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ヴィッセル神戸のストーブリーグを総括する
Jリーグがいよいよ開幕します!昨シーズン、これまでのクラブ最高順位となる3位でシーズンを終えたヴィッセル神戸。今シーズンは2度目のACLとリーグを戦います。シーズン開幕の相手は名古屋グランパス。チケットが確保でき開幕戦は現地観戦できそうです・・うれしい・・・
いよいよシーズンインということで、開幕直前のヴィッセル神戸への感じるところを書いていこうと思います。
新加入選手と去る選手
神戸のストーブリーグでの選手の出入りは以下のような形となりました。
IN
FW 藤本憲明 期限付き移籍満了
MF 汰木康也 完全移籍
DF 槙野智章 完全移籍
MF 扇原貴宏 完全移籍
MF 泉柊椰 新加入
GK 坪井湧也 新加入
DF 尾崎優成 昇格
OUT
GK 伊藤元太 期限付き移籍
MF 櫻井辰徳 期限付き移籍
FW 田中順也 完全移籍
FW ドウグラス 完全移籍
DF トーマス・フェルマーレン 契約満了
シーズン前の補強ポイントとして必要だと思っていたのは以下の点。
1.去就がわからなかったフェルマーレンの穴埋めをできるCB
2.郷家とポジション争いをできるCMF
3.ドウグラスの代わりとなるCF
1.に関しては、浦和レッズと契約満了となった経験豊富な槙野選手を早々に確保。
【完全移籍加入のお知らせ】
— ヴィッセル神戸 (@visselkobe) December 24, 2021
DF槙野智章選手が浦和レッズより完全移籍で加入することに決まりました。
🗣槙野選手コメント:
「精一杯ヴィッセル神戸の為に闘いたいと思います」
詳細はこちら▼https://t.co/OUU7i4zrVr@tonji5 #visselkobe #ヴィッセル神戸 pic.twitter.com/85xqtta00d
2.に関しては、イニエスタが熱望したともいわれる扇原選手をマリノスから、本来はWGタイプですがレッズではセンターの役割を務めることが多かった突破力に優れた汰木選手を浦和レッズからそれぞれ完全移籍で獲得しました。
【完全移籍加入のお知らせ】
— ヴィッセル神戸 (@visselkobe) December 17, 2021
MF扇原貴宏選手が横浜 F・マリノスより完全移籍で加入することに決まりました。
🗣扇原選手コメント:
「アジアナンバーワンをクラブ一丸となって必ず達成しましょう」
詳細はこちら▼https://t.co/DY6ouYUdBX@takahiro_6666 #ヴィッセル神戸 pic.twitter.com/AiHgce2ga8
【完全移籍加入のお知らせ】
— ヴィッセル神戸 (@visselkobe) December 28, 2021
MF汰木康也選手が浦和レッズより完全移籍で加入することに決まりました。
🗣汰木選手コメント:
「多くのタイトルを獲得する、それに貢献する為に来ました」
詳細はこちら▼https://t.co/NNikmJfjoN@koyayuruki25 #ヴィッセル神戸 #visselkobe pic.twitter.com/cLKW4gyZd1
3.に関しては清水エスパルスへ期限付き移籍をしていたノリさんをレンタルバッグ、頭数はそろえたという形となりました。
【期限付き移籍から復帰のお知らせ】
— ヴィッセル神戸 (@visselkobe) January 9, 2022
FW藤本憲明選手が、2022シーズンよりヴィッセル神戸に復帰することが決まりました。
🗣藤本選手コメント:
「チームの目標達成の為に全力でプレーしたいと思います。」
詳細はこちら🔻https://t.co/fHCIi1vxFO#visselkobe #ヴィッセル神戸 pic.twitter.com/ALbCcrulLK
今シーズンのストーブリーグ、採点をするのであれば・・60点というところでしょうか。
ポジティブな要素|タイプの違うかつクオリティのあるCMF2枚を確保できた
2021シーズンは山口蛍選手、郷家選手を軸に、彼らが不在の際は中坂選手、井上選手、佐々木選手などが務めることが多かったダイヤモンド型の中盤のCMF2枚。蛍さんに関しては怪我で離脱する時期もありましたが、守備能力はもちろん、ここぞというところでの得点感覚はじめ昨シーズンも素晴らしいパフォーマンスでした。
一方で、ビジャ以降空席だった背番号7を引き継ぎ、飛躍が期待された郷家友太選手は・・個人的な感想ですが、停滞の1年となってしまいました。
シーズン序盤はダイヤモンド型の442の最適解が見つからず、このフォーメーションが定着するまではFWとして起用されることが多かった郷家選手。シーズン序盤のFWとしての郷家選手はチームに欠かせないはたらきを見せてくれていました。
シーズン序盤、我らがアツは現在セルティックで大活躍する古橋選手を左サイドで起用するという暴挙にでており、郷家選手とドウグラス選手で2トップが基本スタメンでした。まじで謎采配。
FWとして起用された郷家選手は、中盤の位置まで降りてきて亨ちゃんのプレースペースをつくってあげたり、DFラインとボランチのギャップにポジションをとりサンペールのパスコースをつくりリンクマンとして機能したりなど、おそらくチームのオフェンスの戦術が存在しないなか、彼自身の判断で攻撃において欠かせない役割を担ってくれていました。
そして3-0と快勝したアウェイ・広島戦でイニエスタが復帰すると、イニエスタはじめとした現有戦力を最大限生かす最適解としてダイヤモンド型の442でフォーメーションが固定されていきます。以後、郷家選手は中盤のCMFとして起用されることがほとんどになっていくのですが・・
FWとして起用されていた際の、流れのなかで最適な役割を果たし「使われる側」として輝きを放っていた姿は影を潜め、すべての能力が並といったCMFで1年を過ごすこととなりました。
サポーターのなかでも評価が分かれるとことで
「郷家は年間を通じてチームに欠かせないはたらきをしてくれた!」
という声がある一方、
「決定的な役割を果たせず期待値には遠く及ばない」という声も。
![](https://assets.st-note.com/img/1645086915609-wiF8LeuASa.jpg?width=1200)
どちらの声も理解でき、チームに欠かせない戦力であるという点では同意なのですが、期待値には及ばなかったという評価が適切なのではないかと思います。神戸のダイヤモンド型のCMFに求められることは多く、特に山口選手のクオリティが基準点となってしまい期待値も大きくなるポジション。少々特殊な背景はあります、が・・
このポジションでゲームを決める決定的な役割を果たせるかどうかで、チームとしてのクオリティが大きく異なってきます。その点で郷家選手はFWとして見せた「使われる」側としてのクオリティには満足いっているのですが、CMFで求められる「使う」側での役割は、そもそも根本的に向いていないのでは・・?という疑問が残る1年でした。
しかしチームとしては貴重な高卒生え抜きで、1年目から出番を与え、背番号7を背負わせて、これまでもこれからも大切に育てていきたいことも事実。けれども郷家一枚、また現有戦力ではどうにも心もとない。
ということで、それぞれタイプも違い郷家選手の成長も促せる扇原選手、汰木選手を獲得できたことはポジティブだったとみています。扇原選手にかんしてはサンペールのバックアッパーとしての意味合いも強いですね。
個人的にこのポジションで獲得してほしかったのは、徳島から横浜FMへの移籍が決まった藤田譲瑠チマ選手と、鳥栖から鹿島への移籍が決まった樋口雄太選手・・!
藤田譲瑠チマに関してはパリ世代の有望株、ダイナモとしての能力の高さは蛍さんとのポジション争いができるのではと期待を抱かす選手でしたし、樋口選手のマルチロールぶりはぜひとも加えてほしい戦力でした。樋口選手、さっそく鹿島でのプレシーズンマッチでも活躍しているようですね。
ネガティブな要素|フェルマーレンの穴が埋まるのだろうか
昨シーズン終了前から去就については不透明だという状況は漏れ伝わっていました。おそらくもう長くはない現役生活、故郷であるベルギーで最後のプレーをするのではないか?といわれているなか、だれもが予想していなかった引退。
フェルマーレン選手が現役引退を発表されました。素晴らしいキャリアの一部を共に歩むことができ、とても誇らしく思っています。
— ヴィッセル神戸 (@visselkobe) January 21, 2022
Congratulations on a fantastic career Thomas Vermaelen! We won’t forget your time here in Kobe. Best of luck at your new role with the @BelRedDevils! https://t.co/2INV1VX4FG
トーマスほどの選手の最後のキャリアとなるクラブとして神戸の名前が刻まれたことはサポーターとして光栄なことです・・が・・!まだやれたじゃん😿の気持ちがを隠し切れないサポーターのみなさんも多いんじゃないでしょうか・・でもほんとうに神戸に来てくれてありがとうトーマス・・!
ピッチでの影響は心情的な部分を遥か超えます。安定感のある守備面はもちろん、攻撃面での貢献もずば抜けていました。C大阪戦では劇的な同点ゴールも・・!
昨シーズン、トーマス不在時にはユース出身の期待の若手、小林選手が代わりを務めることが多く、守備面では不動のCB、菊池選手との補完性もあいまって大きな不安は覚えませんでした。が、やはりオフェンス面の貢献となるとフェルマーレンには遠く及ばない印象です。
小林選手自身のビルドアップ能力が低いわけではないのですが、フェルマーレンがすごすぎるんだよナ・・
ポゼッション時には、ぶっちゃけイニエスタ、サンペールに次ぐ「このひとに預けたらなにかしてくれそう」という空気があったと思いますし、そのレベルの受け手が最終ラインにいることで生まれる安心感はチームに落ち着きをもたらしていました。
アーセナル、バルセロナとキャリアを積み神戸に来てくれたフェルマーレンの穴は容易に埋められるものではなく、遠くない未来にあるであろうイニエスタとの別れでもこんなふうに「代わり務まる選手連れてくるにはナンボ払わなあかんねん・・」みたいな状況になるのでしょう。
そのことを理解したうえでも・・やっぱり・・痛い・・!
フェルマーレン選手が来るまでの左CBは神戸サポーターにとってトラウマです。宮大輝選手と覚醒前の初瀬亮選手が左側を守っていた時の記憶・・。すぐにつり出されてしまう宮大輝、攻撃性能にステータス全振りの初瀬・・なんど守備が崩壊したことか・・
![](https://assets.st-note.com/img/1645087056821-BGHdXimPeV.jpg?width=1200)
そしてディフェンスラインが不安定だと特にポゼッション志向のチームは攻撃においても影響が大きいのです。攻守ともがたがたになる。まーーじで勝てなかったんだわ・・10連敗ぐらいした・・思い出して苦しくなる・・
なので、攻守ともにクオリティの高いCBの存在は特にポゼッションを志向する神戸にとっては欠かせないことが身に染みています。槙野選手と小林選手にその役割が務まるかが重要度に比較して不安なのです。
槙野選手は経験豊富で期するところも大きいと思いますし、個人的には流帆の相方1番手である小林選手にとっても勝負でありこのうえないチャンスとなるシーズン。ふたりの奮起に期待です。
個人的には小林選手が大黒柱として成長し、そのサポートで槙野選手ががっちり控えている!盤石!となると、自ずと結果がついてくるのではと思っています。2022シーズンを占ううえで「左CBのクオリティが十分か」は、個人的に最重要事項だなと考えています。
![](https://assets.st-note.com/img/1645087153811-aYarSOTr7z.jpg?width=1200)
ネガティブな要素|FWは頭数を揃えただけだよね
ドウグラス選手が抜けたFW陣の穴埋めは、昨シーズン途中から清水エスパルスに期限付き移籍となっていた藤本憲明選手のレンタルバックのみということになりました。
【期限付き移籍から復帰のお知らせ】
— ヴィッセル神戸 (@visselkobe) January 9, 2022
FW藤本憲明選手が、2022シーズンよりヴィッセル神戸に復帰することが決まりました。
🗣藤本選手コメント:
「チームの目標達成の為に全力でプレーしたいと思います。」
詳細はこちら🔻https://t.co/fHCIi1vxFO#visselkobe #ヴィッセル神戸 pic.twitter.com/ALbCcrulLK
亨ちゃんが抜けたあと、日本代表でもエースを務める大迫勇也選手、プレミアリーガーの武藤嘉紀選手と大補強を行い、以後不動の2トップとしてチームの大車輪としての活躍を見せてくれていました。ただ、ACLと並行して戦うことになる2022シーズン、この2人だけで戦い抜くことは現実的ではありません。
ノリさん、ほんとうに大好きなんですよ。ファンサまじで神。スタンドから声をかけても「友達か!?」と思うような笑顔で手を振ってくれる。ただ・・アツ政権になってからほんとうにいいところがない・・2019年天皇杯決勝で全ゴールを叩き出したのが最後のノリさんが輝いた記憶です。
もしかしたらここは夏に楽天マネーでの補強があるかもしれないと楽しみにしておくポイントかもしれません。ほら・・あの噛みついてるひとがフリーになるって噂だから・・
![](https://assets.st-note.com/img/1645087341556-YXuTmDoDPy.jpg)
もしスーパーなCFが補強できれば、思わぬ効果が見込めます。それは、武藤選手を右のCMFにできることです。
![](https://assets.st-note.com/img/1645087374821-gd8lcRGEjz.jpg?width=1200)
昨シーズン、膠着時もしくはリード時の選択肢として郷家OUTでFWにリンコンorボージャンIN、武藤選手を右のCMFにポジションを下げる・・という形が何度か見られたのですが、そのときの中盤強度がエゲつなかったんです。
持ち前の対人強度でネガティブトランジションの起点となり、豊富な運動量でパスの受け手として機能し、独力で勝負もできる・・
武藤選手はFWで勝負したい気持ちがあるのかなと想像しますが、本人さえ許せば大迫とス○○スの2トップにトップ下イニエスタ、アンカーにサンペールでCMFは山口蛍と武藤選手。この形がベストアンサーになるのではと本気で思っています。頼むぞ三木谷さん。
ということで、ヴィッセル神戸の2022ストーブリーグの総括でした。今シーズンは試合ごとに感想を書くことが目標です。2022シーズン、最高の結果を期待して・・!Vamos!神戸!🔥