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J1第32節 vs神戸(A)

2024/9/28 19:00  INノエビアスタ神戸

前節FC東京相手に自滅という形で敗戦に終わったレッズ。今節は昨季王者のヴィッセル神戸との対戦。

神戸はここまで17勝7分7敗で3位。今節広島対町田が開催されるので、この結果次第によっては首位になる可能性を秘めている状況。

リーグは直近3連勝を達成。
天皇杯も鹿島相手に3-0と控え組の活躍もあり充実した時を過ごしている。

しかしこの地での過去2年は浦和の勝ち。
どちらも神戸の時間が長く続いたが、規律の守った守備でゴールを破らせなかった。

代表ウィーク前の大事な山場。
前節の悔しさを払拭する試合になってもらいたく、ゲームを展望する。

☆ヴィッセル神戸戦への展望

情報と印象
・システムは4-3-3
・堅実なサッカーをもとに勝ち点を取る
・経験豊富な選手が多い
・古巣対戦!岩波拓也選手
・今年も安定した戦いをしている印象

予想メンバー

希望メンバー

離脱選手: リンセン
出場停止: なし

GK〜DF

前節オウンゴールで多くのファン・サポーターから非難された井上選手だが、この試合、正直言って相性が悪い。
クロスボールに合わせるのが得意な選手が多い神戸イレブンに対して、競り合いに弱く、負けてしまう印象が強い井上選手を起用するかが最大のポイントとなりそうだ。
控えの佐藤選手の状態も良さそうなので、ここで先発が変わるかもしれない。

また右サイドバック石原選手は前節ハーフタイムで交代させられている。
スコルジャ監督の信頼では、関根選手の方が高いとみており、この試合で彼がサイドバック起用されることがあるかもしれない。

MF〜FW

2列目のメンバーでは、関根選手のポジション動向により、左ウイングが渡邊凌磨選手へ任され、トップ下に指揮官から絶大な信頼を得る小泉選手が先発で使われるのではないかと予想。

また、好調の松尾選手がウイングに入る可能性もあり、空いた控えの枠には記者会見で名を取り上げられていた中島選手が4試合ぶりのメンバー入りするのではないだろうか。

そしてメンバー変更が確実なのがセンターフォワードのポジション。
前節まで最前線を務めていたリンセン選手が軽い肉離れで離脱。この試合に間に合わないはずで、代わりにはサンタナ選手が入ることが当確だが、控えフォワードに誰が入るかが注目。

オフ明けではコンディションに不安のあった興梠選手だが、復調して満を持してメンバー入りするか、同ポジションでリンセン選手とタイプの似ている二田選手を使うか、指揮官の選択はいかに。

☆展開予想と相手の特徴

神戸は今季ここまで出場した選手のほとんどが活躍、目立っている選手が多い印象だ。

以前は日本代表の経験豊富なFW武藤とFW大迫のチームと言っていいほど有名選手が目立っていたが、ディフェンスラインにも注目の選手が増えるようになった。
一番は得点の場面かもしれないが、アシストも含め決定的な仕事をしている印象。
誰が穴だとはもう言えなくなりそうだ…

ノエスタでの神戸戦過去二年はどちらもウノゼロでの勝利。大差のついた2021年はそれこそFW武藤とFW大迫が鮮烈な活躍をしていた年。
スコルジャ監督で挑んだ昨年の神戸戦は長く押し込まれるも1点を守り切り勝利。当時ACL制覇へ向け良い一戦となった。

そんな過去数試合だが、今季の前回対戦では前半の神戸、後半の浦和と試合内容がくっきり割れたゲーム。
この時はホームの後押しを受け、何とか中島翔哉のゴールで追いついた。
今回は押し込まれる展開が容易に想像できるが、サイドアタッカーの仕掛けを中心にゲームをコントロールしていきたい。

《攻撃の特徴》
“攻撃の多彩さ”

センターフォワードに入るFW大迫は、中央に留まってクロスボールを待つのではなく、サイドへサポートに行き、ボールに触れながら危険なスペースに入っていく興梠慎三のようなプレースタイルである。
その場合、「中の枚数が少なくなるのでは」と思うかもしれないが、FW宮代やFW武藤、さらにはMF井出がペナルティーエリア内に入ってくるがチーム内で統一されている鉄則のようだ。

また、常に裏への抜け出しを狙っており、浦和はディフェンスラインのラインコントロールが重要になってきそうだ。

ミッドウィークの天皇杯では以前浦和に所属していたMF汰木が負傷により離脱していたが、90分フル出場で復帰。おまけには得点の起点となるプレーや、アシストを記録するなど、古巣浦和戦に向けて状態を上げている段階だ。

強みとしてはセットプレーがあり、コーナーキックでの得点が多い
特にDF山川とコンビを組むDFマテウス・トゥーレルには警戒だ。さらにはDF菊池といった競り合いに強い選手が多くいる。今季浦和から移籍したDF岩波も忘れてはならない。

《守備の特徴》
”中央固めだが被クロスに課題”

最近の失点で目立つのは、サイドへの寄せが甘い
「中央にあるゴールを守る」という最重要な守備をしているため、左サイドバックのDF初瀬、右のDF酒井高徳はポケットを空けたり、不用意な飛び出しを防いだりと安全第一のような守り方でクロッサーへの寄せが甘い。

浦和ではそこのスペースをボランチが下がるかスライドをして対応しているので、守り方や意識統一が異なる。

浦和は大畑歩夢が町田戦で見せたような鋭いクロスを送って仕留められると神戸は典型的な失点だと思うだろう。
ここは先発予想のチアゴ・サンタナを得点源とし、狙っていきたい。

しかし、中央での守備は滅法強く、パスコースを消すなど強固なディフェンスラインを形成。
これは浦和が前線への出しどころがなくなり、横パスでちんたらポゼッションしていく未来が見えてしまう。

解決策としては、サイド攻撃を中心に弱みのクロス対応のところを狙っていくのがベストだ。

☆キーマン

[浦和] 井上黎生人選手 背番号23(RCB)

前節不用意なオウンゴールを献上し、相手チームから穴として狙い目にされていてもおかしくない。町田戦では試合最終盤、肝心なところで跳ね返しをできず失点。
チームとして今、はっきりと穴になっている。
メンタル的に厳しい状況で、この試合先発から外れるかもしれないが、スコルジャ監督から信頼を得て起用されれば人肌脱いだプレーをしなくてはならない。
未だ記録していない浦和での初ゴール、是非ともこの試合で達成して信頼を回復してもらいたい。

[神戸] 宮代大聖選手 背番号9(LW)

左ウイングで先発予想だが、右サイドバックに入る選手とキーマンの井上黎生人の間のスペースを狙ってくるこの選手は警戒。
昨季の所属川崎ではセンターで起用されていたが、周りの選手との事情もあり左で落ち着いた。
主に抜け出しを得意としており、オフザボールの動きは欠かさず続けている選手だ。

☆結びに

前節は「戦術面だけでなくメンタル面にも時間を割かなくてはならない」と指揮官に指摘されたレッズイレブン。

スコルジャ監督就任3試合目にして一つ山場を迎える一戦。

昨年のアウェイ神戸戦は、ほとんどの時間を守備にまわり、一本のロングパスから得点を奪ってみせた。

今年は少しでも攻撃にシフトできるよう、少ない時間かもしれないが、一つの質を大切にできるように。

前節の負けを払拭し、少しでも上位で今季を終われるように闘いましょう。

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