
J1第37節 vs福岡(A)
2024/11/30 14:00 INベスト電器スタジアム
前節の広島戦では3-0と猛攻を喰らいながらも最終局面で耐え続け、カウンターをモノにしたレッズ。今節は今季限りで退任する長谷部監督率いるアビスパ福岡との対戦。
福岡は直近4試合2勝1分1敗で12位の位置につけるクラブ。キャプテンで移籍話のあるMF前を中心に堅いチームを作り上げ、J1定着を果たした。
浦和側では、ベテランの宇賀神友弥と興梠慎三が既に引退を発表。またエカニット・パンヤの期限付き移籍の満了、ブライアン・リンセンの契約満了が発表され、2人の外国籍選手が今年限りでこのチームを去ることになった。
スコルジャ監督は来季への準備として、これからの2試合はベンチに控えていた選手を積極的に起用すると発言。新たなポジションでプレーする選手がいることや、若手選手の抜擢も考えられるが、どこまで崩してメンバー編成をするか楽しみな試合だ。
☆アビスパ福岡戦への展望
情報と印象
・システムは3-4-2-1
・堅い守備で統率の取れたサッカー
・選手は監督への忠誠心が高い
・古巣対戦!石原広教選手
・今季は中位に甘んじたがJ1に定着
予想メンバー

武田、リンセン、興梠
希望メンバー

武田、原口、安部、興梠
離脱選手: 大久保
出場停止: なし
GK〜DF
基本的には変わらないはずだ。
強いて言うなら、前節高パフォーマンスであった長沼洋一選手をサイドバックで継続して使うかが焦点となりそう。
センターバックにはおそらく井上選手が入ると思うが、佐藤瑶大選手も変わらずの実力を持っているので、指揮官の選択はいかに。
MF〜FW
そして注目はボランチ。
グスタフソン選手はチーム内でも力のある選手で、既に欠かすことのできない存在だが、来季への準備へとして武田選手を使ってくる可能性が浮上した。
また、これまでチャンスのなかったアタッカーの本間選手や前田選手、さらには安部選手にも活躍の場が設けられるかもしれない。
あくまで予想だが、明日は楽しみな人選になりそうだ。
☆展開予想と相手の特徴
浦和はメンバーを代えることによって、ギラギラとした目を持つ選手を中心に主導権を握る展開になるか、全く噛み合わず上手くいかない展開になるか2つのパターンが存在する。
予想では後者のうまくいかないパターンにベットするが、練習でやってきた連携を信じ、周りの予想を裏切る良いサプライズをピッチ上で起こすことを期待する。
《攻撃の特徴》
「繊細なプレーで組織的に攻め込む」
福岡は万年得点力が課題。攻撃の形がなく、改善が必要である。
特にシュート数が少なく、ゴール前の場面でもパスを選択するなど、プレー判断が微妙に思えるところが多々ある。
しかしMF紺野を中心にボールを持てる選手、時間を作れる選手がいるので押し込むことができ、攻撃に出たい相手を抑えられる嫌な間であるのは間違いない。
ウイングバックにはFW岩崎とDF前嶋が入ると予想され、5レーンを活かしピッチを広く使った攻撃が多くなるだろう。
浦和は逆サイドへ振られた時へのスライド、それに伴ったポジショニングが鍵になりそうだ。
スコルジャ体制の成果物である低い位置でのゾーンディフェンスをこの試合でも変わらず続けられるだろうか。
《守備の特徴》
「バイタルエリアでの守備に隙がある」
裏を突かれるシーンは多くないものの、ディフェンスラインとボランチの間のスペースであるバイタルエリアから失点するシーンが目立つ。
福岡の3バックは大柄でガタイの良い選手が並び、低い位置まで下がって裏のスペースを消すやり方をしてくるので、そう簡単に崩すことは難しい。
攻撃陣にタッパのない浦和は押し込んだ後に中央のスペースで個人技や連携を使ってシュートまで運ぶのが無難なやり方だろう。
また守護陣のことだが、前節のセレッソ大阪戦でGK永石が負傷交代し戦線離脱が確定。一時レギュラーを張っていたGK村上がこの試合に使われてきそうだが、調子の波に乗せると嫌な選手。
ファインセーブが多く、ベテランらしく集中したプレーでチームを引き締める。
そしてアビスパのイメージに近いところでもあるが、体格の優れた選手が多く、レギュラーの選手の中で小柄なのはMF紺野とMF岩崎のみ。
対人を考えた時に、上手く技術で剥がせるかが鍵になってきそうだ。
☆キーマン
[浦和] 二田理央選手 背番号41(RW)
予想通りと言ってはなんだが、今季出場機会が限られていた選手。本来はセンターフォワードのポジションだと思うが、浦和では右ウイングのポジションで野心を持ち気持ちのこもったプレーで価値を示す若武者。
海外での経験を活かして帰国したが、公式戦でそれを見せるシーンが少なかった。
来季への準備してこの先の試合で使われるはずなので、数字的な結果が欲しい。

[福岡] 前寛之選手 背番号6(LCM)
エレベータークラブであった福岡にとって長谷部監督は偉大な監督。そんな監督の下でプレしていた愛弟子はキャプテンの前は外せない。
来季では移籍の噂があるが、この選手がいることによって攻守のバランスをとれたといっても過言ではない。厄介な存在だ。
☆結びに
今季最後のアウェイゲーム。
今年もアウェイ戦は成績が良くなかったが、シーズン最終盤は勝てないジンクスを塗り替え長谷部体制最後の福岡戦で勝利を飾りたい。
新たな力を加え、引き続き希望の持てる試合を演じて欲しい。
