コロナ2年目の教訓、ワクチン3回目難航と病床ひっ迫リスク
毎日のニュースでその強い感染力を明らかにしてきたオミクロン株、、、、
もう本当に勘弁して欲しいですよね。
アメリカやヨーロッパでは感染者数が毎日過去最高を更新し続けている中、日本でもこの1週間であっという間に感染者数が急増しています。あっという間に1日1000人以上に戻りました。
重症化しにくいというようなデータもあるのですが、例えば2020年6月以降に診断された人の中では、コロナで重症化する人の割合は 約1.6%だというデータがあります。
100人に1.6人なのですが、100万人に感染すれば1万6千人が重症化するのです。
感染爆発すれば絶対数の重症者数と死者数は増えます。
なので正しく恐れるために再度第5波での問題点だったことを振り返ってみました。
今日は
海外調達に壁のワクチン、現場任せの病床確保
という問題を
*ワクチン接種スケジュール
*夏の第5波に医療体制は追いつかなかった
*オミクロンがもたらしそうなクライシス
からみていき
かなり強い感染力があるオミクロンによる6波へ教訓を生かして備えること
を再度意識し直したいと思います。
*ワクチン接種スケジュール
まずは、やはりコロナのリスクに関して一番有効なのはワクチン接種だと思います。
ワクチン接種を開始したのは2021年2月17日からで、医療従事者を対象に、アメリカの製薬大手のファイザーなどが開発したワクチンの先行接種や優先接種が行われていました。
しかし、菅前首相が当時1日100万回の接種をと大目標を掲げてもなかなかワクチンが市町村に届かず、混乱を招きました。
これはワクチン開発国の生産量や割当に頼っているからです。
現在3回目の接種を始めていますが
ファイザー1億2千万回分
モデルナ7500万回分
追加約束を取り付けているにも関わらず海外からで到着時期は未定で「ワクチン接種の前倒し」のスケジュールを明言できなくているのです。
現状の前倒しに関してのスケジュールは
医療従事者
2月から12月へ2か月前倒し
施設入所高齢者
2月から12月へ2か月前倒し
その他高齢者
3月から2月へ1か月前倒し、但し施設入所高齢者にめどがつけば準じて前倒していく
一般摂取
まだ見通せず2回目接種から8か月後のまま
職場接種
まだ見通せず2回目接種から8か月後のまま
となっています。
つまりワクチンの課題は、国産ワクチンを進めなければ安定しないということです。
塩野義は昨年12月27日にワクチンの最終臨床試験を始めたとは発表しました。
東南アジアで5万人に対する治験ですが、実用化は早くて今年の春になるそうです。
更に制度の問題では、ファイザーやモデルナは海外が使用を認めたことを根拠に「特例承認」をしたのですが、国産ワクチンであれば緊急承認を取れない法規制になっています。
これも今年の通常国会で改正する予定だそうです。
*夏の第5波に医療体制は追いつかなかった
この夏はデルタ株で急激に感染者が増えてまさに、毎日病床数との追いかけっこをしていた感じがありますね。
実際にニュースで自宅待機しながら療養していた人が、急に体調を崩して亡くなるケースが多々ありました。
東京都のデータではピークの8月中旬に感染者で入院できたのは全体のわずか9%という記録もあります。
コロナでは法律が改正されていて、感染症法に基づく強制力のある病床確要請を政府は施行することが出来ました。
しかし経済との兼ね合いで躊躇したのか、実際の発令は8月下旬にまでずれ込んだのでした。
また、補助金を受けながら実際にはコロナ患者を受けれていない「幽霊病床」の問題も発覚しています。
様々な反省点を踏まえて政府は
病院ごとの病床使用率の公表をG-MISというシステムを使って行う
と厚労省は発表しています。
しかし問題はタイムラグなんです。
初回のデータ発表は、1日時点のデータが20日に出てきました。感染力の強いオミクロンでは20日あれば状況はかなり変わってしまいます。
第5波は接種していない30歳代以下を中心に広がったと考えられています。
今回はワクチン接種は進んでいますが、行動範囲の大きいこの世代をどう把握しながら情報提供するかがキーになりそうです。
*オミクロンがもたらしそうなクライシス
この日本のスピード感、リーダーシップと違いを見せるのはアメリカです。
アメリカのワクチン開発が素早いのは「国防の一環として世界の感染症データを集め、国内企業の研究状況も把握して開発のコーディネートまでしている(製薬大手幹部)」との証言があります。
国のブレインがリーダーシップを持って各企業との連携を取っている姿が目に浮かびます。
まるでネットフリックで出てくる海外ドラマのようですね。
オミクロンはそれを上回るスピードで広がっているように思えます。
先日西野さんのVoicyを聞いていたら、日本は海外から帰国後ホテル隔離を終えた人は決まりで成田空港まで戻って解散だそうです。
都内に隔離された人もバスで蜜になりながら1時間半かけて空港に行くそうです。
コロナが始まって2年経った今もこのルールが生きている日本は柔軟に対応できるのでしょうか?
かなり強い感染力があるオミクロンによる6波へ教訓を生かして備えること
を考えた時、オミクロンのもたらす最大のクライシスは政府への不信感ではないか?と危惧しています。
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