「一つの会社で3年は働くべき!」なの?
4月も半ばに差し掛かりました。
今年新卒で入社をした方々はまだまだ日々研修を受けているという方もいれば、もうガンガン仕事をしているという方もいますでしょうか。
僕が新卒で社会に出たのが2016年になるんですが、その時によく会社の人事や上司から言われていたことがあります。
「せっかく新卒で入ったんだから3年はまず経験をして、それから転職するなら考えた方が良い」
「3年以内での転職活動は上手くいかない」
「石の上にも三年理論」と僕は勝手に呼んでます。
(結局僕はその会社は1年半程で辞めてしまいました)
転職エージェントをやるようになって、この理論って何を根拠に言ってるんだろう?と思う事が多くなりました。
3年働いた=一人前と言う考え方
結論、割と仕事も覚えて、もう一人で大体仕事回せるよねって基準が大体3年位って事です。
あくまで平均的な考えであって、働いている人も個性がある以上、3年かからず一人前になる人もいれば3年以上かかってしまう人もいます。
新卒1年目ですごい成果を上げ人がいたとします。
しっかりとした実績があるのであれば、3年未満であっても企業から高い評価をもらい、転職を通じてキャリアアップを実現する事は難しくありません。
一方で10年勤めているけど目に見えて大きな実績を上げていない人であれば、転職活動をしても良い企業に巡り会う事は難しいのが現状です。
結局のところ、「在籍した期間」=「人財の価値」はもう成り立たないという事です。
かつての終身雇用に引っ張られる形で、企業の在籍期間だけで評価をされていた風潮は、少しずつ無くなってきているように感じます。
転職をするのは成果を出してから?
結論、そんな事は無いです。
これまで沢山の方のキャリア相談を受けてきましたが、自分にマッチした環境でなければ成果を上げるのはかなり大変だと感じています。
もし今、新卒で入った会社で社風に合わない、考え方が合わない、労働環境がキツくて先々が不安、と言う気持ちがあるのであれば、転職を検討しても良いかもしれません。
自分に合わない環境で、無理矢理頑張る時間程勿体ない時間はありません。
なるべく早めに辞めて、自分が力を発揮出来る環境を見つける事も良いキャリアを作っていく為に大切な事です。
ズルズルと続けてしまえば、自分の成長も遅くなってしまいますし、単純に若い方が転職も上手くいきます。
「辞めたい」=「ダメな奴」ではない
1人1人個性があり、性格や考えがある以上、合う環境と合わない環境があります。
前職で全く輝けなかった人が、転職を通じて輝ける環境を見つけてきた例は沢山見てきました。
辞めたいと考えている自分はダメな奴、と思うのではなく、なぜ合わないのかをまずは考えてみる事が大切です。
そうして自分にマッチする職場がどんな場所なのかを理解して、ポジティブに働ける環境を見つけましょう。
まとめ
何が言いたいかと言うと、
3年未満で辞めるのが悪なのではなく、そこにちゃんと自分の考えが伴っているか
って事です。
自分が辞めたいと思ってしまっている理由を考え、その理由は転職を通じて解決が出来そうなものなのか、はたまた自分に問題があるのか、よく考えてみると良いと思います。