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昔の記憶
note書くのもご無沙汰やなあと。
たまには文章メインで書いてみよかなと。
ふと昔の記憶を辿ってみようと思った。
写真が趣味になるまで。
時は1994年に遡る。
当時、高校在学中だった僕は音楽が好きで、入学して出会った良き仲間とバンド活動にのめり込んでいた。
ちょうどその頃はブリットポップやらモッズリバイバルみたいな年で。
自分もBlurやOasis、代表格で言うとThe BeatlesやThe Who、The Jam(Paul Weller)、Sex Pistols、The Clashなどなど、特にイギリスの音楽はフェイバリットやった。
若気の至りで音楽だけできたらそれでいいと思い込み、途中で高校も飛び出した。
1990年代後半、アルバイトしながら音楽活動に明け暮れていた。
やってたアルバイトは関西テレビの社屋内の喫茶店。
なんでそこに入ったかっつうと、当時夕方のニュース番組で「アタック600」ってのがあって、ヤマヒロさんと中島優子さんってゆうアナウンサーが出てはった。
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ヤマヒロさん若い。
僕はその中島優子さんのファンで、会えたら嬉しいなーと思っていたところ、ちょうどバイト雑誌のフロムAかなんかで関西テレビ内の喫茶店のバイト募集を見つけ、会える事を夢見て応募したわけだ。
18歳以上の募集やったんやけど、当時まだ僕は17歳。
なんか忘れたけども一生懸命な言い訳でアピールし、実は不純な思いがありつつも見事に受かった。
僕は厨房内でコーヒーを入れたりする役割として従事することになったが、ある日チャンスが。
基本、喫茶店内と社内の各フロアへのデリバリーは女性アルバイトの役割であったが、忙しい時は僕が行くこともたまにあり。
ある時アナウンス部に僕がデリバリーすることになった。
ついにこの時が。
「あっ中島優子や!」
そう、あの憧れの中島優子さんがおるではないか。
僕は緊張しながらもファンですと声をかけて、サインをいただいた。
でもそのサインは今どこにあるかわからない。
多分実家のどこかに。
あと、本上まなみにもコーヒー持って行ったよ。
あれはドキドキしたな。
同僚のアルバイトの女の子が譲ってくれ、僕に行かせてくれた。
トイレで西川きよしに会ったこともある。
テレビで観るあのイメージのまんまで、一般人の若造の僕なんかにも礼儀正しくハキハキと「お疲れ様です!」と挨拶してくれはった。
キー坊、めっちゃいい方です。
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話は変わるけども、妻に出会ったのもこの頃かな。
当時天王寺にあった、「不思議の国のアリス」ってライブハウスでやってたんやけども、他のメンバーはまだ高校在学中、僕はフリーター。
メンバーが高校の軽音部(名前はフォークソング部やったけど)の活動で他の女子校のバンドと知り合って。
それが妻(ドラマー)の所属するバンドやった。
それをきっかけに僕らのライブに来てくれたのが初めての出会い。
僕は18歳。
妻は16歳。
遡るともう25年以上前になる。
なんやかんや、引っ付いたり離れたりして1999年にちゃんとした交際が始まる。
2001年に結婚。
今に至る。
確か写真を撮る事をちゃんと始めた(ちゃんとの定義は分からんけども)のは妻と付き合いが始まってから。
理由はただ好きな人を撮りたいから。
当時、ファッション雑誌なんかにもHiromixが頻繁に登場し、コンパクトカメラで撮った、いい意味で素人っぽい日常写真なんかが新鮮でブームにもなってた時代。
「アウフォト」って雑誌とか懐かしい。
芸能人のプライベートフォトや一般人の女子高生とかのスナップ写真の投稿型の雑誌。
けっこうすぐ廃刊になった気がするけどこれがめちゃ良かった。
気になる方はメルカリとかヤフオクにも安く出品されているのでチェックしてみてください。
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それから浅野忠信、CHARA夫妻のオープンな仲睦まじさは憧れだった(残念ながら別れてしまったけど)。
今もお二人とも大好き。
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その頃浅野さんがニコマートやCONTAXのT2を使っていて、自分もこんな写真撮りたいなって、T2かっこいいなと思ったけど、定価120,000円もするカメラなど買えず。(ご存じ、大人気で今でも中古市場で絶賛高騰中)
カメラのナニワの店員さんに相談したら、近い感じでもっと安くて良いレンズが付いたカメラを薦めてくれた。
それが京セラのTproofとゆう単焦点レンズの付いたカメラだった。
T2と同じくカールツァイスのテッサーレンズ付き。(T2はゾナー)
見た目もカッコよかったのでこれにした。
そういや当時カメラのナニワって何号店とかあって周辺にいっぱい店あったよな。
彼女(妻)とデートする時はいつも持って行った。
誰もがあの頃は撮った写真は全てL判プリントして紙のアルバムに入れて保管していた時代。
データスキャンなんかないからプリント写真が山のようにある。
1999年春のある休日、須磨の海水浴場へ。
妻はお弁当を作ってきてくれて、僕はギターを持って行った。
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この時の写真はノスタルジックで、夢のようで今も大好きで。
妻が着ているブルーのチェックのワンピースが好きで、よく、またあれ着てくれと頼んでたなあと思い出す。
時は過ぎ、子供も2人産まれ、携帯電話はスマートフォンが主流に。
カメラはデジタルが普及し出した。
そして写真版ツイッターって感じのインスタグラムが登場し、僕は2012年に始めた。
あの時のTproofはどこか家の奥にしまい込んでいた。
簡単にフィルム写真のようなフィルターが使用できて、誰もが気軽に写真を楽しみ始めた。
僕も最初はiPhoneで撮ってフィルターを乗せるといった感じで、主に小さかった子供達の写真を撮りポストするのが中心だった。
そんな中、再びフィルムカメラを使って撮る人たちも増えてきた。ある時フォローしている人の影響もあり、またあれで撮ってみようと思い、Tproofを引っ張り出してきた。
電池を交換して作動してみたら調子良く動いている様子。
ここから趣味と言える写真生活が始まった。
手頃な中古のフィルムカメラもいくつか買って撮りまくった。
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2017年頃、スナップ中に突然フィルム送りができなくなりTproof死亡。
いい写真をたくさんありがとう。
SNSなどでもよく他の人の写真に対しても言ってるかもしれないけど、
その人が撮った大好きな人の写真、家族、友達、その人にしか見せない、撮れない様であり、表情であるわけで、構図だとか、写りがいいとか関係なくそんな写真が最高の写真だと思っている。
それはどんな絶景写真やどんな有名な写真家が撮った写真よりも素晴らしい。