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【MTG】君をフィニッシャーとして使いたかった!【お気に入りカード紹介2】

やあみんな、武えのきだ。

今日もお気に入りのカードを紹介したいと思う。前回のお気に入りカード紹介で紹介したジュワー島の攪乱はその効果の奥深さで好きになったカードだったけれど、今回紹介する砂漠滅ぼし、イムリスはどちらかと言えば効果というよりイラストで好きになったカードだね。

名前からイラストからすべてがカッコいい

このカードはフォーゴトン・レルム探訪に収録された神話レアの伝説のドラゴンだ。5マナ5/5飛行のスタッツに加え、アンタップ状態であれば護法4、そして相手に戦闘ダメージを与えるたびにカードを1枚引き、もしその後に自分の手札が3枚より少ないなら3枚になるまでカードを引くという能力を持つ。

僕は一目見てこのカードが好きになった。まだマジックを始めたばかりだった僕にはアンタップ時の護法4も、サボタージュ能力(戦闘ダメージを与えるたびに誘発する能力)もとても強いように思えたし、何より鮮やかなブルーのイムリスがすごくカッコいいと思ったんだ。もうすでにいい歳だったけれど、男はいくつになってもカッコいいドラゴンが好きなんだなとその時しみじみ感じたね。

フォーゴトン・レルム探訪には各色に神話レアの伝説のドラゴンが配られていたんだけど、その中でもイムリスのカッコよさは一番だった。

イムリスの同期たち。カッコいいけど、誰も大きな活躍はできなかったのが物悲しい

今は紙のカードは買っていないけれど、ちょうどコロナの自粛期間と重なったこともあって、当時はフォーゴトン・レルム探訪のパックを買っていた。友達と飲みに行ったりすることも、旅行に行ったりすることもできない時期だったから、在宅でもできる娯楽としてカードをコレクションしてみることにしたんだ。そもそもコレクター気質が無かったのかイニストラード真紅の契りあたりで飽きて、コレクションは辞めちゃったけどね。

だから砂漠滅ぼし、イムリスのカードは今でも持っている。パックからボーダーレス版のフォイルが出た時は、世界一運の良い男なんじゃないかと思ったね。思わず当時付き合っていた彼女にLineしたくらいだ。そんなことをしていたから振られたのかもしれないね。ただ、今になって思えばボーダーレス版のイラストよりも通常版のイラストの方が良いなと感じる。なんというか、通常版のほうが品があるんだよね。ボーダーレス版のイラストは公式のカードギャラリーで見つけられなかったので、興味のある人は画像検索してみてほしい。

ともあれ、そんなカッコいいイムリスを何としてもフィニッシャーとして使いたいと僕は思った。紙のマジックはやってなかったから、MTGアリーナでなけなしの神話レアのワイルドカードを費やしてイムリスを4枚作った。今思えば2枚あれば十分なんだけど、この頃は伝説ルールすら知らなかったんだ。ある時2枚目のイムリスをキャストしようとしてようやく気付くわけなんだけど、それはまた別のお話だ。

さて、そんなわけでイムリスを作った僕は青白コントロール(とは呼べないような何か)を作り、フィニッシャーとしてイムリスを4枚ぶち込み、意気揚々とランクマッチに繰り出した。そしてすぐに誤算に気づいた。思ったようにイムリスを活躍させることができなかったんだ。僕の出したイムリスは各種除去を前にあえなく散っていった。カードも引かせてもらえずにね。

特に天敵だったのがこのカード。護法とか関係ない
イラストでやられているのがドラゴンなのも皮肉

今思えばアタック時には何の除去耐性も無いイムリスを活躍させるためには、ハンデスで除去を捨てさせたり3マナ・4マナでも強いクリーチャーを出して除去を吸わせたりする必要があったんだけど、当時の僕にはその発想はなかったんだ。カウンターを構えて出そうにも、そのためには最低7マナ出せる必要があって、とてもそんなにマナが伸びるまで待っていられない。この点、黄金架のドラゴンは偉いよね。対象に取られた時点でカウンター用の宝物を出してくれるんだから。

当時ドラゴンと言えばこのカード
ただし魂の粉砕の前には無力

こんなはずは無いと何度も負けながら、ようやく僕は「プレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび」誘発する能力に期待するのは非常に夢見がちな行為であることに気が付く。速攻も無い5マナのクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えることが出来ている状況は既に優勢なんだ。優勢な状況でしか誘発しない能力よりも、それよりは黄金架のドラゴンのように多少効果は弱くても五分・あるいは不利な条件でも達成できる効果のほうが好ましい。もっと言えば、本体もフィニッシャー級のスタッツでありながら戦場に出た時に仕事をしてくれれば最高だ。その最高峰が今でも活躍するアトラクサってわけだね。

ご存じ2023年のMVP
初めてアリーナで出されたときはテキストを二度見した

数々の敗戦を通してイムリスがフィニッシャーとしてそれほど強くも無いことを知った僕は、それでも諦めきれず、神河:輝ける世界の発売後でもまだイムリスをフィニッシャーに据えたオリジナルの青黒コントロールを作ったりしていた。スタンダード落ちする前にどうしてもイムリスを活躍させたかったんだね。

話の内容とは関係ないけど、セットの顔役なので載せてみました

その間にイゼット天啓や白単アグロをコピーしたりもしたおかげで、デッキ構築の基礎的なことがわかってきたのかその青黒コントロールで何とかミシックに上がることができた。その時は嬉しかったね。イムリスを使ってきて良かったと思ったよ。その頃ちょうど流行っていて法律ギリアウトな爆発力を誇っていたナヤ・ルーンにはボコボコにされていたけどね。

ナヤ・ルーンの主力たち
お巡りさんこいつらです

そうこうしているうちにフォーゴトン・レルム探訪はスタンダード落ちし、僕がイムリスをプレイする機会もなくなった。それでもやっぱり好きなカードではあるので、もし僕が統率者戦を始めて、カジュアルな卓に参加する機会が得られたならその時はイムリス入りのデッキを持ち込みたいと思っているよ。

書いているといろんな事を思い出して、予定より長くなってしまった。自分で考えている以上にこのカードに思い入れがあったみたいだ。

それじゃあ、また。

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