マガジンのカバー画像

##な人類の結末

5
World One 研究所が創作したアートや作品が登場するリアルタイムに進むストーリーです。このブログで起きていることを、もう一つ別に存在するパラレルワールドから観察し、これらを…
運営しているクリエイター

記事一覧

第4話 夢売り

二ホンに、実に面白い女性がいた。 彼女は夢を売っていた。名をユメコという。 ユメコは、セカンドルネッサンスの時代に、人々に夢を与えた。 人々は資本主義に毒され、マテリアリスティックの夢しか持てなくなっていた。 つまりは、いい車に乗ったり、豪華な家に住んだり、煌びやかな装飾品を身に付けたり・・・。 インスタ映えという言葉がはやったのも、その人が何を感じているかではなく、はたから見て羨ましく思える限定感を伴うステータスというものが、重要視されていたからだった。 そんな

第3話 ハポンの将来像

突然訪ねてきたハシワタシの話を10分聞くと、私の頭の中の常識は全て180度変えられてしまいそうになった。私は必死にそれに抵抗した。 「みんな戦争なんて望んでやしないさ。だって、人間には感情という反射的な反応がある。人を殺すことを望んむようなことはしない。私はその根本的な美しい感情を皆が持っていることを信じたい。支配欲なんかで人は動かされやしないさ。そして、世界は平等に必ず向かうんだ。私もその一部となって・・・」 ハシワタシはドンっとテーブルを強く叩いた。片目を失った生存し

World One研究所のおまけ経済小説のまとめ ※随時更新

こんにちは!「実践が出来る」に重きを置いたノウハウ本を出版するWorld One研究所です! ①短く簡単、②新しい、③研究、法則、仮説に基づく、④情報だけに留まらない読書体験をモットーに書籍を提供しています。 さて、World One研究所の書籍には共同著者がいます。この共同著者は、経済小説「〇〇な人類の結末」の登場人物であり設定上の著者になります。 この経済小説は、まだ出版されておりません。その為、書籍が出版されるまでは、こちらで世界観をご説明します。この記事は、Wo

第2話 ##な人類の結末/

私は、我々の宇宙とは別に存在する所謂パラレルワールドの二ホンという国に存在する「World One研究所」という奇妙なウェブサイトに魅了されていた。 そこには、一定の権限が与えられたもののみがアクセスできるウェブサイトが存在していた。そこでは、アイデアがポストされていて、人類がどうやって発展させていくべきかの仕組み作りが記載してあった。私はこの驚くべきアイデア達を果たして自分たちの国ハポンに使えないかを考えた。腐敗しきり、過去の祖先の努力を踏みにじり、他国の属国にしかなれな

第1話 ##な人類の結末

1冊の本がある。 だいぶ色褪せている。タイトルの部分が一部剥がれてしまってよく読み取れないくらいに、ボロボロの本だ。なんとか、な人類の結末・・・。そう書いてある。 私は、この本を1ページ読み進めると、どういうわけか町のど真ん中で立ち止まり、あっという間に次のページに手を付けてしまっていた。どうも読まないと気が済まなくなり、ベンチに腰掛けて夢中になってその物語を読んだ。読み終わる頃には、夜になっていて、読み終わったと同時に該当の明かりを頼りに必死に読んでいた自分をようやく客