定時先生!第49話 夫婦の晩酌
迎えた教師3年目。特別な一年になる予感が中島にはあった。初めての進路指導、卒業生、そして異動が控えている。それらも大きな節目だが、まずは、夏の総合体育大会予選に並々ならぬ決意を燃やしていた。
正顧問として1年間バドミントン部を鍛えてきたつもりだ。さらに、部の中心である3年生は、担任を務める学年の生徒たちでもある。なんとか勝たせてやりたい。中島の日々の指導にも熱が入り、休日には練習試合を積極的に組んでいた。
最後の大会が近付くにつれ、部員のモチベーションも上がっていった。