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第2章 古典的恐竜像の確立と大衆化:「特別展 恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造」 見聞録 その02
本記事は、以下の記事の続編である。
2023年04月29日、私は兵庫県立美術館を訪れ、一般客として、「特別展 恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造」(以下同展)に参加した([1])。
「第2章 古典的恐竜像の確立と大衆化」では、レオン・ベッケル(以下敬称略)よる「1882年、ナッサウ宮殿の聖ゲオルギウス礼拝堂で行われたベルニサール最初のイグアノドンの復元」(図02.01)が観客を迎えていた。この絵画は、イグアノドンの復元現場の活気を感じさせる。
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1882年、ナッサウ宮殿の聖ゲオルギウス礼拝堂で行われたベルニサール最初のイグアノドンの復元。
1884年、油彩・カンヴァス、118×96 cm、ベルギー王立自然史博物館、ブリュッセル。
チャールズ・R・ナイトの恐竜絵画は観客に恐竜の魅力を伝えている(図02.02~04)。
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ドリプトサウルス(飛び跳ねるラエラプス)。
1897年、グアッシュ・厚紙、40×58 cm、アメリカ自然史博物館、ニューヨーク。
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ペルム紀—テキサス。
1931年、油彩・カンヴァス、38.1×96.5 cm、プリンストン大学。
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白亜紀—モンタナ。
1928年、油彩・カンヴァス、38.1×96.5 cm、プリンストン大学。
テオドール・ライヒャルト・カカオ・カンパニーのチョコレートの付録であるリトグラフのカード『太古の動物』シリーズで、ハインリヒ・ハーダーやF・ジョンは恐竜や絶滅生物のイラストを描いた(図02.05)。
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36-a ハインリヒ・ハーダー(1858–1935)、プテラノドン、表紙、19×27 cm。
36-b ハインリヒ・ハーダー、巨大アルマジロ、19×27 cm。
36-c ハインリヒ・ハーダー、翼竜、19×27 cm。
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36-j ハインリヒ・ハーダー、ディプロドクス、19×27 cm。
36-k ハインリヒ・ハーダー、三葉虫、19×27 cm。
36-l ハインリヒ・ハーダー、アンモナイト、19×27 cm。
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36-s F・ジョン、トリケラトプス、19×27 cm。
36-t F・ジョン、マンモス、19×27 cm。
36-u F・ジョン、ステラーカイギュウ、19×27 cm。
図02.05.テオドール・ライヒャルト・カカオ・カンパニー『太古の動物』。
1916年、リトグラフ・紙、 エリック・ビュフトー・コレクション。
マチュラン・メウによる「プテロダクティルス」は異形感を出している(図02.06)。
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プテロダクティルス。
1947年、カゼイン・カンヴァス、135.5×235 cm、レンヌ大学レンヌ・ジオサイエンス。
ズデニェク・ブリアンの絵画は古代の海の情景を示している(図02.07~10)。
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シルル紀の海の生き物。
1951年、油彩・カンヴァス、62.5×94 cm、ドヴール・クラーロヴェー動物園。
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ダンクルオステウスとクラドセラケ。
1967年、油彩・カンヴァス、62.5×94 cm、ドヴール・クラーロヴェー動物園。
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ステノプテリギウス・クアドリスキッスス。
1964年、油彩・カンヴァス、63×94 cm、ドヴール・クラーロヴェー動物園。
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ティロサウルス・ディスペロルとエラスモサウルス・プラティウルス。
1963年、油彩・カンヴァス、49×80 cm、モラヴィア博物館、ブルノ。
最後に、ニーヴ・パーカーの恐竜画も恐竜の魅力を伝えている(図02.11~12)。
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メガロサウルス。
1950年代、グアッシュ、インク・紙、37.9×53.7 cm、ロンドン自然史博物館。
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ティラノサウルス・レックス。
1950年代、グアッシュ、インク・紙、54×37.6 cm、ロンドン自然史博物館。
上記の作品などは、日本の図鑑などにも模写され、恐竜イメージの普及に大きな影響を与えたことがよく分かる([2])。
参考文献
[1] 株式会社 産業経済新聞社,株式会社 フジテレビジョン,公益財団法人 日本美術協会 上野の森美術館.“「特別展 恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造」 ホームページ”.https://kyoryu-zukan.jp/,(参照2023年05月03日).
[2] 株式会社 産業経済新聞社,株式会社 フジテレビジョン,公益財団法人 日本美術協会 上野の森美術館.“展示構成”.「特別展 恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造」 ホームページ.https://kyoryu-zukan.jp/exhibition/,(参照2023年05月06日).