1マナ1/1、しかもペナルティ能力持ち! 悲運のクリーチャー、狂ったゴブリンを発掘する!【MTGイニシエカード発掘隊】
やあみんな、武えのきだ。
今日から時々、自分がマジックをやっていなかった時期に発売されたカードを発掘する企画をやっていこうと思う。強いデッキを組む役には立たないかもしれないけど、見識が広がるし、なにより知らないカードを知ることは楽しいことだからね。
さっそく紹介していきたいと思う。今日紹介するのは1マナ1/1なのにペナルティ能力までついている悲運のクリーチャー、狂ったゴブリンだ!
この狂ったゴブリンというクリーチャーは2004年発売のダークスティールというセットに収録されたカードだ。1マナ1/1という貧弱なスタッツに加え、ペナルティ能力まで付いている。しかも、そのペナルティ能力がよりによって強制アタックなのが酷い。チャンプブロッカーに回すこともできないんだからね。首尾よく1ターン目にプレイできても、すぐコンバットで討ち取られてしまうことは避けられない。
僕はこのカードを見た時、「昔は今と比較してクリーチャーが弱かったっていうし、そのせいなんじゃ?」って思ったよ。でも確認のために同じセットに収録されている他の1マナクリーチャーを確認してみたところ、ちゃんとメリット能力持ちなんだよね。これを知った時、改めて狂ったゴブリンが可哀そうになってしまった。
そもそもマジック最初のカードセット・アルファの時点で既に狂ったゴブリンのほぼほぼ上位互換が存在しているので、やはり狂ったゴブリンは意図的に弱くデザインされたと考えてよさそうだ。一応、狂ったゴブリンは戦士のクリーチャー・タイプを持っていて戦士シナジーのサポートを受けられるので、完全な下位互換ではないんだけどね。
一応、強制アタック能力持ちクリーチャーはサイズに関わりなくアタックし続けるから、コンバットトリックを持っていることを相手に悟られづらいという側面はあるらしい。でも、1/1のクリーチャーをコンバットトリックを使ってまで守りたいかと言われると疑問が残る。せっかくコンバットトリックを使うなら、もっと戦局にインパクトのあるクリーチャーを残したいよね。
なんで狂ったゴブリンはこんなに弱くデザインされたんだろう? と考えてみたけど、どうも良く分からない。ダークスティールはアーティファクト・クリーチャーが多いセットだから、それらを活躍させるためにあえてアーティファクト破壊が得意な赤のクリーチャーを弱くしてバランスを取ったのでは? という仮説も考えてみたけど、それだと同じくアーティファクト破壊の得意な緑のクリーチャーがそこそこ強いという事実と矛盾するからね。単純に赤が弱くなる順番だったのかもしれない。
というわけで、今日はダークスティールから狂ったゴブリンを紹介してみたよ。調べていて楽しい企画だったから、またちょくちょくやろうと思う。
それじゃあ、また。
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