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テロや犯罪、感染症…渡航先での危険を回避せよ
以前は殆ど一般の方から電話などなかったオフィスに最近毎日「フィリピンに行く予定なんですが、どんな書類が必要ですか?」という問い合わせが何度もかかってくるようになってます。
本当に旅行再開が進んできているんだなぁと感じています。
そうなった時に、仕事柄やっぱり心配するのが現地でのトラブルです。
もちろんフィリピンが特別危険だとかは全く思っていませんが、日本とは違います。
日本の常識が通じないところもあるのです。
これはフィリピンだけでなく、全ての外国でいえることなんですが、2年ぶりに海外旅行をするわけですから、浮かれてしまう気持ちもよくわかります。
でも安全があっての旅行ですよね。
そこで今日は
*邦人被害、スリや置き引きが最多
*渡航前に安全情報を確認
*旅行者,出張者 は「たびレジ」に登録
とみていきながら
常に 自分の身は自分で守る、予防が最良の危機管理 という心構え
という気持ちを思い出してもらいたいと思います。
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*邦人被害、スリや置き引きが最多
早速、本題ですが
外務省の「海外邦人援護統計」を見ると日本人が巻き込まれやすいトラブルが分かります。
「強盗・窃盗・詐欺」
が殆どです。
しかし経験から
宗教や習慣の違いも、トラブルの原因になります。
一番多いのが
スリと置き引きで窃盗被害全体の6割以上
を占めています。
日本の感覚ではちょっと置き忘れたらそのまま置いてあったり、忘れ物係や警察に届けられる感じですから、ついつい油断してしまうのですが、本当にフィリピンでコーディネーターをしていた時にお客様には
「忘れ物や取られたものは、まず出てこないと諦めて下さい」
と説明していました。
日本とはまったく事情が違う国を理解して欲しいのです。
警察なんかと話していても
「日本人は俺たちよりよっぽど金持ちだからこれぐらいこたえないでしょう。どうせ出てきてもすぐ日本に帰っていたら取りにもこれないでしょう」
何て気持ちが伝わってきます。
不親切というより、海外では取った犯人も悪いけど、油断している被害者も悪いんだ、という感じなんです。
又、宗教や習慣ではイスラムなら決まった時間にお祈りがあります。その時間に予定を入れるのは相手にとって困難なことです。
又、フィリピンでも教会は祈りの場であり神にすがる場所でもあります。観光でホットパンツとサンダルなどで訪れる人を「神様に失礼」とい感じる人は多いのです。
今までで一番ヒヤッとしたのは、コーディナーター時代にお客様の空港チェックインをサポートしていた時です。
フィリピンはのんびりな気質ですから空港チェックインの女性ものんびりしています。
10代の若い男性がイライラして、早くしろって日本語で文句を言ったりします。相手は悪口を言われて機嫌が悪くなったところで「カバンの中は何ですか?」と聞かれて男性はイライラしながら「爆弾や」といったのです。
日本語だったので私が慌てて現地語で丁寧に彼女に謝って彼を目の前できつい言葉で怒りました。
彼女が警備員にもし言いつけていたら、彼は収監されていたはずです。
冗談では済まないルールも存在しているのです。
ともかく、海外では
感染症の流行やそれに伴う都市封鎖
地震や森林火災、などの自然災害
テロや誘拐などの犯罪
に巻き込まれる可能性があるのです。
それを理解しておくことは大切です。
*渡航前に安全情報を確認
外務省の「海外安全ホームページ」をチェックすると国・地域別の海外安全情報を確認することが出来ます。
渡航予定の国・地域をタップすると危険情報/スポット情報/広域情報をそれぞれ見ることができます
「感染症危険情報」として新型コロナウイルス等危険度の高い感染症に関し、国・地域についての安全情報も提供しています。
ここで、こちらも経験からの意見を声を大にしていいたいことがあります。
フィリピンは私が観光省に入る前から全土に渡ってレベル1の黄色で色付けされています。
観光客の行かないような農村や離島もすべてまとめてなのです。
明らかにおかしいのですがそこまで細かい色付けはしない(おそらく世界規模では出来ない)のですね。
大切なのは情報を鵜呑みにするのではなく、自分自身で消化したり、実際にそこに行った事がある人のSNSなどでしっかり情報を精査することが必要だと思います。
*旅行者,出張者 は「たびレジ」に登録
なので、私がよく見るようにしているのは「スポット情報」と「大使館・領事館からの安全情報」を個別に見て地域などを限定して考えます。
しかも例えばある場所で事件が起きたとしても、行動する時間帯や人数などによっては危険度が変わる場合もあります。
スポット情報は特定の期間・場所で起きた事件・事故の情報を素早く伝えるためのものです。
ミャンマーのクーデター
インドのコロナ感染拡大でも有効利用
されました。
「たびレジ」に登録することで色々な情報をえることができます
常に 自分の身は自分で守る、予防が最良の危機管理 という心構え
が本当に大切です。
電車で携帯電話を片手に熟睡しても何も起きない日本はつくづく平和だと思います。
フィリピンの情報サイトを運営しています。
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