《ラノワールのエルフ》でライバルに差をつけよう! ~ Magic: The Gathering ファウンデーションズ私的カードレビュー 緑編 ~
序文
やあみんな、武えのきだ。
今年の11月はえらく寒く感じるね。数字を見るとさほどでもないから、相対的にそう感じるなんだろうけど。人間の感覚はあてにならないね。
今日はファウンデーションズの緑のカードを紹介していくよ。
目次
カードレビュー
《Gigantosaurus》(構築:★)
5マナ10/10という異常なマナレシオが魅力のクリーチャーだね。ある意味緑らしいクリーチャーと言える。テキスト欄の無いカードはプレイ時のトラブルを招くから批判されることもあるけど、《ギガントサウルス》先生に関しては本当にマナコストとスタッツ以外書くことが無いので、テキスト欄がなくてもどこからも文句は出なそうだ。
《Heroes' Bane》(構築:★★)
余ったマナで倍々に大きくなれるクリーチャーなんだけど、5マナ4/4バニラはちょっと今の環境ではインパクトが薄いかな。《亭主の才能》や《倍増の季節》といった、乗せるカウンターの数を増やすカードとの併用が前提となりそうなカードだね。
《Predator Ooze》(構築:★)
破壊不能持ちの珍しいクリーチャーだね。アタックする度大きくなるんだけど、特性的にはブロックしたい側のクリーチャーなのがちょっと辛い所かな。破壊不能とはいえ、布告除去や追放除去には当たり前にやられるし、初期スタッツが低すぎて《見栄え損ない》のようなマイナス修正にもやられるのが痛いね。なんらかのサポートが無いと使い物にならないかな。
《Primal Might》(構築:★★)
弱いクリーチャーでも強いクリーチャーを除去できる可能性が有る格闘除去なんだけど、一方格闘じゃないから接死クリーチャーを相手にすると相討ちになっちゃうのが痛いね。今は接死クリーチャーは《グリッサ・サンスレイヤー》くらいだからあんまり気にしなくても良いかもだけど。
《Primeval Bounty》(構築:★★)
クリーチャースペルを唱えた時に3/3トークンをだし、非クリーチャー呪文を唱えた時に+1/+1カウンターを3つ配り、上陸した時に3点ライフゲインしてくれるエンチャントだね。
強いんだけど、今はわりとカジュアルにエンチャント割ってくる環境なのが非常に向かい風だね。使うにしても今じゃない気がする。
《Rampaging Baloths》(構築:★★)
上陸する度に4/4トークンを出してくれるクリーチャーだね。マナコストが高い分上陸のボーナスが凄い。最悪でも1回は上陸が達成できる状況で場に出したいね。
《Surrak, the Hunt Caller》(構築:★★★)
戦闘開始時に自分のコントロールするクリーチャーの合計パワーが8以上であれば、対象のクリーチャーに速攻を付与できる能力を持つクリーチャーだね。自身のパワーが5あるから、条件達成は見た目よりたやすいと思う。サイズも4マナにしては良い方だね。自分自身に速攻を付与することもできるから、ラノエルから3ターン目に出して一気に打点を叩きこみたいね。
《Vizier of the Menagerie》(構築:★★)
ライブラリトップからクリーチャーを唱えることを許すクリーチャーだね。トップにクリーチャーが続いた時には圧倒的な盤面を築ける可能性もあるんだけど、土地が続いた時には何もしないのが微妙だよね。どっちかといえばトップの土地をはじきたいんだよね。そういう意味で、強い時と弱い時がはっきり分かれるタイプのシステムクリーチャーだと思う。
《Wildborn Preserver》(構築:★★★)
2マナ2/2瞬速到達に加えて、他の人間じゃないクリーチャーが自分のコントロールで戦場に出るたびにマナを払って大きくなれる優秀な2マナクリーチャーだね。このカードが出てるだけで、マナフラッドが受かりやすくなるのが良いね。
ただ、逆に言えば大きくするには余剰なマナが必要だから、意外と2/2のまま大きくできないこともありそうだ。
《エルフの大ドルイド》(構築:★★★★ リミテッド:★★)
現環境でもプレイアブルなエルフは結構多いから、このカードを使ったエルフデッキが成立する可能性はあるかもしれないね。赤の全体3点火力や黒の全体マイナス修正がキツいから、それらへの対応が必須にはなるだろうけど。現時点でのカードプールではエルフは強いデッキにならないんじゃないかな、という気はする。
《ビビアン・リード》(構築:★★★ リミテッド:★★★★)
盤面に触りづらいプレインズウォーカーなんだけど、現環境はやっかいな置物が多いし《ドロスの魔神》なんかの重い飛行クリーチャーも採用率が高いから、意外と-3能力が強く使えそうだね。+1能力はちょっと悠長なんだけど、-3能力で戦場を捌いた後なら十分間に合いそうだ。緑の入っているミッドレンジで1,2枚採用できるんじゃないかな。
《ラノワールのエルフ》(構築:★★★★ リミテッド:★★★)
久しぶりにスタンダードに帰ってきた1マナのマナクリーチャーだね。3マナのアクションが強い環境だから、2ターン目に3マナ出せる可能性を作るこのクリーチャーは良く見ることになると思うね。赤系アグロのために採られてる1マナ除去に当たってしまうことは多いだろうけど、それもご愛敬かな。
《倍増の季節》(構築:★★ リミテッド:★★)
プラス能力でトークンを生成するプレインズウォーカーと相性が良いね。トークンが倍出て来るし、忠誠度カウンターも倍増えるからね。
例によって単体では何もしないカードなんだけど、上振れは期待できるから使ってみたくはある。
《原初の飢え、ガルタ》(構築:★★★★ リミテッド:★★★★★)
3ターン目に出した《好戦的な槌頭》が戦場に残れば4ターン目に出すことも現実的だね。しかも2ターン目に《好戦的な一年仔》が出ていれば、4ターン目に12という圧倒的な打点を叩き出せるのも良いよね。半面、戦場をきれいに捌かれると手札で一生腐っちゃうから、かなりピーキーなカードだね。
リミテッドではクリーチャーが場に残りやすいから、見た目の割に結構出せると思う。
《揺らし歩きのケラトプス》(構築:★★ リミテッド:★★★★)
ただただデカいクリーチャーだね。次に紹介する《攻撃的なマンモス》と組み合わせてトランプルを付けて殴ったら気持ちよさそうだ。どっちも除去耐性がないから何らかのサポートが無いと揃えるのは難しそうだけどね。
リミテッドではこのスタッツだけで採用する価値があると思う。6マナでトリプルシンボルだから、そこそこ出せそうだしね。
《攻撃的なマンモス》(構築:★★ リミテッド:★★★★)
ちょっと重いけどマナレシオが良くて全体にトランプルを付与してくれるから、チャンプブロックでしのがれやすい《ホーントウッドの大主》《ギガントサウルス》や《止められぬ斬鬼》と相性の良いカードだね。《ホーントウッドの大主》《ギガントサウルス》とはマナカーブも噛み合いが良いしね。
とはいえ、除去耐性が無いからあんまり当てにもできないカードかな。時々残れば気持ちよく勝てるって感じかな。
《森林の物あさり》(構築:★★ リミテッド:★★★★)
継続的にクリーチャー強化、あるいはトークン生成が行えるカードだね。説明するまでも無く、リミテッドでは置いた瞬間実質的に勝負がつきかねないカードだね。
クリーチャーが場に残ってないとなにもしないので、構築では難しいね。《亭主の才能》みたいにコンボで使えるわけでもないしね。
《溌剌とした探検家、おたから》(構築:★ リミテッド:★★★)
《溌剌とした探検家、おたから》は追加で土地を置ける常在型能力と、6マナでライブラリトップから条件付きでクリーチャーを場に出せるクリーチャーだ。
追加で土地を置ける能力って、基本的にすぐ手札が枯れちゃうんだよね。何らかの土地を補給するカードと組んで使えればいいんだけど、両方揃う幸運に期待するくらいなら素直にランパンした方が良いかな。起動型能力は起動できれば強いんだけど、このクリーチャーがそこまで残るか? という疑問はある。タフネス4で火力に強いのはちょっと偉いけどね。
《漁る軟泥》(構築:★★★★ リミテッド:★★★★)
数年前にスタンダードで活躍した《漁る軟泥》が堂々の再録だね。クリーチャーを墓地から追放する度に大きくなってライフゲインもできるからアグロにも強いし、リアニメイトデッキをけん制出来のが優秀だよね。
墓地対策できるクリーチャーとして、スタンダードでは《鋭い目の管理者》と競合するね。こちらは除去に当たりやすい代わりに色拘束が緩くて、大きくしやすいのが長所だね。緑単以外でもゴルガリやグルールで採用されるカードになると思う。
最終的にフィニッシャーにもなるから、リミテッドでも積極的にピックしたいカードだね。
《苔生まれのハイドラ》(構築:★★★ リミテッド:★★★)
上陸を何度も誘発できればどんどん強くなるんだけど、上陸で大きくなるスタックで《切り崩し》とかが当たるのがちょっとなあ。相手がフルタップしたタイミングで上陸を2回達成させるとか、なにかと気を使う必要があるカードだね。とはいえ3回上陸すると《ギガントサウルス》も裸足で逃げ出すマナレシオになるから、1ターンに何回も上陸を達成できるデッキで使いたいね。
ランプ戦略と噛み合いの良いカードだとは思うけど、3マナはまさにランパンスペルを撃ちたいタイミングなのが難しいよね。これを採用するなら、相方は《ゼンディカーへの侵攻》などの4マナで土地が2枚伸ばせるカードになるかな。
《起源の波》(構築:★★★ リミテッド:★★)
Xの値を大きくすればパーマネントを一気に並べられるソーサリーだね。こういう一枚で勝ちうるカードは大好きなので使ってみたい。たぶん、強いデッキにはならないだろうけど。ランプやエルフデッキのエンドカードに使えるかな?
できればXが5以上は欲しいから、リミテッドよりは構築向けのカードじゃ無いかな。もちろん、X=3とかでも最低ランパンはできるからリミテッドでも強いとは思うけどね。
《針羽の大ワーム》(構築:★★ リミテッド:★★★★)
マナレシオが良い緑の大型クリーチャーだね。カウンターを乗せるタイミングが、アタックする度じゃなくて戦闘ダメージを与えるたび、なのがちょっとテンポ悪いね。戦闘ダメージが通る状況なら、このカードが無くても勝負が決まってることが多いからね。
墓地から唱えられる能力も、6マナに加えて自分のクリーチャーからカウンター6つも取り除かないといけないから達成は難しいね。カウンターならなんでもいいから麻痺カウンターとかでもいいわけだけど、それにしたって6つはなかなか乗らないからね。
リミテッドでは7/7トランプルなだけで充分だと思うよ。
《非常識な図体》(構築:★ リミテッド:★★★★★)
豪快オブ豪快な全体強化スペルだね。トランプルが無いのは気になるとはいえ、リミテッドでは一発逆転も期待できる強力な切り札だね。
構築で7マナ出る状態でクリーチャーが戦場に残っているケースはあんまり無いから採用は厳しいかな。
《魂を紡ぐもの》(構築:★★★ リミテッド:★★★★)
自分のコントロールするクリーチャーが死亡しても後続を見つけてくれるクリーチャーだね。現環境は《苦痛ある選定》などの追放除去がかなり採用されているのは懸念点ではあるけど、メインから何枚も採用されるカードでも無いから、構築でも一回くらい誘発することは期待できるんじゃないかな。《傲慢なジン》を止められるスタッツなのも地味に偉いね。
終わりに
これにて緑のカードレビューを終了させて頂くよ。
個人的に使いたいカードは新録カードだと《起源の波》かな。パーマネントならなんでも場に出せるから、クリーチャー、エンチャント、アーティファクト、プレインズウォーカーなどデッキのパーマネントの種類を散らしておけば相手も対処が難しくなると思う。マナが沢山必要なカードだから再録された《ラノワールのエルフ》も併用したいところだ。
それじゃあ、また。
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