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(11)PDCAサイクル

私がサッカー部にマネージャーとして加わり、前回の会議を経てホーヤ高校は原因分析を行い、目標設定をそれを阻害している原因を遡及しながら考えていった。
それをもとにそれぞれのポジションリーダーが今自分達に足りない部分を補うための練習メニューに落とし込んだ。
そして練習をする環境や対外試合を設定し、毎日の練習が始まった。その中で新たな◯があることに選手が気付き、アローチャートに加えていった。(挿図3)

選手達はストレッチやクールダウンを怠って慢性的に怪我をしていた。
そのことで選手層がより薄くなっていたことや、ボールを使っての練習がメインだったからか、インナーマッスルを鍛えておらず、体幹が弱かった。
これは選手の全体的な能力に影響していることであったが特に走り方への影響があることがわかった。
選手全員のスピードが上がったのだ。他にも走り方に無駄がなくなったのか、疲れにくい体になっていった。
攻守の切り替えについては、選手間のコミュニケーションが圧倒的に不足していて、ピッチ上では11人の選手が出場するが、それぞれで試合をしてるような感覚になっていた。
意識的に声を出すことでチームの雰囲気も良くなり、選手間でのやりとりも活発になり、ポジションの枠を超えて双方向に、課題や練習メニュー等の意見交換を行うようになった。
私は全体を見ながら、練習内容、質、量などを確認したり、選手の特徴、性格、強み、個人を活かせるのが今のポジションなのか等を見ていった。
監督とキャプテンには選手間のコミュニケーションを中心に対外試合の調整や試合内容の分析、課題抽出、戦術等実践においてチーム、選手においてのマネジメントをしてもらった。
そして練習試合では初めは全然上手くいかなかったが、必ず振り返りをして、幾度目標の確認、課題の確認をアローチャートを用い、共有をしていった。

社会人チームにはいまだに勝てていないが、中学生には負けないチームになっていた。月日は半年ほど経ち夏の大会の予選を迎えていた。

PDCAサイクル。

最近はこの言葉はスタンダードになりました。計画(プラン)、実行(DO)、評価(チェック)、改善(アクション)のサイクルを繰り返すという意味。計画は立てて終わりではないということですね。
介護支援専門員が作成する居宅サービス計画書も例外ではなく、計画を作って終わりではなく、実際の支援をしていき、
その支援や目標が実現可能性があるのか?
現在の状況で少しでも前に進んだのか?
評価をし、その上で改善に向けて計画の修正をするのか、このまま現行していくのか、継続したアセスメントを行います。
ケアマネジメントプロセスがその部分にあたります。
プロセスの進捗を確認していく際にアローチャートは一助となります。

「今」を切り取り、客観的事実が関連づいて→で繋がっているので、短期目標としている箇所と、対処、それに対して現状がどうか?をアローチャートで確認しながら本人、家族に確認ができます。
各専門職に状況を確認するときも同様です。
どのような個別計画を立て、どのような支援を客観的事実に基づいて行っているか?その進捗はどうか?を確認できます。    

 

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