「カッコいい」実は悪口(アーティスト活動)


笑わせるのと笑われるのは似て異なると愚か者は知らない

昔というか1993年くらいに西田ひかるさん、三上博さんのドラマで『チャンス』という音楽業界を舞台にしたドラマがあった。

ゴールデンタイムの放送でめちゃくちゃ面白かったが視聴率は良くなく、話題にもならないハズレ的な評価だったが当時はライブハウス店長時代で出演者達とはドラマ話で盛り上がったのだが、このnoteを始めて気がついたのだが、あのドラマって多少なりとも音楽業界のことを知っていないと面白くない【観る側に基礎知識が必要】だったということに気がついた。
それはなぜかって言うと自社スタッフが会話の中で「アーティストだから」的なことを言った。
ちなみにドラマ『チャンス』の中で新人マネージャーの西田ひかるさんが売れないシンガー三上博さんが起こすトラブルを謝罪する時に「すみません、アーティストなもので」と非常識を許して欲しい言い訳で「アーティストですから」で乗り越えるの(笑)でもこれドラマでも言われる側は我慢するんだけど西田さんや三上さんはそれが逃げでコミカルなギャグで悪口台詞だって知ってるしギャグシーンなのよ。
だから観てる末端音楽業界人の視聴者であるこっちは大爆笑しているんだけど、これほとんどの人はドラマで言われる側で苦虫を噛み潰したような感じで「アーティストだから許される」って勘違いしているんだって知った。
そっか素人には【アーティストって言えば許される】って言う残念な言葉がカッコいい言葉に変換されちゃってるんだって最近知った(笑)
「わかる人だけに評価されれば良い、だってアーティストだから」
これ言う人いるでしょ。
それって「タガメって美味いのに」って昆虫食を推奨する人と一緒。

「アーティストだから」は「売れていないけど、偉そう」な勘違いさんを一緒にいる関係者が恥ずかしいから下げるけど、本人には下げてるように見せないための言葉、言い訳のシニカルなセリフ(悪口)なんだよね。
でもそれは業界外の人には、それっぽいでしょ。
「すみません、アーティストなもので」
「すみません、プロレスラーなもので」って
『非常識ですが、普通の人じゃないので許してください』
という本人は「そうオレアーティスト」「I am プロレスラー」という誇り高く胸を張っているがコレを言ってる人間は「バカですみません」って謝ってるのよ。
しかしながら、この類の言葉って、生まれた当初は悪口なんだけど業界の側にいるそれっぽい人が「カッコいい言葉」って勘違い、だって業界の近くにいる業界外の人、音楽業界だと貸しスタジオの兄ちゃんとか楽器屋のお姉ちゃんとか実は音楽業界に近い業界外の人が話すのよ、それっぽく(笑)その結果、悪口がカッコいい言葉に変わっちゃうの。
底辺雑魚ミュージシャンも『アーティストだから』って言葉が大好き(笑)
これマジな話でウチの若きスタッフが「彼はアーティストだから」って言ってるの、ずーっと悪口でディスってると思っていたが違うって知って、そりゃ低迷するわな、このライブハウス。。。制作スタッフがヨカタ(素人)しかいないんだ。。。」と、復帰以来ずーっと感じてた違和感の答えが見えた瞬間だった(涙)そうだ、前店長って貸スタジオからの転身。そりゃそうだスタジオの兄ちゃんなんて素人だもん(涙)と前責任者を恨んだ。


日本音楽シーンの頂点にいるサザンを「アーティストだから」で言い訳することはないだろうし、中邑真輔(WWEのプロレスラー)を「すみませんプロレスラーなもので」もない。結局のところ『逃げ』の言葉でしかない。

不思議なもので、集客できないアーティスト様ほど「メジャー?もうそんな時代じゃないでしょ」というし「わかるやつだけに分かればいい」は参加費やノルマを払ってライブをやれば良いだけ。

でも、周りには似たような底辺だけが揃っているから恥ずかしい言葉がカッコいい台詞に変わってるの。
もし君が活動の場でこの類の言葉を聞いてしまったら、まだまだ自分は残念な場所に身を置いているんだって気を引き締めたほうが良い。

笑われると笑わせるは全然違うってコント王、志村けんとビートタケシの会話で語っていたのと一緒。

そしてメジャーを知る人のインディーズ活動と自分で作ったインディーズレーベルは一見似た響きだが別物。
「オレはアーティストだから、わかるやつだけがわかってくれれば良い」にそっくりな表現を例で出してあげよう。
誰もがドンびく不衛生な無職のブサイクが言いました
「私の理想のパートナーは『素のままの自分(私)を愛してくれる人」とそっくり(笑)
人気タレントさんや俳優さんがいうなら素敵なセリフだけど、お前が言うなでしょ。元々は悪口が素人の勘違いでカッコいい言葉に変わっちゃうっていう世の中のあるある。
「えんじゃ」も実はおんなじだったりする。


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