
後日、卵焼きを買いに行く
やあみんな、武えのきだ。
今日は早くに目が覚めたので、ダウンジャケットを羽織って散歩に出かけた。気温は8度と低かったけど、よく晴れていて日差しの柔らかい、気持ちの良い朝だった。
早朝の町を歩いていると、矢井田瞳の『マーブル色の日』を思い出した。『マーブル色の日』はまだ僕が十代の頃によくメディアで流れていた曲だ。今調べたら20年以上前の曲らしい。確かにその頃だったような気もする。
この曲のPVは、明け方の町で自転車に乗った青年が生活に疲れた人々にビン牛乳を配って回るという構成になっていて、少し寓話じみた雰囲気が僕は結構好きだった。Youtube公式にPVが上がっていないのが残念だ。
僕は矢井田瞳の楽曲のみならず顔や声も好きで、会ったことも無いけれどきっと性格も良いはずだと今でも無根拠に信じている。生涯において会う機会はどうせ訪れないので、信じたもの勝ちだ。
2時間ほど歩いたところで引き返すことにした。帰る頃には近所のスーパーが開店する頃だ。そのスーパーは店内で調理した総菜を提供していて、中でも卵焼きが僕の好物だ。その卵焼きはほんのり甘く、どっしりとした厚みで、一口噛むと出汁がじゅわっと染み出てくる。思い出したら食べたくなってきたので、帰りにスーパーに寄って買って帰ることにした。カロリーは相応に高そうだけど、往復で4時間ほど歩くわけだからちょっとくらい食べ過ぎたって許されるだろうと自分を甘やかした。自分を甘やかすのは得意なんだ。
店に着いて惣菜コーナーに直行するも、卵焼きはまだ陳列されていなかった。着くのが早すぎたのかもしれない。仕方が無いので茄子のはさみ揚げを買って帰ることにした。卵焼きが無いのは残念だけど、茄子も好物なのでこれはこれで良いかと思った。家に帰って食べたはさみ揚げは、カリっと揚がったはとても美味しかった。ただやっぱり卵焼きへの未練は捨てられないので、後日また買いに行くつもりだ。