2-2.日本周辺の海底の特徴、2-2.日本周辺の海流、2-2 黒潮大蛇行、および、2-3 日本の海 種の多様性:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その07
2023年08月12日、私は国立科学博物館を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した([1])。
同展「第2章 海と生きもののつながり 日本周辺の海底の特徴、2-2.日本周辺の海流、2-2 黒潮大蛇行、および、2-3 日本の海 種の多様性」では、日本周辺の海底の特徴、および、日本周辺の海流、特に黒潮大蛇行が言及されている([2]のp.44-53)。そこで、その関連記事を紹介する。
1.一般社団法人 日本埋立浚渫協会“Umidas 海の基本講座”.日本埋立浚渫協会 ホームページ.協会の活動.マリンボイス21.https://www.umeshunkyo.or.jp/marinevoice21/umidas/,(参照2024年01月02日).
情報は少し古いBack Number(2005年5月号 〜 2009年1月号)が、海底地形、海底火山、および、海流に関して詳細に記載している。
2.経済産業省.“資料7 日本周辺の海底地形・堆積物の特徴(PDF形式:3,300KB)”.経済産業省 ホームページ.審議会・研究会(名称一覧).研究会等.エネルギー・環境.長距離海底直流送電の整備に向けた検討会.2021年03月15日.https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/chokyori_kaitei/pdf/001_07_00.pdf,(参照2024年01月02日).
日本周辺の海底地形・堆積物の特徴を詳細に記載している。
3.海上保安庁 海洋情報部.“海域火山データベース”.海上保安庁 海洋情報部 トップページ.防災と環境保全.https://www1.kaiho.mlit.go.jp/kaiikiDB/list-2.htm,(参照2024年01月02日).
日本周辺の海域火山を紹介している。
4.株式会社 マイナビ.“親潮と黒潮 混同しがちな日本近海の海流は名前の由来を調べて印象づける”.中学受験ナビ ホームページ.学習.社会.https://katekyo.mynavi.jp/juken/5308,(参照2024年01月02日).
小学生のために、日本近海の海流を分かりやすく記載している。
5.国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC) アプリケーションラボ(APL).“黒潮親潮ウォッチ ホームページ”.https://www.jamstec.go.jp/aplinfo/kowatch/,(参照2024年01月02日).
主に黒潮流路の黒潮流路の変化とその予測に関する最新情報を掲載している。
6.国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC) アプリケーションラボ(APL).“黒潮大蛇行”.文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究「変わりゆく気候系における中緯度大気海洋相互作用hotspot」 ホームページ.用語解説.https://www.jamstec.go.jp/apl/hotspot2/terms/kuroshio_large_meander.html,(参照2024年01月02日).
黒潮大蛇行に関して詳細に記載している。
7.公益財団法人 環日本海環境協力センター .“海の環境”.日本海海岸生物ウェブサイト ホームページ.https://www.jsbionetwork.jp/ikimono/environment/,(参照2024年01月03日).
特に日本海の環境に関して、簡潔に記載している。
8.国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC).“日本近海は生物多様性のホットスポット
~全海洋生物種数の14.6%(注1)が分布~”.海洋研究開発機構 トップページ.JAMSTECについて.プレスリリース.2010年08月03日.https://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20100803/,(参照2024年01月03日).
日本近海は種多様性が極めて高い生物多様性のホットスポットで、全海洋生物種数の14.6%が分布することが分かった。また、この数は今後日本近海から出現すると予測される種数の約20%でしかないことも分かった。
日本近海は、これまでも一部の分類群を比較したデータから海洋生物の宝庫のように言われてきたが、このように、包括的に評価したものは本研究がはじめてである。本研究により、日本近海の種多様性が世界的に見ても極めて高いことが科学的に示された。
9.国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC).“日本のまわりの海は、生き物がいっぱい!”.海洋研究開発機構 トップページ.キッズ.知ろう!記者に発表した最新研究.2010年08月03日.https://www.jamstec.go.jp/j/kids/press_release/20100803/,(参照2024年01月03日).
8の子供向け版である。
海底火山の噴火に関しては、以下の事例を紹介する。
2021年08月13日06時20分頃に、気象衛星ひまわりが福徳岡ノ場からの噴煙を観測し、その噴煙高度は16㎞に達していた。
今回の噴火期間は極めて短期間(3日間)で、噴出物および噴火期間は1986年の噴火の時と似通っている。
今回の噴火で大量の軽石が噴出し、軽石筏(pumice raft)を形成して漂流した。軽石は爆発的な噴火で噴出したマグマが、急冷されて固まったものである。
軽石全体の組成は、これまでの噴火と同様のトラカイトという組成であった。トラカイトは、アルカリ成分が多く(Na2O酸化ナトリウムとK2O酸化カリウムの総量が10 %前後)、シリカ(SiO2重量%)成分が60-70 %の火山岩である。
また、鉱物に含まれている成分を分析した結果、今回のマグマには、地球のさらに深いところから来た玄武岩マグマが含まれていることがわかった(図07.01,図07.02,[3],[4])。
福徳岡ノ場火山から南西諸島に流れ着いた軽石には、生物が付着しているものがあった。その付着していた生物は、主にカルエボシLepas anseriferaというフジツボの仲間であった(図07.01,[5])。
私は本記事を執筆することで、日本周辺の海に対する畏敬の念を抱いた。
参考文献
[1] 特殊法人 日本放送協会(NHK),株式会社 NHKプロモーション,株式会社 読売新聞社.“特別展「海 ―生命のみなもと―」 ホームページ”.https://umiten2023.jp/policy.html,(参照2024年01月02日).
[2] 特別展「海 ―生命のみなもと―」公式図録,200 p.
[3] 国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC).“研究者コラム 【福徳岡ノ場の噴火】-福徳岡ノ場の噴火と軽石の成分-”.JAMSTEC BASE トップページ.記事.がっつり深める.2021年11月15日.https://www.jamstec.go.jp/j/pr/topics/column-20211115-2/,(参照2024年01月09日).
[4] 国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC).“研究者コラム 【福徳岡ノ場の噴火】-軽石の漂流現象について-”.JAMSTEC BASE トップページ.記事.がっつり深める.2021年11月24日.https://www.jamstec.go.jp/j/pr/topics/column-20211124/,(参照2024年01月09日).
[5] 国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC).“研究者コラム【福徳岡ノ場の噴火】-付着生物から漂流経路の逆追跡の可能性-”.JAMSTEC BASE トップページ.記事.がっつり深める.2021年12月02日.https://www.jamstec.go.jp/j/pr/topics/column-20211202/,(参照2024年01月09日).
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?