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久保建英を語る #6 2023/24ラ・リーガ第12節 バルセロナ戦(H)

 こんにちは。久保建英速報管理人です。

 今回は明朝行われたラ・リーガ第12節 バルセロナ戦の久保建英選手(以後タケ)について語ります。

 後半は批判覚悟でやや辛口な事も書いています(タケについてではないです)。ご意見などあれば最後にコメントして頂ければと思います。


試合結果

引用:Real Sociedad Fútbol公式X(https://twitter.com/RealSociedad)

 ソシエダ、後半アディッショナルに失点し敗れる。

 ほぼ90分試合を支配したソシエダでしたが、後半アディッショナルにバルセロナのカウンターから失点を許し痛い敗北。今節の敗因については後述します。


久保建英選手のスタッツ

 今節は90分フルで出場したタケ。終始ドリブルとパスでバルセロナを翻弄し、ゴールに迫る活躍を見せてくれました。彼の貢献は数字でも表れており、特筆すべきは驚異のキーパス5。1試合でこれだけのキーパスを叩き出す(しかもバルセロナ相手に)選手はそういないでしょう。惜しむらくは、これが得点に結びついていない点。これこそがソシエダの構造的欠陥を如実に表していると思います。

キーパスとは

 ここで言うキーパスというのは「得点しそこなった者への最後のパスあるいはシュート兼パス」の事で、要はアシスト未遂の事です。なので得点に結びついたパスはアシストとなり、このキーパスからは除外されます。


ゴールに迫る超絶ドリブル突破

 試合の前半10分、右サイドでパスを受けたタケはバルセロナのプレスを軽々と抜き去りそのまま敵陣まで一直線。若きドリブラーが見せた圧巻のプレーに、ソシエダのホームスタジアム アノエタは大いに沸きました。この日のタケのドリブル成功率は75%(3/4)とこちらも驚異的。足元をほぼ見ず顔を上げたままドリブルし、相手の動きを見てから後出しじゃんけんの如くかわす(本人談)技術は先日8度目のバロンドールを受賞したフットボールの現人神、メッシを彷彿とさせます。

 メッシのドリブル動画。ボールの持ち感やドリブルの緩急が似ていると思いませんか?私だけ?


ソシエダの敗因

 さて、ここからは私が思うソシエダの敗因について語ります。あくまで私個人の感想なので、全て正しいとは思っていません。素人ながら試合を見続けて来た者の一意見として読んで頂ければ…。

 今節のソシエダの敗因は大きく分けて3つあると考えています。

①決定力+魔術師不足

 現在のソシエダには絶対的なストライカーが存在しません。タケやオヤルサバルがフィニッシャーとしての役割を担ってはいますが、マドリ―のべリンガムやバルサのレヴァンドフスキの様に「こいつにラストパスを入れたら決めてくれる」という選手がいないのです。昨季はスルロットが前線にいてくれましたが、結局獲得できず代わりに加入したアンドレ・シウバは怪我でほぼ欠場。決定力不足の課題を残したままシーズンを戦う羽目になっています。

引用:Real Sociedad Fútbol公式X(https://twitter.com/RealSociedad)

 さらにソシエダの魔術師と称されたダビド・シルバの不在も大打撃。彼の攻守にわたる貢献は凄まじく、常にスペースを見つけ適切なパスを供給する魔術的プレーはソシエダの屋台骨となっていました。そして昨季はタケと共に「魔術師の師弟」と称される程の連携を披露していた二人。偉大なmago(魔法使い)の引退は、ソシエダの2023/24シーズンをより厳しいものにしました。

②サブメンバーの戦力不足

 今シーズンのソシエダの明確な弱点として「サブメンバーの戦力不足」が挙げられます。タケ、オヤルサバルといったスタメン組とチョー、サディク等のサブメンには能力/戦術理解に大きな隔たりがあり、それがソシエダを勝利から遠ざける一因になっています。それを一番に感じたのが先日のスペイン国王杯コパ・デル・レイ。サブメンで挑んだソシエダは得点力に苦しみ、結局後半から入ったカルロスフェルナンデスが点を決め試合を締める事となりました。
 今節も試合後半投入されたチョーが明確な穴になってしまいました。プレー時間11分でロスト5。ソシエダの失点シーンは彼の安直なボールロストが起点となってしまいました。

 もう何度目か分かりませんよ

 チョーとサディクがあっさりボールをロストしてカウンターを喰らう場面を今シーズン何度見させられた事か。無理に攻めずボールキープして時間を使う事も出来るはず。身体能力は優れたものがあると思いますが、その辺りの判断力/戦術理解度がどうにも不足しているように感じます。

③イマノル監督の采配

引用:Real Sociedad Fútbol公式X(https://twitter.com/RealSociedad)

 ソシエダを指揮するイマノル・アルグアシル監督の采配にも疑問が残ります。今シーズン、私達は何度もソシエダが後半で勝ち点を失う場面を見てきました。その原因は明確で「毎試合必ず主力を下げてサブメンバーを出す」イマノル監督の戦略によるものです。特に今節のスタメンはコンディション・プレーの質も申し分なく、バルセロナ相手に十二分とも言える試合展開をしていただけに、「そもそもメンバーを変える必要があったのか?」と疑問を呈さずにはいられません(試合中に怪我をしたトラオレを除く)。
 勿論イマノル監督の戦略は「選手に疲労を蓄積させないため」「長い目で見てトップコンディションを維持させるため」「選手に経験を積ませるため」など理解できる部分も大いにあります。ただしそれは「目の前の試合に勝ち切る」戦略ではないのです。ソシエダを好きで応援している側からしたら、やはり勝って欲しい。今日の試合は最低でも引き分けに出来ただけに、もったいないと思ってしまいました。


最後に

 今回は色々と感情のままに吐き出してしまいました。私の様なド素人がスペイン1部のチームに物申すなど烏滸がましいですが、

 ソシエダが好きなんよ。勝って欲しいんよ。

 いちサポーターの思いを綴らせて頂きました。さて、次はCLベンフィカ戦。勝ってグループ突破に弾みをつけて欲しいですね!アウバレアル!

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