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ランニングフォームを変えていくコツ

自分の癖や活動に気づくこと

まずは、自分の普段の生活見直してみましょう。
走り以外で特にランニングフォームにも影響しやすいのが、日常における姿勢や活動です。

座位姿勢、立ち姿勢、歩行時の姿勢と歩き方など
あなたが、日常の活動の中でも比較的身体への負担や負荷が大きい動作や、頻度の多い活動を見直してみましょう。

例)
通勤で歩く時間が長い、デスクワーク、職場で階段の利用が多い、電車で立ちっぱなしになる、育児で子供抱き抱えることが多い、腕に力が入る家事や作業がある、などなど。

日頃のあなた自身の生活や活動を振り返る

あなたの筋肉の付き方や重心の偏り、利き腕、
ランニングでの力の抜けにくさ、動きの硬さに影響しているところを観察する。

可能な範囲で姿勢や動きの癖、活動による負担を減らして身体のバランスをとる

私の場合、2歳になる娘がいますが、甘えていつも抱っこをせがまれるので(歩けるのに)、しぶしぶ抱っこしてあげてます。可愛くて仕方ないということもありますが(笑)。
そのため、余計に腕や肩にも力が入りやすくて、初めのうちはよく腕や肩が凝るということもありました。走る的に腕が重たく、疲れるということもありました。

今では、カラダや腕の使い方、重心の取り方など工夫することで、ランニングにも大きく影響することなく、抱っこもできるようになりました。

意識するのは、2つまで

複数のことを同時に考えてしまいがちですが、
人には、一度に意識できる範囲には限りがあります。

Science誌に掲載されている脳の処理能力の研究によると、
「人間の前頭葉機能は、2つの目標を同時に遂行するのが限界であるように思われる」
「2つのタスクならば大丈夫だが、同時に3つのタスクに取り組むのは脳の前頭葉機能の能力を超える」
「人々が2択を好み、3択以上になると難しいと感じる(2つの選択肢の間では簡単に思考を切り替えて判断を下すことができるが、3つの選択肢の間ではそれができない)という事実もこれで説明がつく。前頭葉機能が3つ以上の目標やタスクを同時に処理できないことを示している」

Science誌に掲載された脳の処理能力のリポート:シルバン・シャロン氏とエティエン・ケクラン氏の言葉の一部を引用

つまり、
人間の脳は複数のタスク(課題)を同時に処理するのは、困難ということがわかります。

課題(意識ポイント)は、2つ以下で
内容がわかりすく、シンプルなもののほうが
脳(前頭葉)で情報が処理され、目的を遂行しやすい
というとがいえます。

少しずつ変えていく

数多くあるランニングフォームや姿勢のポイントの中で、あれもこれも意識すと、キリがないぐらいありますよね。

例えば、
①体の真下への着地、
②股関節や踵で押す(足首で蹴らない)
③膝を素早く折り畳むように前へ振り出す
④胸と肋骨張る
⑤肩甲骨を後ろへ引く
⑥肩の力を抜く
⑦体幹を前傾させる

これだけでも混乱しそうですよね。

いろんな部位へ注意が分散し、これだと意識したいものも逆に意識できなくなってしまいます。
また、より頭で考えながら走るため余裕がなくなり
ぎこちなく、硬い走りになってしまいます。

動きの細部にこだわりすぎると、自然な走りができなくなり、
「疲れを感じる」、「スピードが出せない」、
「楽に走れない」、「痛みが生じる」、など
パフォーマンスが悪化してしまう恐れがある
のです。

それなら、もう少し的をしぼってみましょう。

「今回は、
着地だけは①体の真下への着地
上半身の⑤肩甲骨を後ろへ引く
を意識して1週間取り組んでみよう!」

もちろん、より簡単にするため1つに絞って取り組む方がより楽に意識しやすいと思います。

意識することによって、多少スピードは遅くなりますが、反復とフィードバックを繰り返しながら、意識しなくても自然とできるようになってきた段階で、次の課題や意識ポイントへ移行していくと、ランニングフォームの定着が図りやすいと思います。

一気に変えようとせずに、
少しずつ(1つずつ)フォームを変えていく意識でトレーニングを行うことで、「全体のランニングの動きの流れを壊さないようにしながら、フォームを浸透させることができる」と思います。

ランニングフォームの改善の考え方の一つして、参考にしてもらえると幸いです。




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