留年が他者と比較しないきっかけを与えてくれた

ボクは大学に8年間通っていた。もちろん、望んで8年も通ったわけじゃない(笑)。

できることなら、ストレートに4年で卒業したかった。しかし早稲田大学に入学し、授業が始まるやいなや、「なぜ単位を取る必要があるのか?」という疑問が頭を離れなかった。自分が納得できない理由には、どうも本気になれない性分らしい。今でもその性格はあまり変わっていないと思う。

8年も大学に通ったことを後悔しても、過去は変えられない。そのことを正当化するつもりはないが、今振り返ってみると、その経験が思いのほかプラスになっている部分がある。  

それは「他者と比較して悩むことがほとんどなくなった」ということだ。8年かけて大学を卒業する人なんて、そうそういない。だから、自分と比較すべき人がそもそも見つからない。そんな状況に置かれたことで、自然と他者との比較を手放すようになったのだと思う。多くの悩みは他者との比較から生まれるものだ。その比較が起こりにくいことに、今の自分は深く感謝している。

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