タケモトのディープな日常の隙間

くだらない事をつらつらと。 更新はほそぼそと。 しかしながらやる気は満々です。 中身は米粉蒸しパンのお店の店主。

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最近の記事

#53 「言葉」は私たちを縛るのか?/エッセイ

こんばんは。 最近読んだ『シッダールタ』の中に、「ことばは内にひそんでいる意味をそこなうものだ。」という文章があった。 本当の知恵というのもは、体験からこそ生まれるものであり、本を読んだり、人づてに聞くことで体得できるものではない。つまり、言葉ばかりを先行して理解しようとすると、その内に潜む体験から得られるものを損なってしまうというようなニュアンスであった。 以前、知識と知恵の違いを、とある人が教えてくれたことがあった。 知識は知るという段階のことであり、知恵は知ったこと

    • #52 エッセイの美学/エッセイ

      「頭に浮かんだ言葉を、その瞬間に誰かに文字起こししてほしい。」 そんな風にふと思った、今日のとある瞬間。 自転車でぼーっとしている時に、頭の中に流れる様に文字や文章が浮かんできて、その時は(そうか!私はそんな事を考えていたのか!)となる時がある。 おそらく、ずっとその物事を考えていて、絡まっていた思考が徐々に整理され、その思考が完全に解ける瞬間に文章が流れてくるのだろう、と仮定している。そんな時ほど自然な言葉で、流れる様な文章で、個人的には作られていない美しさを感じる。

      • #51 寂しいキモチ/エッセイ

        こんにちは。 今日は新百合ヶ丘にある珈琲屋ОBに行ったところ、8月末で閉店することを知り、寂しさを覚える今日です。 珈琲屋 OB 新百合ヶ丘OPA店 (オービー) - 新百合ケ丘/カフェ | 食べログ (tabelog.com) 学生時代から通い続けたこのカフェ。 卒業してからも、新百合ヶ丘に立ち寄る時は、必ずと言っていいほどこのカフェを利用していました。 このカフェはとにかくサイズがでかい。東京エリアだと600円程度で3杯分くらいの量が大きいグラスに入って、テーブルまで

        • #50 言葉はいのちを救えるか?/感想

          こんばんは。 最近読んだ本の内容を共有です。 ①本の概要1.タイトル 「言葉はいのちを救えるか? 生と死、ケアの現場から」 岩永直子 著 言葉はいのちを救えるか? | 晶文社 (shobunsha.co.jp) 2.もくじ 1部 優生思想に抗う 1 難病と生きる 2 知的障害が一人暮らしすること 3 なぜ人を生産性で判断すべきでないのか 2部 死にまつわる話 4 安楽死について考える 5 死にたくなるほどつらいのはなぜ? 6 沈黙を強いる力に抗って 3部 医療と政

          #49 医師による自殺幇助は是か、非か/感想

          こんにちは。 つい先日父から「これ観に行ってみたらどうだ?」とメールが入り、メッセージを開いてみると、そこには下北沢で演劇が行われるということと、その演劇のテーマの中に【安楽死】の文字が。 すぐに当日チケットの予約をとって、実際に参加してきたので、今回は記事にしてみました。 1.演劇の内容①演劇の詳細 タイトル:神[GOTT] 『神[GOTT]』 | 劇団ワンツーワークス (onetwo-works.jp) 作:フェルディナント・フォン・シーラッハ 訳:酒寄進一 演出:

          #49 医師による自殺幇助は是か、非か/感想

          #48 感じる、味わう/エッセイ

          土曜日の営業後は買い出しで終われてしまうけれど、明日お休みにしているので、今日は営業後のサイクリングを楽しむ。 まだ18時でもこんなに明るいのかと、言葉ではなく実感する。 大学生時代に住んでいた近辺の川沿いを走って、懐かしい日々を回想しながら、夜になりきれていない空と、夏の始まりを感じさせる風に浸る。 (なんというか、幸せだなぁ) 最近は、「幸せ」を細かく言語化するのをやめてみた。 それは思考をやめたとかではなく、幸せを幸せのまま受け止めてみたいと思ったからだ。 言語化

          #48 感じる、味わう/エッセイ

          #47 生きる権利/エッセイ

          こんにちは。 タケモトです。 時々、亡くなった叔父が送ってくれたメールを見返す。 優しさを含む文章の中には、温かい励ましの言葉が溢れていた。 そして、文章の最後には必ず、【頑張れ】ではなく、【体には気を付けて】の一言。強さの中に繊細さを持ち合わせた彼は、本当の優しさを知っていた人だった、そんな気がする。 だからこそ、優しさと共に誰よりも悩んで考えて、黒い渦の中に飲み込まれてしまい、生きることの権利を一度手放したような、そんな気がしてる。 放棄ではない。手放したのだ。

          #46 夜のマックからお届けしております/エッセイ

          こんばんは。 夜のマックからお届けしております。 今日は営業後に打ち合わせで、なんだかんだこんな時間になっていました。 なんだかんだこんな時間で、すったもんだしていたらパソコン作業が全くできておらず、とりあえず眠気阻止のためにマックへ。 (あ!久しぶりにnoteを書こう)そんな気持ちがムクムクと湧いてきたので、爽健美茶をお供にして、黙々と書いているわけです。 夜にカフェとかレストランとかに行って、今みたいに作業をするのが好きだったりする。自分だけの時間。誰にも邪魔されな

          #46 夜のマックからお届けしております/エッセイ

          #45 生きる/エッセイ

          こんばんは。 豪雨の隙間から顔を出した綺麗な夜空が空を覆う、現在23時前です。 過去の別のブログにログインをしたところ、2年前のブログが現れた。 内容は「生きるって辛い、人を信じるって難しい」みたいな文で、(2年前の自分は頑張っていたのだなぁ)とふとそんな事を感じた。 過去の自分の葛藤から生まれた言葉が愛おしくなったりして、過去のその瞬間の連続が今を作ってくれているのだなぁ….とも感じる。 変わったところと変わっていないところ。 変わりたくて背伸びをしているところもあっ

          #44 苦い、すっぱい、甘い/エッセイ

          こんばんは。 苦い想い出。 すっぱい想い出。 甘い想い出。 「どうやら想い出には味があるらしい。」 そんな事を子供の時に思ったことを、なんとなく思い出した。 というか、今思うと、この表現を初めに思いついた人ってスゴイ。 想い出に味覚があるとしたら、【想い出シェフ】なるものがいて、 「これはいい酸味の想い出ですねぇー….もう少し苦みも欲しいところ。この想い出、星3つ!!!」 とどこかで見たような料理番組みたいな流れがあったら面白い。 帝国ホテルの中に入る一流レストランみ

          #44 苦い、すっぱい、甘い/エッセイ

          #43 地頭がいい

          こんにちは。 最近、地頭がいいってなんだろう?って話になった。 勉学が出来る頭がいいではなく、地頭。 こういう議論は面白くて、ついつい話に花が咲く。 さて、皆さんにとっては何をもって【地頭がいい】となりますか? 数行の空白が奏でるシンキングタイムは終わったので、前回の話し合いで出た答えがこちら。 ①言語化の能力と、語彙の豊富さ ②思考の解像度の高さ 兼ねそろえて、論理的にスムーズな人というのが、地頭がいいということなのかなと。 漠然とした思考を言語化することって、人間

          #42 突如のもやり

          人生とは不思議だ。 昨日までは晴天の中で過ごしていたのに、今日は雨雲とともに大雨が降るのだから。 天気の様に、気分だってそんなもので。 昨日と今日は異なったりするわけで。 変化があるということが「今を生きる」ことなのであろうが、その気分に振り回されることはあまり好きではなかったりする。 同じ「キブン」でも、紀文のはんぺんなら美味しくて嬉しくなるのだが。 この気分ってやつは、少々厄介である。 この難儀な気分に対して嫌悪感を抱いていた大学生の時期に、感情を殺すトレーニングを

          ♯41 人生と音楽

          人生の節々に音楽を聴いていた。 その音楽に心から癒されていた。 そんな、音楽と私の人生史をまとめてみた。 <幼少期~中学時代> 小学校の元カレの影響でBUMP OF CHICKENと銀杏BOYZにハマる。 天体観測はもちろんのこと、ガラスのブルースやアルエ。ギルドなども好んで聞いていた。繊細なガラス作品の様な歌詞と巧な表現に、すっかりファンになっていた。 特に、「続・くだらない唄」(BUMP OF CHICKEN)は明るい穏やかな音調に対して、歌詞の内容が苦悩と希望を描いた

          #40 サブカル好きが陥る病

          私は病気かもしれない。 ふと、そう思った。 話は遡ると2時間前。 ラップバトルに去年からはまり、一日時間があればラップバトルを漁る日々。 しかし、謎の胸のざわめき。カイジかな?と思うほどのザワザワ感。 YouTubeを検索する指は、勝手にある5文字を検索していた。 そう、「みうらじゅん」。 好きなタイプは?と聞かれると松岡修造かみうらじゅんと答えるほど、彼のカリスマ性が好きなのにも関わらず、なんとラップにハマりすぎて、ずいぶんとご無沙汰していた。 そして、そのご無沙汰は

          #39 型にはまりすぎない人生

          ちょいと前のこと。 炊き出しの休憩中に私がヤンキー座りをしていて、「これが一番落ち着くんですよね~」と放った一言でヤンキーだったのかと思われてしまう(個人的な)プチ事件があった。 ヤンキーからは程遠い人種なのにも関わらず、ヤンキーの残り香を漂わせたのはなぜなのだろうと後で悶々と考え込んだ。 結果的には、家のテーブルがとんでもなく低いため、いつもヤンキー座りをしながらパソコン作業をしていたためであった。家に帰ってから自然体でこの姿勢をとっていて、そこではっとして気が付いた。

          #39 型にはまりすぎない人生

          #38 まめおとおかんと幸せと

          祖母のところに行った帰りに、必ず写真の「まめお」に出会う。駅のホームの立ち食いそばの壁紙。ひっそりと皆んなを見守る「まめお」。 自分でもよく分からないが、この「まめお」がすごく好きで、わざわざまめおのイラストがある停車位置まで行って、まめおと一緒に電車を待つ。 まめおは「立ち食いそば食べたら?」とか言ってこないし、かと言って「今日はどんな感じだった?」と深く聞いてもこない。 ただ笑顔で、無言で、帰りの電車を一緒に待ってくれる。なんだか、そんな稀有な存在のまめおが好きで、昨

          #38 まめおとおかんと幸せと