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Magic: The Gathering パイオニアマスターズ私的注目カードレビュー 多色編1

はじめに

やあみんな、武えのきだ。

今回はパイオニアマスターズの多色のカードのレビューをしていくんだけど、このセットは多色のカードの数が多くて一気に書くと記事が長くなり過ぎるから何回かに分けたいと思う。

それでは始めていこう。

目次


カードレビュー

《オレリアの憤怒》(構築:★ リミテッド:★★★★)

いろんなことできそうだけど結局ハンパな結果になりそう

除去として見る場合はちょっと心もとないから、相手の戦闘前メインフェイズに撃ってライフレースの計算を崩すような使い方になるかな? 構築ではちょっと無理だとは思うけど、リミテッドならそこそこやれるかも。

《ジャラドの命令》(構築:★ リミテッド:★★★)

ジャラド足細くね? スケルトンなのかな?

フィニッシャーを持って来ながら墓地も肥やせるスペルだね。今回のリミテッドで言うと不朽を持っているクリーチャーを墓地に落とすのが良いと思う。特に《名誉あるハイドラ》は色も合うしサイズ感も良いから最適だね。《ジャラドの命令》が取れたら積極的に狙って良いかもね。構築じゃちょっと重いかな。

《ドムリ・ラーデ》(構築:★ リミテッド:★★★)

能力的にはもっと屈強なイメージなんだけど……

+1能力がちょっと不安定なんだけど、-2能力でクリーチャーを除去した後にもアドバンテージを得られる可能性が有ると考えればまあまあなのかな? このカードが取れた場合は肉質の良いクリーチャーを優先してピックしたいね。

構築ではさすがに厳しそうだね。3ターン目にこれ出してる余裕はとてもじゃないけど無さそうだ。

《ボロスの反攻者》(構築:★ リミテッド:★★★)

苦情は《叫ぶ宿敵》にお願いします

構築では《叫ぶ宿敵》を押しのけてこれを入れる理由が無いからノーチャンスだね。

リミテカードとして見た場合の単体性能は悪くないんだけど、今回は多色環境になる可能性が高いと見ているから、色拘束がキツいこのカードはピックしづらいね。

《ラクドスの復活》(構築:★ リミテッド:★★)

状況次第では強いこともあるだろうけど、弱い時が弱すぎる

例えば相手の手札がまだまだある場合にこれをX=3以上で撃って手札を捨てさせられれば強いんだけど、盤面のクリーチャーに触れないのが非常に印象が良くないね。上振れと下振れがかなり激しそうだから、あんまりピックしたくないなと思う。構築でコントロール相手に撃つにしても《真っ白》の方がまだ良い気がする。

《ロッテスのトロール》(構築:★★ リミテッド:★★★)

そっち方向にリアルなのやめな?

墓地を肥やすことがメリットになるデッキならクリーチャーカードを捨てる能力も強く使えるかもしれないけど、クリーチャーカードを1~2枚捨てるのが前提になるサイズ感だからかなりデッキを選ぶね。不朽や探査がたくさん取れててようやく採用を検討できる感じかな? 2マナクリーチャーのために黒1マナ残して動くのはなかなか難しいと思うので、再生はあんまり評価できない気がする。いざ使ってみると強い可能性もあるにはあるけど……

構築では、コンセプト的には《魂剝ぎ》デッキに入らなくもないけど、墓地を肥やす手段が他にも沢山ある中であえてこれを選ぶかというと……

《ヴィズコーパの血男爵》(構築:★ リミテッド:★★★★)

《薄暮の聖人、エレンダ》に似てるけど全体的に向こうの方が高性能かな

構築でライフゲインデッキを組むにしても、《薄暮の聖人、エレンダ》の方が優れているケースが多そうだからちょっと採用は難しいんじゃないのかな。別に弱いわけじゃないんだけどね。

白と黒へのプロテクションがかなり信頼できる除去耐性だし、絆魂がライフレースに強いから、リミテッドでは相当頼れる一枚だと思う。

《世紀の実験》(構築:★★ リミテッド:★)

イゼットカラーの神話レアはこういうのたまにあるよね

構築とリミテッドのどちらでも、あんまり評価できないカードかな。

どちらかと言えば構築の方が望みが有りそうだと思う。本体火力がどっさり入ったデッキでこれをX=5くらいで撃って一気にライフを詰められれば気持ちよさそうだ。ただ、そういうデッキが環境にいないということは、まあそういうことなんだろうね。

リミテッドで使うのはかなりリスクの有るカードだね。少なくとも僕にはうまく使えるビジョンが湧かない。

《予想外の結果》(構築:★ リミテッド:★)

ギャンブル好きな人にはぜひ

土地がめくれた時にはランパンしつつ再チャレンジできるパチンコカードだね。テンポが悪すぎるし結果も安定しないから、これを主体としたコンボデッキはとても作れなさそうだ。構築では無理だろうね。

リミテッドで使う時には、できるだけマナコストが重くてインパクトがあるカードが沢山入っているデッキで使いたいね。たぶん全然強くないとは思うけど、楽しいカードではある。

《前駆ミミック》(構築:★ リミテッド:★★)

コピー系のカードで重いのはちょっとしんどいっす

生き残れば毎ターンコピートークンが出るとはいえ、6マナと重さなのにも関わらず、強さが戦場の状況に左右されまくるのが厳しいね。なんか特殊な事情が無いと構築では使われないと思う。

リミテッドではコピートークンを増やし続けて物量で勝つみたいな勝ち筋は充分狙えるから、勝ち手段として採用できるカードではあると思う。とはいえ、6マナと重くて強さが安定しないのには変わりないので、他に良い勝ち手段があるならそちらを優先したいかな。

《勝利の神、イロアス》(構築:★ リミテッド:★★★)

先手か後手かでかなり強さが変わりそう

常在型能力自体は強力なんだけど、4マナ払って直接戦場に影響を与えないから構築で採用するデッキは無いんじゃないかな。

リミテッドではちゃんとアグロが組めれば強く使えるだろうとは思う。とはいえ、要求される信心が7だからクリーチャー化はなかなかできないだろうし、攻められている状況では無力だから、強さが安定しないタイプのカードだと思うね。

《卓絶のナーセット》(構築:★ リミテッド:★★)

そこはかとなくポーズが面白い

どの能力の効果も安定しなくて、4マナのプレインズウォーカーとしてはかなり弱いと感じるね。これに比べたら3マナの《覆いを割くもの、ナーセット》のほうがかなり強いんじゃないかな?

リミテッドでも、このカードの能力を活かすデッキを作るのはかなり大変だろうと思う。インスタント・ソーサリー主体のデッキがたまたま出来て、そこにこのカードが入るという形なら良いと思うけど、このカードありきで構築するのは止めた方が良いように思う。

《収穫の神、ケイラメトラ》(構築:★ リミテッド:★★★)

イラスト左側のしっぽがモフモフでかわいい

単独で仕事しないし、5マナ出せる段階ではランパン効果もそんなに嬉しくないことが多そうな気がする。重くて強いカードが取れてればあるいは? って感じかな。うまいことクリーチャー化できればいいんだけどね。

《対抗変転》(構築:★ リミテッド:★)

超過で唱える恩恵が得られる状況がほぼ無さそう

打ち消されないカウンターは一見強そうなんだけど、今のパイオニア・エクスプローラーで打ち消し合戦になるマッチアップがあんまり無いから、強みが活かせる状況はそんなにないんじゃないかと思う。カウンター主体のデッキを組みたいなら《ドビンの拒否権》がある青白を選ぶ方が良いだろうしね。超過が強く使えることもほぼ無さそうだ。スタックに打ち消したいスペルが複数ある状況が思い浮かばないもんね。イゼット天啓が流行っていたころのスタンダードなら重宝されただろうけど……

リミテッドでも構え合いになることがほぼ無いから、色拘束の強い《取り消し》にしかならないと思う。そう考えると弱いよね。

《嵐の神、ケラノス》(構築:★ リミテッド:★★★★)

サイクルの中ではかなり強そう

5マナは重いんだけど、とはいえ単体でアドバンテージを得られる可能性があるからリミテッドでは強そうに感じる。土地以外のカードがめくれた時にはアドバンテージは得られないけど、3点のバーンダメージが飛ぶからライフレースで有利になるしね。

《彩色マンティコア》(構築:★ リミテッド:★★★)

5色だけど意外と出て来そう

普段のリミテッド環境ならまず出せないんだけど、今回は《管区の案内人》でギルドランドを持ってこれたりして多色化が比較的容易だから意外と出て来るんじゃないかな? という気がしているよ。授与で唱えられれば当然強いし単体でも十分な性能だから、これが取れたら多色化を視野に入れても良いと思う。色が多ければ途中で流れて来るボムレアも採用しやすくなるしね。

《彼方の神、クルフィックス》(構築:★ リミテッド:★)

今セット1難解なテキスト

マナを出して使わずにおくことによって、無色マナとして貯蓄しておくことができる常在型能力を持つカードだね。すごくユニークなカードだと思う。

ただ強いかどうかというと話は別だね。かなりゆっくりした展開にならないとマナを貯める余裕が無いし、マナを貯められたとして有効に使う手段を引けていないと意味が無いので、面白いけど強く使うのは難しいカードかなと思う。

《悪夢の織り手、アショク》(構築:★ リミテッド:★★★)

何回見てもギョッとするルックス

+2能力から-X能力で良いクリーチャーが出せれば強いんだけど、いかんせん安定しないから構築では使いづらいカードかなと思う。

リミテッドでも守る手段を用意しないといけないからちょっと使いづらさはあるけど、逆に維持し続けていれば勝つカードだから一度は使ってみたいと思う。

おわりに

今回取り上げたカードは癖があるものが多くて評価が難しかったね。特に神サイクルの評価は自信が無い。信心7は結構達成が難しいと思うから低めの評価にしてるんだけど、実はけっこういけたりするのかな?

それにしても《彼方の神、クルフィックス》は面白いカードだね。ターンを跨いでマナ・プールにマナを貯められるカードは初めて見たよ。

それじゃあ、また。

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