GODOXの新型ストロボMF12が届きました。ストロボは購入したものをそのまま使用することはあまりなく、自分が欲しい光が得られるように他のアクセサリーと組み合わせたり、時には工作をして加工を施します。 今回はそうした準備の中でも、光のディフューズとその際の注意点について紹介します。 光のディフューズとは、光を柔らかくすることです。 柔らかい光とは、曇の日の光をイメージしてください。晴れの日には物体に強い陰影がつきますが、曇の日にはその明暗が小さくなり物が穏やかに見えます。
現在、写真撮影に使用されている照明器具は、主に、LEDライトとストロボの2種類です。LEDライトの場合は写真や動画用の製品という条件が付きますが、いずれも色の再現性に優れています。 今回は、主に自然科学系の学芸員さんや生き物愛好家など、標本や飼育中の生き物などをなるべくきれいに撮りたい人向けに、照明器具の中でもストロボの買い方~まず身に付けたい最低限の知識を紹介します。 LEDとストロボの特徴 まずは、LEDとストロボのどちらを買ったらいいのでしょう?言うまでもなく目的次第
写真の中のピントが合っていない箇所のことを「ぼけ」といいます。 ぼけ具合は、写真用のレンズに備わっている絞りと呼ばれる機構を操作することである程度(限度がありますが)コントロールでき、ぼけを大きくしたり、逆にあまりぼけないようにしたりと調整します。 ぼけ具合の調整は最も基本的なことの1つであり、ある程度写真を齧った人ならみんな知っていることですが、一方で奥が深く、撮った写真を使って本を作るなどいざ写真を使う段階になるとキャリアの差が出やすいポイントでもあります。 そこで今回は
スタジオで写真を撮る際に誰もがこだわるのがライティングですが、そのライティングを左右するのが被写体の置き方です。というのは、被写体の置き方次第で、ライティングの自由度が違ってくるから。 ライティングの自由度が高まるような置き方が、理想の被写体の置き方です。では、どんな風に被写体を置いたらいいのでしょう? 白バックの標本写真を撮る(1)と同様に、主に自然系の学芸員や研究者や自然愛好家向けに、動かない被写体を、影をつけずに白バックで撮影する撮り方を紹介します。 まずは、生き物の
カメラマン、写真家、フォトグラファーは、いずれも写真を撮る人を言い表す言葉ですが、ニュアンスが異なり、何となく使い分けられています。 よく使用されるのはカメラマンと写真家で、フォトグラファーはあまり定着していません。「カメラ」や「写真」は世間一般に広く使われる言葉ですが、「フォトグラフ」は、あまり馴染みがない言葉だからかな。あるいは、カメラマンや写真家以外の言葉が世間から必要とされてないのかな。 そこで今回は主に、カメラマンと写真家のニュアンスの違いについて触れてみたいと思い
アサガオの種を、白バックで撮影しました。生き物の白バック写真には大きく分けると2種類の撮り方があります。1つは影をつけて撮影する方法、あとの1つは影をつけずに撮影する方法。上のアサガオの種の画像の場合は、影はありません。 ちなみに、「かげ」には「影」と「陰」の2種類の漢字がありますが、影と陰の違いは下記の画像をご覧ください。 右から照明を当てているのでインコの置物本体の左側が暗くなっていますがこれが「陰」です。それから背景の一部が左上の伸びるように暗くなっていますが、こち
自然写真が出版物の中で使用される際には、ほとんどすべてのケースで、写真を説明するテキストが加えられます。いや正確に言うと、これはカメラマンにありがちな思い込みであり、実際には先にテキストがあって、そのテキストに合う写真が選ばれているケースが大半。 したがってテキストを理解することは、自然写真業界で仕事をする上で、とても大切なこと。 今は自称の時代なので、プロの自然写真家を名乗る人がたくさん存在しますが、自然写真で生計を立てている者が写真を見れば、どの程度仕事ができているかは大