ワクチンが進み社会が動き出すと起きそうな悪いこと
菅首相が急にオリンピックの開催に関して「国民の命と健康を守ることより、五輪開催を優先させることはない」と発言しました。
「安心安全のオリンピックを開催する」とばかり話してたのに、どこか潮目がかわったのか?と思いました。
つまり、ワクチン接種が加速しだしてこのままいけば、ほぼ感染者を押さえれるからオリンピックが開催出来そうな目途が立ったのではないか?と感じたのです。
すると秋口から経済も動き出し、規制もどんどん緩和され色々なことが動き出すと思います。
でも、その時に今までにはなかった悪いことも起きるのではないか?と不安なんです。
その悪いこととは、
*格差の広がりが加速する
*不安に耐え切れず自殺者が増える
*ストレスから弱者からのヘイトが生まれる
です。
そしてその対処に「哲学」が重宝されるのではないか?と予想しています。
詳しく説明していきます。
1. 格差の広がりが加速する
悪いことの1つ目は「格差の広がり」です。
経済が動き出せば収入が増えて、良くなるのでは?とお考えの方も多いと思います。
それは正しいと思うのですが、経済的な体力があるひとに限られると考えています。
失業した、家賃が払えずホームレスになった、シングル家庭で仕事が不安定だ、という世帯に今までは政府が「支援」を届けていました。
でも、経済を動かす為に「支援」の対象を「生活弱者」から「企業や消費者」にシフトすると思っています。
納税が必要だからです。
弱者は切り捨てられて、格差の広がりが加速する。
悪いシナリオ1です。
2. 不安に耐え切れず自殺者が増える
阪神大震災の時を思い出しました。
震災直後はボランティアもたくさんサポートしてくれて、避難所には物資の無料支給もあり、自営業の店舗が全壊した両親は、避難所で何とか暮らしを繋いでいました。
ガスも水道も復旧して、行政から店舗の再建資金の低金利で借入も出来たときのことです。
心機一転してお店をオープンさせたとき新しい土地でのビジネスは、引っ越しや土地の区画整理で人流がかわり上手く行きませんでした。
売上は震災前の半分以下、低金利とはいえおおきなお金も借りて返済のためにはしっかり商売しないといけない状況で、まったく生活の目途がたたなかったのです。
私がサラリーマンをしてたので月々の入れるお金を増やして、母を励まそうとした時に、母は「将来が不安だ」と私の前で初めて泣きました。
うちは夫婦がとても仲が良いので、同じ不安をぐっと心にしまい込み、父が母を支えていたので何とか商売を細々と続けていきました。
でも支えてくれる人がいない人は自殺を選ぶかもしれません。
悪いシナリオ2はその事が再来するのではと不安です。
3. ストレスから弱者からのヘイトが生まれる
今年一番ショックだったのがAsian Hate(アジアン・ヘイト)でした。
コロナを「チャイナウィルス」と呼び続けたことで、アジア系の人へゆがんだ憎悪が向けられたのでした。
それは白人がしていたのではなく、アメリカでは根強い差別を受けている黒人がアジアの人を傷つけていました。
裕福な人が貧しい人を憎んでも、裕福な人は生活に余裕があるからましなのかもしれません。
貧しい人がさらなる弱者に向けての差別は、本当に怖いです。なぜなら差別する人は差別されてその
ストレスやうっぷんが溜まっている状態で爆発するので、歯止めが利かない
と思います。暴走してしまうのです。
最悪のシナリオは弱者同士が助け合わず、憎みあうのです。
4. 哲学が救いになるかも?心の平静を意識する
そんな最悪な3つのシナリオ
*格差の広がりが加速する
*不安に耐え切れず自殺者が増える
*ストレスから弱者からのヘイトが生まれる
が起きたときに、どうするのが良いかを考えてみました。
それは「哲学」を取り入れて心の平静を保つことです。
時には宗教であるかもしれません。あるいは瞑想だったり、メタ認知だったりするかもしれません。
理不尽な世界の魑魅魍魎(ちみもうりょう)とした世界になってしまいそうなときこそ、不安に心をかき乱されて判断を誤らない様に冷静に取り組むことが必要です。
ものごとの本質をとらえるのに「哲学」は有効です。
最近、手塚治虫さんの「ブッダ」を22年ぶりに読み出しました。
仏教はカースト制という差別制度が確立されたインドで生まれた哲学です。
何かきっとヒントが見つかる予感がしています。
手塚治虫さんのブッダがKindleで読めます。
イケハヤさんが対談形式で仏教を科学した本
この本を読んで昔ブッダを読んだ事を思い出しました。
音声配信の内容を文字お越しして要約しました。
良ければ音声配信もお聞きください
合わせて聞いて欲しい過去放送
3月23日配信
仏教が科学ならカトリックは何だろう?
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