合併症と後遺症〜闘病備忘録5
一通りの合併症をやり過ごし、何とか退院したとき、体重は入院前の10kg減、手足の太さは元の半分近くに落ち込んで、おまけに頬はこけて目玉とあばら骨ばかりが目立つ何とも悲しい容貌になっていた。それでもそれから何度か入退院を繰り返すうちに元の体重に近い重量になってきたので喜んでいたが、それは手足の浮腫みによる重量増だった。しかしながらこれで癌の治療はひと段落ついて後は月一度の通院検査と3ヶ月に一度のダイナミックCTでの経過観察がセットになって毎月、再発に怯えながらの受診、そしてまず最初に経験した合併症が?というか、薬の副作用で何度か緊急入院となったのが血栓を溶かすために飲んでいた薬のせいで胃壁から出血することによる貧血。貧血というのは経験したことがある方もいるだろうが、相当にしんどいものだ。今、思えば貧血と共に脳症も併発していたんじゃないか?とも考えられるが、そのときはとにかく血液検査を見た先生が青い顔をして出てきて緊急入院と輸血の指示をすることが何度もあった。このときのヘモグロビン参考値が4.0ぐらいだった。