老老介護の問題が深刻に、8050から9060へ
老老介護の問題が深刻で、「8050」から「9060」へというテーマで今日は考えていこうと思います。
うちは。ひきこもりではないですし両親も今のところ健康で安定した生活をしていますが、父は今日9月4日で85歳になり、どんな形かは別にしても「介護」ということを視野に入れないといけないと思っていました。
また、まだまだそんな状況ではないものの中学2年の息子は不登校だから、そういう話も他人事ではないと実感します。
なので今日はこのテーマを
*60万人を超える中高年の引きこもりの現状
*心配される2つの問題点
*親としてやれる3つの準備
という切り口から考えていき、どうすべきかまで落とし込めればと思っています。
*60万人を超える中高年の引きこもりの現状
内閣府資料によると、今40-60歳にひきこもりは61.3万人にのぼるそうです。
その程度は
近所のコンビニなどには出ける程度 27.4万人44.7%
自分の趣味の用事だけ出かける程度 24.8万人40.5%
自室もしくは家からほぼ出ない 9.1万人14.8%
だそうです。
最近の引きこもり対策の大きな問題は、引きこもりの子供の高齢化です。
老人介護の社会問題は「8050」と呼ばれ。通常は50歳の子供が80歳の親の介護の問題を表すのです。
しかし、引きこもりの場合は80歳になった親が50代の子供の面倒を見ないといけないということですから、より深刻な問題になります。
なぜなら、親は子供を面倒する体力、知力、経済力がぐんと減ってくるからです。
そして、日本の高齢化社会で「8050」が次の「9060」にシフトしようとしています。
*心配される2つの問題点
このように親子ともども高齢化が進むと心配される点が2つあります。
親の定年後の年金生活と貯金の取り崩しから経済的窮地
子供の長期の引きこもりと高齢化で働く機会の減少
です。
一つ目は親の資産のこと
厚生年金をかけていた元会社員の老齢年金は平均で月額14万6,162円だそうです。
厚生年金に加入したことのない自営業者は、老齢基礎年金月額5万6,049円しかもらえません。
・厚生労働省「令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」より
私の両親は自営業でしたので、2人で12万円の年金暮らしです。
寿命が延びて長く生きてくれる代わりに、その分の生活費としての支出も長く支払うことになり貯金を取り崩す金額が大きくなります。
又、年齢を重ねるごとに医療費が増えて、高齢化するほど質素に暮らしていても、資産はどんどん減りやすくなります。
二つ目は子供が働く機会が減る事です。
引きこもりの期間はキャリアを積んだり、スキルを伸ばすということは少ないでしょう。
なので同年代で自己啓発を進める人との差がどんどん大きくなり、仕事がどんどん限定されていきます。
本人もそこは分かっているから、働く意欲もどうしても上がりにくい状況が進んで行きます。
この2つが負のスパイラルのように泥沼化していくことが一番怖いことです。
なので、引きこもりの対策支援を
長引く引きこもり生活で就労支援から生活支援へ
シフトしていくことが大切になってきています。
親としては自分が死んだあとに子供は本当に困らないように今までの延長ではないアクションを考える必要があります。
*親としてやれる3つの準備
この3つは本当に大変だなぁと思います。
きっと、親子だけの問題ではなく、社会やコミュニティとして周りも支えてあげないといけないなと思いながら書いています。
ともかく、最低限の生活が出来るお金と少しでも働ける機会は本当に大切だと思いました。
サバイバル・プラン① ファイナンシャル対策
自宅が持ち家である場合は、思い切って売却してランニングコストの安い小さな住まいに変更することが考えられます。
賃貸なら家賃は出てしまいますが、固定資産や家を狭くすることで光熱費を減らせるので、年間支出が減るように考えます。
自室の引きこもりの子供は「居場所」を奪われると反対するかもしれないですが、経済的なことを理由に説得しなければなりません。
それでも貯蓄を増やし、自分たちが亡くなって年金収入が0になったことを想定したファイナンシャル対策が必要です。
サバイバル・プラン② 就労対策
環境が変わる時に、子供に少しでも働くことをすすめてみるのもいい機会かもしれません。
完全に自立して働かなくても、週1回で月2-3万円でも大丈夫です。年間50万円節約できるからです。
自宅近くのコンビニなどあら、電車も乗らなくてすみますし、最近はオンラインショッピングも盛んなので。倉庫などの出荷作業のアルバイトは探しやすく、人と接しない仕事なので気分的に楽かもしれないですね。
サバイバル・プラン③ 孤立しない対策
ここは行政を頼るのもとても大切です。
お住いの福祉課に相談して、長期的支援策を考えるの良いと思います。
自分たちで考えても考えつくアイディアは限界がありますが、市の福祉課は多くの専門部署とも提携することも出来て、個々の実情にある提案を見つけることができるかもしれないですね。
もし、引きこもりが「総合失調症」などの障害認定されるなら、受給もあるので経済的支援にも繋がります。
又、親が亡くなった後の「生活保護」認定で支えることも考えられます。
現実問題になりそうな親90子供60歳の生活は、人の寿命を考えれば長続きしないものです。
親の死体遺棄、
子供が親の年金不正受給、
残された子供が生活苦で孤独死
という痛ましい事件を見ないように支援が必要ですね。
金八先生の言葉
「人は 1と1とが支え合って人なんです。」
って言葉が頭をぐるぐる駆け回っています。
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フィリピンはコミュニティで子供も老人も面倒を見る文化があります。
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