を戻しますが、この勝利でゴファンが完全復活だとは思いませんが、次のデルポトロとの対戦も彼にとって新たなきっかけになると思い、今から楽しみです。
しかしイタリアンの活躍がすごい!ベッレッティーニがサーシャ・ズベレフに7-5 7-5で勝利!フォロイタリコのお客さんはとてもテニスの目が肥えていて、自国選手へのサポートが凄まじいです。
ダブルスではマドリード優勝のロジェ・テカウ(実はノーシード)がブライアンズに初戦で敗退という厳しいドローです。
DAY5の水曜日はフェデラーvソウザがCENTRALEのファーストマッチ。PIETRANGELIの3回り目にフリッツv錦織があります。