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骨折中の腰痛の原因と対策

こんにちは。たけです。

僕は骨折で入院していたとき、二つの痛みと闘いました。
一つはもちろん骨折の痛み。
もう一つは腰痛です。

骨折の痛みはある程度お薬で制御できました。でも、腰痛にはほとんど効かなかったです。

その体験と、対策方法をシェアします。



腰痛の方って多いですよね。

ちなみに僕は普段腰痛を感じることはめったにないです。なのでまさか、入院中は腰痛で眠れないことになるなんて。
普段から腰痛の人はよほどつらいんじゃないかと思います。

もしもみなさんの中にも、腰痛でお薬があまり効かない人がいたら、別の方法で対策するしかありません。

骨折の痛みにはお薬効いた

僕は脛骨腓骨骨折でけっこう派手に折れたので、骨の位置を良いところに戻すために、5日ほど手術せずに牽引していました。

その間ベッドから一歩も動けなくて、けっこうつらい生活だったのですが、幸いなことにそれほど痛みはなくてラッキーでした。
ただ骨はくっついていないので、動くとガコガコいって気持ち悪い感じでした。


骨折の痛みは手術後から…。

手術は背骨に麻酔をしたので、術後そのまま管が入っていました。
その管に袋が付いていて、最初はそれが痛み止めでした。

管は次の日には抜いて、ロキソニンという内服薬を開始。

日中は耐えられない痛みではないけど、夜眠れないほどの痛みに襲われました。
看護師さんからは「痛ければ痛み止めの注射や座薬がありますから」と言われていてのですが、あまり薬を使うのは良くなんじゃないかと思って、しばらく悶え苦しみながら耐えていました。でも、痛くて痛くて、全然眠ることができないので、注射をしてもらいました。

これが劇的に効いて、数分後にはぐっすり寝ていました。
術後に痛くて苦しい場合は、我慢せずに看護師さんに相談したらいいですね。


座薬も効いた

次の日も同様に夜めちゃくちゃ痛くて眠れず、
「昨日は注射をしたから、座薬はどうなんだろう?」という好奇心から、座薬をお願いしました。
これもわりとすぐに効いて、ぐっすり眠れました。
医療様様で、「薬ってこんなに効くのか」と勉強になりました。

実は効いていたロキソニン

次の日からは注射、座薬は必要なかったです。痛みは日に日に少なくなっていきました。
そして、「痛みがなければ内服をやめてもいいです」と言われました。
しばらくロキソニンを内服していたんですけど、
”そろそろ日中痛くないしやめてもいいかな”と思って、内服を中断したんですよね。

そしたら、その日の夜は痛くて眠れなくなりました。
”ロキソニン実は効いていたんだ…”と、その時はじめて実感。

骨折の痛みには、お薬や座薬の効果をはっきりと感じました。


痛みにも違いがある。急性の痛みと、からだの歪みや慢性的な痛み

上記で述べたとおり、痛み止めは骨折の痛みにはめちゃくちゃ効きました。
でも腰痛にはほとんど薬が効きませんでした。

急性の痛みと、からだの歪みや慢性的な痛み。同じ痛みでも違うんですよね。

実際にリハビリでは痛み止めを内服している人も多くいますが、みんながみんな劇的に効いているわけではないです。
*腰痛に一番効果があるのは運動療法であるというデータも出ています。

ロキソニン効かない腰痛

入院していたとき、はじめは1人部屋でした。
そのときは電動ベッドで、ヒザを自由に曲げたり、背もたれを起こすことが自在。体勢を変えやすくて快適に過ごしていました。ずっと寝ているのはつらいけど、全く腰痛なし。

その次に4人部屋になったんです。
普通のベッドで、マットレスも硬くなりました。このとき腰が痛くて痛くて、つらくて2日間眠れませんでした。

ロキソニンを内服すると骨折の痛みは引くんですけど、腰痛は全くなくならない。けっこう明確に差がありました。
2日後退院の予定だったから耐えられたけど、先がなかったらと思うとゾッとします。

退院して自宅のベッドになった途端、急に腰痛がなくなって、快適に眠れました。

入院中腰痛になった理由

入院中なぜ腰痛になったのか?3つの要因が重なったことが考えられました。

1.  足にシーネ (ギブス)をしていた
シーネ で足首を固定してたので、ロボットみたいになってしまうんです。全身がこわばっていたんだと思います。

2.  むくみ対策で足を高く挙げていた
手術後は足が浮腫むので高く挙げていました。ねっ感があるので冷やしてもいます。

3.  ベッドとマットレス の変化
ベッドが変わると腰痛になりました。シーネ をつけたり、足を挙上している状態なので、マットレス が合わないと体がつらい。

1、2、の上に3が重なって痛かったんじゃないかと思います。

入院中の腰痛対策

腰痛がありながら入院される方に対策をいくつか提案します。
リハビリでもよく使います。

1.  クッションやタオルケットを使う
腰がつらいときは、膝の下にクッションやタオルを丸めていれること。
膝を少し曲げるんです。
膝を曲げると腰が緩むので、腰痛が楽になる可能性があります。
(弱点として、寝返りを打つときに邪魔になるかも)

なるべく隙間を埋めたり、体の置き場所をサポートしたり、楽な体勢を作るよう試してみてください。


2. 足裏にクッションやタオルケットをおく。
布団の重さが足に直接かからないように、足裏に箱を置いたりクッションを置きます。これは足を骨折した人には特におすすめ。
布団は軽いと侮ってはいけません。重さは負担になるし、動きにくくもなるので、布団を浮かせて足のスペースを作ります。

3. 丸くなる
人間の楽な姿勢の基本は”丸くなる”です。赤ちゃんがお腹の中にいる格好をイメージするとわかりやすいです。なるべくそれに近い姿勢を取るようにします。

4. 保温する
体はあたたかくしていたほうが痛みの緩和につながります。季節によっては湯たんぽもいいです。

5. 軽く動かす
血流や筋肉の弾力も腰痛に関係します。力を入れてリラックスすることを繰り返すと緊張がやわらきます。

腰痛がある人が入院する際には、多めにブランケットやクッションを持って行きましょう!


自宅での腰痛対策

自宅で腰痛を対策する方法をご紹介します。
上の5つにプラスして試してください。

1. ベッドのマットレス を見直す
腰痛がある人はマットレス をきちんとしたものを使ってください。一番大事です。
リハビリでもマットレス を変えたら体の機能がグッと変わる人は少なくありません。
時々、「硬いのが体にいい」と言っている人もいるのですが、たくさんの人を見てきたけど、全然良くありません。
柔らかすぎも姿勢を保てなくて良くないですが、硬すぎも体がこわばってダメ。適度がいいです。
特に骨折でシーネ やコルセットを着ける方は、『硬いもの vs 硬いマットレス 』になると、余計に体がこわばります。つらいと思います。

2. 腰痛体操をする
腰痛の1番の対策は運動療法と言われています。コツコツ、適切に実践する必要はあって面倒かもしれないですが必須ですね。
ガンガン筋トレする必要はありません。

ちなみに枕が合っていない人も、マットレス同様見直すといいです。

まとめ

骨折の痛みってある人はあるし、ある程度仕方ないのですが、お薬が効きやすいはずなので、骨折初期はお薬で対応できるでしょう。

痛みが長く続く場合にはリハビリの方法などはありますが、それはまた別のお話しで…。

腰痛に関してはお薬よりも、環境で対策をしましょう。

長い目で見たら運動療法も効果的ですが、すぐに効果が出るわけではないので、すぐにできる対策は道具、環境ですね。

参考にしてみてください。


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