コロナ感染で人格が変わる? 脳研究でわかってきたこと
実は嫁が先週コロナ陽性になってしまいました。
幸い小さな家で余り隔離もちゃんとできていないのに、どういう訳か私と2人の子供は陰性でした。しかし濃厚接触者ということで軟禁改め自主隔離生活を送っています。
幸い嫁も症状が軽くて熱も下がったので、こちらも粛々と自主隔離を続けています。
ただ、軽症といっても関節痛とかは辛かったみたいで、医者の言う「軽症」と私たちのイメージする「軽症」とは全然違うとコロナに感染した嫁をみて思いました。
皆さん本当に気を付けて下さいね。
そんな中で背筋が凍りそうな記事を見つけました。
それはコロナ感染の後遺症で脳がダメージを受けて人格まで変わってしまう可能性についてです。
新型コロナ後遺症(ロングCOVID)と呼ばれる大きな症候群
と呼ばれて、アメリカでは
救急医ローナ・ブリーンさんが自死
という事件を通じて、このことに注目が集まったそうです。
ニューヨーク市の救急救命室に勤務し、自身も新型ウイルスに感染しながら回復後は職場に復帰していたが自殺した彼女のお父さんは
娘は英雄だった。しかし前線で敵に殺された
と悲しみをこう表現しています。
そこで今日は
*人格、行動、脳
*疾患や外傷で認知機能が変化する
*新型コロナによる脳損傷
*認知機能の障害を防ぐには
とみていきながら
コロナは新しい病気、特にオミクロンは後遺症は分からないから注意
と今本当に感じることをお伝えできればと思います。
*人格、行動、脳
米ボストン大学慢性外傷性脳症センターの所長、アン・マッキー氏の説明では、
脳は私たちの自我であり、アイデンティティのすべて
と表現されています。
もちろんそうですよね、脳が考える事をつかさどる器官であり、そこに蓄積される経験や考えが人格を創るということです。
しかしその脳機能を破壊するような疾患によって人格が一変してしまう事がコロナによって引き起こされる場合がありそうなんです。
冒頭で取り上げた救急医ローナ・ブリーンさんは
職場ではコロナ対応で18時間勤務の末に、コロナに感染したそうです。
1週間経ってコロナが収まり復職したのですが、明らかに混乱・優柔不断・異常な興奮や硬直が見られたとのことでした。
家族が心配して実家に戻して精神科に入院させたのですが、退院直後に自傷行為で亡くなりました。
コロナ感染前には自殺するなんて考えられなかったと周りは口にします。
検体数は少なそうですが、それでもコロナ患者395人の91%が退院後半年でも認知障害、疲労、抑うつ、不安、睡眠障害、日常生活に戻れないなどの問題を抱えていたという調査結果には驚きました。
*疾患や外傷で認知機能が変化する
こういう症状の改善方法をお医者さんは模索しているのですが、
アルツハイマー病・ハンチントン病・パーキンソン病
などの神経変性疾患
は脳の変化を起こし、それが行動の変化を生んで人格が変わったかのような行動を取ることは分かっていましたが。
ライム病、エイズ
のような感染症でも同様に行動の変化が起きることが判明してきました。
新型コロナ後遺症による行動変化の多くは、交通事故の負傷者や、激しいぶつかり合いのスポーツにより脳震盪(のうしんとう)を起こした人、戦場で負傷した兵士などの外傷性脳損傷による行動変化ともよく似ているといわれています。
前頭葉の損傷が考えられるのですが、その弊害は
① 計画性やマルチタスクといった実行機能を損なう
② 自分が何を失ったか自覚できていない患者もいる
という症状を引き起こします。
頭に傷を負うと、穏やかだった人が豹変することを見てきたそうです。
*新型コロナによる脳損傷
これらの症状に共通するのは、長引く脳の炎症です。
脳炎は頭部の外傷や神経変性疾患に伴って起こり、脳細胞を減らしたり、脳に悪影響を及ぼしたりすることがわかっています。
コロナで肺炎になり、免疫細胞がウィルスと戦い幹部で炎症を起こしていると、その炎症を引き起こす多くの免疫細胞が血流中を循環するのです。
通常は血液脳関門(血液中から脳組織への物質の移行を防ぐしくみ)が働き脳を炎症から守るのですが、コロナはこれを突破する可能性を指摘されています。
そして炎症は脳の代謝も阻害しているようです。
研究者らは、炎症が「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニン(気分、食欲、睡眠を調節する神経伝達物質)の流れを妨げ、代わりにニューロンにとって有害な物質を体に作らせているのではないかと考えています。
コロナで亡くなった患者はこのニュートロンが通常の10分の1しかない人が多かったそうです。
さらに大脳皮質が薄くなり、灰白質が減少しているといった、脳組織の損傷していて、これが原因で頭の中が霧に包まれてぼーっとしてしまう「ブレインフォッグ」を発症していると考えられています
*認知機能の障害を防ぐには
この炎症による認知機能の障害を防ぐには、文字通り「炎症を長く起こさない」ことが有効です。
炎症自体は最近から体を守る大切な反応なので、全く抑えるのはナンセンスです。
しかし長時間炎症にさらされる事で、免疫細胞が暴走しやすくなってしまうので、コロナに感染したら出来るだけ早く症状を抑えることが有効です。
なので今承認されている
抗ウイルス薬「レムデシビル」の点滴投与
経口抗ウイルス薬である米メルクの「モルヌピラビル」
米ファイザーの「パクスロビド」
を活用して重症化を防ぐのが一番だと考えられています。
コロナは2年前に発生した新しい感染症です。
特にオミクロン株は、回復後の後遺症に関して殆ど検証などされていません。
重症化しないから風邪みたいなもの、、、、
といっても罹らないことが一番です。
用心に越したことがないと思います。
フィリピンの情報サイトを運営しています。
幅広く情報発信しています。ご覧くださいませ
今回嫁がコロナに罹ったことを書いています。少しでも役立てればと思います。