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この青マナであなたは何を唱えますか? Princess Lucreziaを発掘!【MTGイニシエカード発掘隊】

やあみんな、武えのきだ。

今日は1994年発売のセット、レジェンドからカードを発掘していきたい。

レジェンドはマジック3番目のエキスパンションで、伝説のクリーチャーや多色カードが初めて登場した。レジェンドに収録された多色の伝説のクリーチャーはマナコストに対して理不尽に弱いものが多いことで知られている。ジェディット・オジャネンはその筆頭だね。

計7マナかつこの色拘束で5/5バニラという驚異のカード
個人的には甲鱗様よりだいぶ酷いと思う
レジェンドには日本語版が無かったので発見が遅れた説を提唱したい

そんなレジェンドの多色クリーチャーを眺めているうちに、これは絶対に取り上げたいと思う不可解すぎるカードを発見した。それがPrincess Lucreziaというカードだ。

なにこれ

このPrincess Lucreziaは青2黒1不特定3の計6マナで5/4のスタッツを持つクリーチャーだ。そこまでならマナコストに対してかなり弱いねで済むところだけど、持っている起動型能力が非常に不可解なんだ。

このクリーチャーはなんと、タップで青1マナを加えるという起動型能力を持っているんだ。青いラノワールのエルフだと思ってもらって良い。Princess Lucreziaは場に出すのに6マナもかかるということを除けば。

マナクリーチャーは軽さが正義!
6マナ? は? やる気無いなら帰ってくんない?

僕はPrincess Lucreziaがマナ能力を持っていることが不思議でならない。このクリーチャーが出せているこということは、計6マナ払える環境が整っているということなんだ。しかもその中の2マナは青マナだ。その状況でもう1マナ加速して嬉しいと思うだろうか? キャントリップでもついていた方がまだ嬉しいんじゃないだろうか? 当時このカードをデザインした方がどういう意図でこの能力にしたのか、この青マナで何を唱えさせるつもりだったのか、ぜひ聞いてみたいところだね。

ついでに言わせてもらえば、このカードのイラストも不可解だね。

スクロールしてもらうのも申し訳ないので再掲
何回見てもなにこれってなる

おそらくPrincess Lucreziaであろうと思われるイラスト右上の女性が写実的に描かれ過ぎているという点については、コンプラ全盛の令和において非常に焦げ臭いのでここでは指摘しない。

だけど、彼女の姿が透けているのはどういうことなんだろう? 彼女が人間を超えた何かであるという可能性も考えたけれど、サブタイプ変更で人間・ウィザードのクリーチャー・タイプを獲得したとのことなので、その線は完全に消えた。

では、彼女はガラス窓越しに外の景色を見ていて、その様がガラスに写っているんだろうか? だとしたらこの次元にガラスはあるの? そもそも中央の塔(城?)にはどうやって入るの? 湖に建てるにしては不安定すぎない? などなど謎は深まるばかりだ。名探偵の登場を待ちたいところだね。

ということで、今日は不可解すぎる一枚、Princess Lucreziaを紹介したよ。彼女が提供してくれる青マナの効率的な使い方やイラストの解釈について、何か思いついた方はコメント欄で教えてくれると嬉しい。

それじゃあ、また。

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