見出し画像

懲りずにまた行く

今日も病院だった。
病院の予約は10:50なので朝早起きだった。
新横浜にあるリハビリテーション病院だから家からは果てしなく遠かった。
早起きは生活習慣がバグってるネオニートにはちょっとキツめ。
家から1時間半かかるところにある。高次脳機能障害になってから朝の電車に初めて乗る。

朝の電車は相変わらず人が多い。
予想はしてたものの、やっぱり周りの人が気になる。
高次脳機能障害になると周りの音や仕草に敏感になる。
僕も例外ではなく、駅と電車内の人が目についた。

『なんで僕の前にこのタイミングで入ってくんだよ』
『指のカチカチうるせーからやめろ』
『一体電車の中でなにリズム刻んでんだよ』
と、色々な事が目に付いた。
僕の場合目に着く程度でそこまで酷くないのがまだ救いだ。
もっと気になる人は気になるんだろう、と思いつつ電車に揺られていた。

酷い人は、もっと他の世界が広がっていてかなりのストレスになるんだろうな…
幸いにも自分は気になる程度でそこまでストレスにならないらしい。助かった。

また今日も、病院ついでの帰りにいい感じの喫茶店巡りをしに、一件行ってきた。
相変わらず昔ながらの喫茶店というのは喫煙可が多い。
まぁ他の人の煙が気になるのは前の記事での前述の通りだが、今回いったところは店内が狭くて、席同士がすごく近い。
隣に座ってる2人組の会話が気になって全然休まらなかった。
それこそ本を読むどころの話ではなかった。

『久々の休み取れたよー。24日から休みなしでお店開けててさー。』
という、どこかの飲食店をやってる人らしき人と話していた。
心の中でお疲れ様ですと思った。
しかし飲食店という興味ある話で面白く思っても、こう会話が聞こえてきては本に集中できず、またいつも通り駅前のどこにでもあるカフェにまた向かうのであった。

僕にはこっちの方が似合う、というか落ち着く。
やっと気付いた。
駅前のカフェは、広くて隣の人との感覚それほど近くは無い。
なんならパーソナルスペースを開けるように誰しもが一席空けて座っている。

入院中にバルーンを長期間入れていたこともある影響でトイレを近くすぐに催すようになってしまった。
昔ながらの喫茶店だと『またトイレ行くんかコイツ』と思われそうで気安くトイレにもいけないし、『何回も流しやがって水道代が気になる!』とかお店の人に思われそうだ。
その点、駅前のカフェだといつ誰がトイレに行こうが何回流そうが気にされる事はない。

あれ?僕ってそういう昔ながらお店とかって不向きないんじゃないだろうか?
でもだからといって雰囲気のいいお店は好きだから行ってみたいから行く。

『好き嫌い』と『向いてる向いてない』は別物として考えるのがいいだろう、と最終的に自分の中で落ち着いた。
そしてまたGoogleで雰囲気の良い昔ながらのお店を探すのだった。
高次脳機能障害の影響は一般的に言われているものはそんなに顕著に出てないが、個人的には影響が至る所から出ていると不意に思った。

いいなと思ったら応援しよう!