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2番を歌うな

みなさんは、糸井重里さんをご存知でしょうか?
日本を代表するコピーライターで、「もののけ姫」のコピーなどで有名です。

いまは、「ほぼ日」という会社を経営しており、WEBメディアの運営や物販を行っています。
先日東証に上場したことでも話題を集めました。

そんな糸井重里さんが、社内に向けてよく言う言葉で「2番を歌うな」というものがあるそうです。
面白いお話だと思ったので、みなさんにもご紹介したいと思います。

2番とは、歌の2番のことです。
私たちは、1番を歌い終われば、次はそのまま2番を続けて歌いますよね。
ところが、糸井さんは、そのまま惰性で2番を歌うことを辞めなさいと話しています。

これは例え話で、仕事を歌に例えているそうです。
私たちの仕事は、昨日までの仕事の積み上げの上に成り立っています。
それは自分が築き上げてきた場合もあるでしょうし、自分以外の人が築き上げてきた場合もあるでしょう。
仕事をしていく中で、私たちは0を1にする経験をしないまま、これまでの積み上げの上に仕事をすることが多くなっていきます。
最初は、1つ1つ丁寧にやっていたもの、少しでも技術を向上させようとか、覚えようとかそうした向上心はいつの間にか日常の慣れの中で薄れてしまいます。
何もこれがすべて悪いとは言いません。これを否定すれば、そうしたノウハウの蓄積も否定することになりますから。

でも、改めて私たちが意識したいのは、ただ繰り返すのではなく、ただ延長線を行くのではなく、
もう一度1番からやり直す、もっといい方法がないか確認してみる。そうした姿勢が成長のきっかけになるのではないかということです。

これから、また新たな年度が始まります。
昨年度の成長した点は大事に、新しいチャレンジ、もう一度1番からやり直す勇気そういったものを大事にしていきたいと思います。

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