【金山南エリア】まち歩きのススメ Vol.3 〜名古屋市熱田区〜
名古屋にお住まいの皆さん!『金山』と聞くと何を思い浮かべますか?
多くの人は「アスナル金山」とか「乗り換えの駅」とか「市民会館」とか、だいたい駅より北側のものを連想すると思います。
では、『金山駅より南側』という条件が加わったらどうでしょうか。
熱田神宮は歩いて行ける?センチュリーホール?飲み屋?
あまりコレ!といったものは思い浮かばないかもしれません。
というわけで今回は、金山の『南側』を紹介します。
歩いてみると意外にも「あ、これ金山南にあったんだ…」という発見があったりして、面白かったです!
駅から一歩入るとすぐ住宅街。
金山駅の南口広場から、冒頭の写真の中央の道を400mくらい進み、①の場所までやってきました。一般的にはまだ「駅周辺」と呼べるエリアですが、金山駅の南側はもう閑静な住宅街の雰囲気になってきました。
金山駅は名古屋でも有数の利便性を有する大ターミナル駅。個人的には名古屋駅の次に利便性の高い駅だと思っています。
そんな駅の至近が、こんなにも落ち着いた住宅街だったなんて!地形的にもまだ熱田台地の上で、災害にも強いと思われるので、不動産屋に目を付けられて再開発の波に飲まれそうな場所ですが、ここのあたりはまだ昔からの住宅街の雰囲気を留めているようです。
個人的にはこういう場所もアリなんじゃないかなと思います。どこもかしこも、馬鹿の一つ覚えのようにマンション開発された街なんて、地域色もへったくれもないですからね。
名古屋の地下街でお茶の香りをムンムンさせる、あのお店。
①から東に少し進み、大津通まで出てきました。すると何やら見慣れたお店の看板が…。
そう、妙香園です!
名駅や栄の地下街でお茶の香りをムンムン漂わせている、名古屋に住む誰しもが一度は嗅いだことのある、あのお茶屋さんです!その本店がこちらなのだとか。
妙香園は大正5年から続く名古屋の老舗のお茶屋さん。おそらく、当時から栄えていただろう熱田に本店を構え、以来100年以上、ここ熱田を本店としながら名古屋市内や豊田市に出店し、成長を続けてきたのだろうと察します。
確かに、老舗のお茶屋さんが熱田に本店を構える、というのは何ら違和感のないことですね。
時代の変化に取り残された商店街
妙香園の本店から少し南へ行くと、やや寂れた商店街に出会いました。寂れているといっても、商店街は何か他とは違う雰囲気があって、一目で商店街だと分かりました。入ってみましょう。
商店街には今もいくつか商店があります。今となっては完全に戸建て住宅に置き換わってしまった商店街も多い中、少数だったとしても商店があれば、まだ「頑張っている」と言えるのではないでしょうか。
今後、また商店街として盛り返す未来は難しいかもしれませんが、こうした商店が末長く続いたり、ポツポツと新たな出店があったりして、地域の人たちが集うコミュニティの拠点として機能し続けてくれたら嬉しいですね。
商店街を抜けた先にある小学校を過ぎたら、北へ進路を変えます。
住宅街の一角にある、隠れ家的なパン屋さん
地図でいうところの④の場所まで来ました。ここでは、思わず目を止めてしまうお店があったので、立ち寄ってみることにしました。
歩いていると突然現れたのでびっくりしましたが、手前のドーム状の部分が特徴的です。最初は一軒家かな?と思いましたが、一軒家にこんなドームはないだろう…ということで、入口の手前まで恐る恐る行ってみました。
パン屋かな?ケーキ屋かな?正直分かりませんでした(笑)
もうここまで来たらどっちでもいいです。入ってみましょう。
パン屋さんでした。笑
こちらはパン屋の「ブロット ヤナギ」さん。
入ると店員さんからホットコーヒーを頂くことができました。コーヒーを飲みながらパンを選べるというのも嬉しいですね。思わずコーヒーと合いそうなパンを選んでしまいます。
この日何を買ったのかは正直忘れてしまったのですが(笑)、美味しかったのはよく覚えています。店員さんもとってもフレンドリーで、また訪れたいな、と思わせてくれました。
ここからもう少し北へ歩くと、大きな通り(八熊通)に出ます。
ここではチキンバーガーのお店に出会いました。よくみると…
金山発のチキンバーガー…?ボリュームは凄そうです。色々なメニューがあるようなので、今度近くに来た時は立ち寄ってみようかな。
というわけで、この通りを次は西へ進みます。
東海道線の某駅名、ここにあったんですか…!
八熊通に沿ってまっすぐ西へ進むと、堀川と交差する「住吉橋」に着きます。堀川を渡ってしまうと金山エリアを抜けてしまう気がしたので、ここを堀川に沿って北へ進むことにします。
北へ進んでくると、橋の手前に何やら開けた場所がありました。地図でいう⑤の場所です。
親水公園かな?何やら案内板があるので、そちらまで行ってみましょう。
なんと!ここに架かる橋は『尾頭橋』だったではありませんか!
尾頭橋はJR東海道線の駅名にもなっている橋です。駅自体は川を渡ってもう少し西へ行ったところにあるのですが、その橋がこんな場所にあるとは思ってもいませんでした。結構金山寄りにあったんですね(笑)
なるほど確かに、橋には『尾頭橋』と刻まれています。橋は何度も架け替えられて、今の橋は1994年に完成したものだそうです。
江戸時代から続く歴史を、金山駅の至近で感じられるとはびっくりでした。
では、ここは橋を渡って…と言いたいところですが、金山駅は反対側なので、折り返して金山駅へ戻りたいと思います。
駅へ戻る途中では、わちゃわちゃしたカフェに出会いました。なんだかワクワクさせられますね…!
お食事もいただけるようなので、こちらも次回以降に訪れてみたいと思います!
まとめ
金山駅南口に帰ってきました!
今回はこの南口から、ぐるっと一周する形で『金山南エリア』を歩いてみました。途中、みんなが知るお茶屋さんの本店や昭和から続く商店街に出会ったり、素敵なパン屋さんを見つけたり、江戸時代から続く歴史を感じたり。
金山南エリアは名古屋市内屈指のアクセス性を有しながらも、昔からの歴史を紡ぐ、落ち着いた住宅街であることが分かりました。
表立って話題になるエリアではないですが、住んでみると間違いなく便利で快適でしょうし、たまにこうして歩いてみるのも良さそうです。飲食店も多めです!
本記事が皆さんにとって、金山南エリアに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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