サッカーをどう観ていくか
近年,サッカーの分析や解析で色々と情報が出回っていますが.何かしらイマイチ~選手目線での評価がない.
ほとんどの分析はピッチを真上から見てコマ・選手の配置をみてから,あーだ,こーだ.そもそも選手が判断するときには,選手がどう見えてるか→選手がどう判断したか→選手がどう行動したか.全部,主語が選手じゃなきゃ指導者と選手が共感できた指導は出来ないんじゃないかな.
選手がどう見えてるのか
選手の行動を8方向性と定義する.
攻撃はドリブル・パスともに8方向に進める~ただ条件があってドリブル・パスは前と左右斜前の3方向は移動可能,他は速くは移動できない.(例外はあるので基本は)守備は相手の方向に対してブロックする立ち位置にいれるか.あとは距離の概念があって,相手と間合いが遠ければ8方向のうち1方向しか限定できないが,近ければ制限できる方向が増えると.
この条件で試合を見ていくと立ち位置,身体の向き,狙いというのがわかりやすい.攻撃に関してはボールを持ってから方向転換など時間がかかると守備側が立ち位置を変えてきて狙いのプレーができない.そこで攻撃側が立ち位置や身体の向きによって守備側が修正する時間を与えない.守備に関しては相手の侵入をどう防ぐか・どこにおいやるかなどがわかりやすい.この考え方でサッカー試合を見ると成功や失敗に対して何が原因だったのか具体的に説明が出来ると.
ドリデザイナー岡部氏も方向とか足が出るとことか具体的な位置関係の話をしていて,相手がどの方向みえる→こっちに行けば突破 など具体的な表現方法が印象であった.
この考えをグループトレーニングに落とし込むとボールを持っていない選手の次への狙い,ボールを持っている選手も次への狙いに対しての意識付けや促しを行いやすい.法則性・良し悪しの基準をつくれば選手は主体的にプレーしはじまる.
具体性・良し悪しの基準
現象に対して,一定の角度から見え行くのが分析であり解析.みる角度を変えなきゃ幅は広がらない.情報をどうあつめて自分の中での切り口を持てるか~情報は断定した方が一般うけは良いらしいが,断定はあくまで切り口なだけであって欲しいのは情報であり映像.あとは自分の切り口でとらえていく.
ある一定の規則性を見つけてしまえば,あとは付随してついてくるのだが,付随した枝葉に対しての断定表現が情報としてSNSには氾濫してるんじゃないかな.良し悪しの基準,それをより具体的に表現がポイント.
サッカーは判断のスポーツ.ボールを足で扱うという特殊性があるが攻守混同型,ランニングタイム,得点を競う,この前提で考えたらバスケやラグビー,ハンドボールも競技としては同じであり,同じ概念で分析できる.
攻守混同型,ランニングタイム,得点を競う競技.そこには相手よりも早く・速くうごく必要性は高くなる.速くという点で身体能力,早くという点でポジショニングや役割分担が違いをうむ.
サッカーの特性
競技性としてはサッカー,ラグビーなどが同じで野球は別.技術特性としてはボールをどこで扱うかで区別できる.そういう意味では野球のバッティング,ホッケー,サッカーは同じ.
手でボールを扱うのか・足で扱うのか~感覚的には足で扱うのはバットでスティックでボールを扱うのと同じ.ボールのどこを触れば力を伝えれるだろうかなど.
足と手はあきらかに違う~次はそのへんをまとめたい.