三種の人器③【音楽活動に必要な人】


三種の神器ではなく『人器』

ライブ活動の初期で必要なのは『音』の部分と『活動』の部分。
ライブハウスで実は1番音がわかっているのがPAオペレーター。
下手くそや底辺アーティストが1番否定するのがPAオペレーターなんだけど、実はPAオペレーターは君のク◯バンドだけじゃなく色々なバンドを担当しているので君の好みの音が出ていないのは【君が説明出来ないか理想に遠い音を出している】かであろう。モニターもそう、その会場の正しい環境下を理解していないのは実は君なのだ。
PAにもチューニングがある。そしてチューナーもある。波形は人間の五感を超え数値を出す。
こんなことがあった。
とある地下アイドルの自称プロデューサー、前回と違うPAオペレーターが担当。
ライブは対バン。
音源は持ち込みのCD。
ちなみにメインSPのチューニングは変わらず。
厳密にいえばEQの変化はあるけど、ワンマンでもないオケCDライブの音は聴感上大差はない(逆にいえばその違いがわかる素人はいない)いっちゃ悪いが屁理屈は通るが違いを指摘することが出来ないの。
ちなみに体調で聴こえる音は変わるが、現代ではチューナーってある。
ちなみにドラムのスネアすら有名ドラマーの音と一緒にできるチューナーすらある。
もちろんエンジニアにも実力はあるし残念なエンジニアもいる。
しかしながら、機材の基本がわかっている程度の脱初心者レベルのオペレーターでも20代ミュージシャンで、その出演規模のライブハウスであれば間違いなく君よりは見えている知識がある部分がある。
自分に振り返ると5才上のスタジオのレコーディングエンジニアのNさんがいて、いつも客観的な意見をもらっていた。
実際、活動が上がると有名ミュージシャンを担当するPやエンジニアのアドバイスはめちゃくちゃ参考になった。ようは自分の感性ではなく理論で感性をぶっ壊してくれる技術者が成長には必要だってこと。
不思議なことにハリボテな奴ほどホンモノっぽい世界だから、難しいんだけど『売れていないし活動実績もないのにめちゃくちゃギター上手い人』っているでしょ。このパターンで今もライブハウスシーンいるのよ。
ただ勘違いしてはいけない。成功していないミュージシャンのアドバイスは絶対に間違っている有益なのは失敗談だけ。
三種の人器の共通点は「君が自身を客観視できていない」という現状。
音を客観視してくれるのは活動初期はライブハウスのPAオペレーターとレコーディングエンジニアだけ。残念ながら楽器屋の兄ちゃんやスタジオの姉ちゃんはコンビニの店長と一緒で実はアーティスト活動において意味のない存在だ。
※楽器の購入や使い方には役立つけど。
余談だが、後に大ブレイクするバンドさんのVo&Gの人が副業で楽器のメンテマンをやっていた。ある時、当時社会現象を起こしていたTV番組に私が番組主導の企画バンドで出てプチブレイクした。
当時の私の担当メンテマンだった彼は、わざわざスタジオまで来て、はるか年下の私に初顔合わせで色々聞いて来た。
悩んでいた彼らは私の話を参考にTV番組に出演。
絶賛されて一気に大ブレイクって展開。
音が素晴らしいし、カッコ良いアーティストだがちとマニアック。
でも音にうるさい番組出演審査側が大絶賛したことで一気に運命が変わる。
実は素晴らしいメンテマンを失った私には徳のない話だが、なりふりかまず後輩の下に顔を出し貪欲に情報収集。
ちなみに店長の高校の友人だったときき、応援するサポーターが彼らをブレイクさせた後押しをしたって展開。
成功する人は、結局のところ誰かに生かされてるって話。

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