見出し画像

危機感

今日は、100円均一ショップの「ダイソー」を経営する大創産業についてのテーマです。

創業者の矢野さんは、自身のキャリアの中で大変苦労されており、日雇い労働で日銭を稼ぎ、1日1日暮らしていくのがやっとという生活をされていたそうです。

最初に経営していた会社は、兄から現在の価値で約1億円を工面してもらうも、倒産。
その後、いくつか会社に就職するも長続きせず…
そんな中、移動販売の様子を見て、移動販売を行う会社を起業。
しかし、自宅兼店舗は放火により全焼。

焼け残った商品を売り、生活の足しにする中で、値付けをする時間がなく、均一価格で売ったことがダイソーの始まりだそうです。

商品を1点売っても、ほんのわずかな利益しか出ない。
でも、1円1円、仕入に関しては銭の単位の積み重ねで収益を上げているそうです。

もちろん、こうした背景の中で、今では100円均一のガリバー企業を作り上げたことはすごいことだと思うのですが、それ以上にすごいと感じるのは、この方の感性にあります。

・希望よりも不安を大切にする
・失敗するしか成功する方法はない
・成長よりも会社が潰れないことが大切
・努力の結果は3年先、5年先に出る
・ほめるより、叱る優しさが大切

これらは、すべて創業者の矢野さんの言葉です。

多くの経営者が、あまり「不安さ」を表に出さない中、非常に人間らしいと思うのです。
私のような者が成功できたのは、周囲のおかげと堂々と口にする。
ありがたいと口にする。
なかなかできないことです。

また、成長どうこうよりも、生き残ることを優先したいという考えも、多くの経営者は語りませんが、重要なことだと思います。

何より、あれだけの規模の会社でありながら、つい5年程前までは、「潰れる」ということや「死」について意識せざるを得ない環境だったと口にしていることも、他との違いです。

私たちの会社に対しても、私は常に「潰れるかもしれない…」という危機感で仕事をしています。
だから、もっと売上を出さないと生き残れないと思っているし、より生き残りやすくするために、店舗網の拡大も必須だと考えています。
でも、この危機感は、私だけが持っているようではダメで、メンバー全員で共有されなければいけないものだと思います。

多くの会社は、経営者が孤独にこの感覚と戦っているようです。
でも、申し訳ないことに、私はそんなに強くありません。
だから、メンバー全員と共有し、文字通り「生きるか死ぬか」という気持ちで仕事にあたりたいのです。

全員で、いまある環境を守り、育てるよう、
目の前の仕事1つ1つに「生きるか死ぬか」の気持ちを共有して取り組んでいきたいと思います。

これからの集客シーズンで、どれだけ集客できるかにかかっています。
ぜひ全員の力で、よい成果を勝ち取りましょう!

いいなと思ったら応援しよう!