食べログ側に賠償命令、評価点下落
今日は食べログが訴訟に敗れて、優位的立場を利用して加盟店に不利益をもたらしたという日経新聞の記事をみていこうと思います。
買い物やレストラン選びの参考にする星の数、やっぱり気になりますよね。
星が5つだと期待しますし、評価している人が何百人、何千人なら「きっと確かだ」と思ってしまいます。
お金を、無駄遣いしないためにリサーチの星チェックは欠かせないものです。
しかし、今回はカカクコムという大きな会社がその立場を利用したという判決が下ったのは衝撃的でした。
これからは
「優越的地位の乱用」
により厳しく目が向けられるということですね。
今日はそんな評価サイトについて
*食べログ評価点が不当に下がり売上減少
*不利益な要請を受け入れざるを得ない立場
*アルゴリズム変更が独禁法の地位利用に
とみていきながら
チェーン店が不利益になる事を容認して変更は重大な過失である
という当たり前なモラルを力ではねじ伏せられない時代になってくるのだなぁと予感しました。
*食べログ評価点が不当に下がり売上減少
知らないレストランやどこか初めてのところに出かける時、やっぱり同じ食べるなら「はずれ」は避けたいところですよね。
そんな時はグルメサイトで美味しそうなお店をチェックするのが当たり前になっています。
でも、以前は高評価だった覚えがある店のランキング得点が下がったら、ちょっと次に行くか躊躇してしまいますね。
でもそれが接客や味が原因でなく、単にグルメサイトが勝手にやったことだったら、、、、
そんな訴訟が起きていました。
訴訟の争点は大きく3つあります
① 星をつける評価は食べログと飲食店の間の「取引」といえるかどうか?
② どのようなアルゴリズム変更が「不当な差別」となるか?
③ 食べログは取引上、優越的地位にあるプラットフォーム事業者か?
です。
そして16日東京地裁では、
林史高裁判長は独占禁止法が禁じている「優越的地位の乱用」に当たると判断
しました。
*不利益な要請を受け入れざるを得ない立場
裁判では、原告側の売上高の3割は現在も食べログ経由の客によるものであると主張しました。
その点を公取委は取引依存度も重要なポイントになると指摘したのです
事前通告なくアルゴリズムを変更する不意打ちも独禁法が禁じる優越的地位の乱用と判断したうえで
「カカクコムが不利益な要請を行っても(飲食店側が)受け入れざるを得ない立場」として優越的地位にあると認定
しました。
原告の要求は
合計で約9億4千万円の賠償とアルゴリズムの差し止めなどを求めていましたが、
判決は
被告に3840万円の支払いを命じました。
賠償額については、韓流村の21店舗の営業利益の減少額のうち、月160万円が「基準変更との因果関係のある営業損害の額」と算定したそうです。
一方で、韓流村が求めていたアルゴリズムの使用差し止めは認めませんでした。
まぁアルゴリズム自体は単なる「算法」や「演算法」で、ある特定の課題を解決する「計算方法」や「処理方法」「手順」のことですから、包丁みたいな道具です。
例え、包丁で殺人事件が起きたから包丁はやめておこうといわれると、料理が出来ませんよね。
困ってしまいます。
相手も納得して正しく使うモラルが大切に感じました。
*アルゴリズム変更が独禁法の地位利用に
食べログは2022年時点で掲載店舗数が約82万店で、サイトの月間利用者数は8700万人を超える巨大な規模の飲食店検索サイトです。
判決の理由に様に利用者が多いので、登録店舗にとって食べログはお代官様みたいなもんで、越後屋のように媚びへつらわないとやばいと感じる存在なのかもしれませんね。
今回のアルゴリズムの変更は、より個人店にフォーカスされるような目的で変更されたとされていて、チェーン店であった「KollaBo」を展開する「韓流村」が、ポイントが突然平均以下に落ちた事で、20年5月に裁判を起こしました。
こうなると誰のためのサイトか分からないですよね。
日本の政治もこういったサイトも結局、国民や利用者のメリットを一番に考えずビジネスでのお金儲けに走っている気がしてなりません。
カカクコムは16日、判決を不服として控訴したそうです。
韓流村側も控訴する方針を示しています。
アルゴリズムの変更はあらかじめ計算できない不利益を与えるもので、競争秩序の維持される商慣習に不当とする今回の結論、上告してどうなるのでしょうか?
チェーン店が不利益になる事を容認して変更は重大な過失である
評価とは公正に下されるべきであって、そうしないと
「結局サイトではなく、リアルの口コミじゃないと信用出来ないよね」
という両者敗北につながる危険を波乱でいそうな気がしています。
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