『〆切手帳』200%活用法 ――1冊の手帳で夢を叶える
みなさま『〆切手帳』をお買い上げいただきありがとうございます!
今回は買っていただいたみなさまに『〆切手帳』を200%活用していただく方法について書いてみたいと思います!!
思いつくままに書くので、話が行ったり来たりするかもしれませんが、すみません。
「なんでもない時間」を「価値」に変えるのが手帳
ある経営者の方に言われて「めっちゃ名言だな」と思ったフレーズがあります。それは「スケジューリングとは、なんでもない時間を価値に変えること」というもの。
ただぼーっとしてる時間とか、本来は何も価値を生み出さない時間ってありますよね。でも、スケジューリングをすることで、その時間を「価値」に変えることができる 。それってすごくないですか?
世の中って、みんな人生の時間は平等です。24時間365日。大統領も総理大臣も同じです。それをどう使うかだけで、年収が変わったり、人生が変わったりする。それってすごくないですか? 時間の使い方を変えるだけで、めっちゃ人生が変わっていく。
この何でもない時間を価値ある時間に変えることができる。そのツールが「手帳」なんです。
自分の人生を客観視する
手帳の何がいいって「自分の人生を客観的に見られる」ところです。
Googleカレンダーとかサイボウズとかだと、時間管理はできるかもしれませんが、自分の人生を客観視する感覚にはなりません。でも紙の手帳という物体があることで、 客観的に自分の人生を見られる。それがすごい価値だなと思っていて。
客観的に人生を見られると、いろんなことが実現可能になります。考えてみれば、他人に対してはふつうに冷静なアドバイスができたりしませんか? でも、自分のことだと「どうしようどうしよう」ってなってしまう。同じ悩みを友だちから聞いたら「じゃあ、こうすればいいじゃん」みたいにアドバイスできるのに、です。
いかに自分の人生を、他人のことみたいに客観的に見られるか。 そして「目の前のこの人生(あなたの人生です)をうまくいかせるには、どうすればいいか?」を考える。それができるのが手帳です。
手帳は「人生のコーチ」であり「戦略参謀」にもなりうる。結局コーチやることって(いろんなやり方があるとは思いますが)、基本的には目標を共有して、管理して、「そのために必要なことは何か」を気づかせることです。コーチを雇うと何十万もかかったりしますが、手帳であれば、数千円で済みます。
〆切手帳は「夢を現実化する」ツール
僕の定義だと、『〆切手帳』は「夢を現実化できる手帳」です。
スケジュール管理や時間管理ももちろんできますが、プラス「夢を現実化」できる。そういう使い方ができれば200%活用できるはずです。
こっからは『〆切手帳』をこんな感じで使ってもらうのはどうでしょう? というのをお伝えします。
来年の今頃どうなっていたいか想像する
まず、大きいビジョン、夢を描きます。
といっても漠然としていると思うので「来年の今頃、2024年の12月にどうなっていたいか?」を考えます。「TOEIC何点」でもいいですし「転職してあの会社にいる」でもいい。「お店をやってる」とかなんでもいい。
それを一回、カードに書いてみます。
僕は「紙の本を出版する」と書きました。WORDSを新時代の出版社にしていきたいんです。だから「2024年12月10日までに紙の本を出版する」って書きました。それを1年持ち歩きます。
年間カレンダーの使い方
その上で「このビジョンを実現するためにはどうすればいいか?」という計画を年間カレンダーに書いていきます。
たとえばこんな感じです。これ、ちょっと汚いんですけど。
年間カレンダーの使い方がわかんない、っていう質問もたまにもらうのですが、ポイントは「キレイに使わない」ってことです。もう汚くていい。どうせ予定は変わっていくからです。
僕は上段に「こうなりたいな」みたいなレベルの夢を書きなぐりました。「売上3億」とか書いてます。まあ、できるかわかんないですが、言うのはタダなんでいちおう書いておきます。あと8月8日がWORDSの設立記念日なので、そこに合わせて「デモブックス」という本のシリーズを立ち上げたいと思っているので、それも書きます。
妄想レベルでもいいので書いていく。
おそらく普通の人は「4月の第2週に何やる」とかまでまだ細かくは決まってないですよね。(人間ドックとかは入れておいてもいいかもです。)だから、もう雑でいいから「こんなことしたいな」っていうのを書いて欲しいです。「8月にどっか旅行行きたいな」とか「10月はお祭りがあるな」とかでもいい。汚く書いてみてください。
僕の場合、いまは下段をあけてあります。上段はちょっと妄想レベルで書いてみて、本格的に予定が決まってきたら、下段も細かく書いていこうかなと思っています。
〆切までの「距離感」がわかる
こう書いてみると〆切までの距離感がビジュアルでわかります。これに意味がある気がします。
こうやって年間カレンダーを書いてみると、意外と〆切まで時間がないことがわかる。「8月に本の刊行をスタートする」ということは、見本が1か月前には届かないといけない。そう考えると、春ぐらいには何冊か脱稿してないといけない。……え? けっこうマズイじゃん。みたいなことがわかります。
書いたら書いたで「あれ? やることいっぱいあるな」と思える。でも、これを書かないと、たぶん春ぐらいになって「さあやろう」と思ったときにはもう手遅れになってしまいます。
年間計画を、週間スケジュールに落とし込む
この年間カレンダーを見ながら「じゃあ、来週はどういうスケジュールにしようか?」というのを考えて埋めていきます。
週間スケジュールも、ぜんぜん自由に使ってもらっていいのですが、僕のやり方はこんな感じです。
まず、他人とのアポが入っているところは、いちばん最初に埋めます。そのあと左上の欄にまず思いついた「今週何をやればいいのか?」というのを書き出していきます。「クライアントワークがあるよね」「こういう本の企画があるよね」「そういえば、ここに請求書を出さなきゃな」とか。そういう「TODO」を書いていきます。
今度は、左下のガントチャートに、優先順位を考えて、案件を入れていきます。いちばん重要なクライアントさんのものから上から順に埋めていく。もちろんどのクライアントさんも重要ですけど、急ぎで対応しなければいけない案件がどうしても上になりますね。
そして、右にそのスケジュールを入れていく。「◯日が〆切」とか「この日までに、あの原稿の構成を考えなきゃ」というように横軸のガントチャートに入れていく。で、そこからの逆算で上のスケジュール欄に予定をはめ込んでいくんです。
「ブロックしてバーン」で仕事を終わらせる
僕のスケジュール、汚すぎて申し訳ないんですが、ちょっとお見せすると、
こんな感じです。
他人とのアポは「◯ー→」みたいな形で入れています。
で、自分の作業は□で囲ってブロックしています。これがけっこう重要なんです。
「ブロックしてバーンしよう」という言葉を社内で使うことがあります。1万文字くらいまでの原稿なら「3時間×3回」をブロックしてバーンと集中すれば終わるはず。だから「時間をブロックしてバーンとやろう」と言ったりします。
社員が原稿でモヤモヤしてたら僕は「じゃあ2時間ブロックしてバーンってやりなよ」言います。それで社員も「ブロックしてバーンやります」と言って、ブロックしてバーンってやると作業が終わります。ブロックしてバーンってやるときは、その時間を四角で囲って「ここはもう絶対に他の仕事は入れないぞ」という意志が重要です。
他人の邪魔を入れさせてはいけない
「ブロックしてバーン」したいのだけど、話しかけてくる人がいる場合どうすればいいのでしょうか?
僕は本当に集中しなきゃいけないときは場所を変えちゃいます。「ポメラ」という小さいワープロみたいなものに原稿を入れて、ネット環境を遮断すれば誰も邪魔できません。あと僕は集中したいとき、メッセンジャーで社員の子たちに「いまからオフラインになります」と言うこともあります。
やっぱり環境を変えるのが有効だと思います。僕や社員の子も「ファミレスに行ってきます」と言って、場所を変えちゃうことがけっこうあります。
500項目のTODOリストは、いろんな使い方ができる
巻末には500項目のTODOリストがあります。それは請求書のリストに使っていただいたり、やりたいことリストに使っていただいたりできます。
僕は「会いたい人リスト」として使おうかなと思っています。
ちょっと疎遠になっている人とか「この人どうしてるかな?」とかって人を書いて、もちろん「この日までに会う」という締め切りを入れる。そうするとけっこう人に会えるなとわかったんです。いろんな使い方ができるので、いろいろ工夫していただけるといいかなと思っています。
予定がズレたときはどうするか?
「書き直すのがイヤだから、なかなか予定を埋められない」「ボールペンで書いちゃうと直せないから躊躇してしまう」と悩んでいる人もいるかもしれません。
僕も書き直すことはあります。というか、書き直さない日はないくらいです。「この日までに仕上げるぞ」と思ってた原稿がフィードバックをもらって「もうちょっと練ったほうがいいな」となったりする。そうすると締め切りがズレたりします。そういう場合は最初の締め切りを二重線で消して、新しい〆切を書きます。
で! この「書き直す」というのが大事なんです!!
WORDSはもともとスプレッドシートで案件を管理していました。だけどそれだと「〆切、ズレるよね」とズラした瞬間に、もうズラしたことがわからなくなるんですよね。もともと「1週間前」が〆切だったはずなのに「来週」にズラした瞬間、あたかも最初から「来週」が〆切だったかのような見え方になるんです。それで「まあ余裕じゃん」みたいな気持ちになっちゃっていた。それを防ぐためにもボールペンで書いて「ズラしたんだぞ」とわかることが大切なんです。この「遅れてるぞ!」と自覚することが大切なんです。それはGoogleカレンダーにはできません。
できたことは赤ペンで潰していく
手帳は過去のページも「財産」になっていきます。
計画を立てるという意味では、Googleカレンダーもかなり便利です。だけど、終わったページはほぼ見返すことはありません。
たとえば僕は朝にジョギングをしていて「RUN」と手帳に書いています。で、ちゃんと達成できた日は「RUN」に赤丸をつけるんです。できなかった日は黒で消す。そうすると「なるべく赤丸が多くなるように生きていこう」と思えます。
ランが黒で消えると、ちょっと自己嫌悪になります。一方で、赤丸で消せるとものすごい達成感があるんです。真っ赤になったスケジュールを見て毎日に充実感が生まれるのも手帳のいいところだなと思っています。
とにかくキレイに使わなくていい。予定どおりにいかなくてグチャグチャになることも財産です。「朝走れたかどうか?」「2時間で設定したものが時間通りにできたかどうか?」をあとで振り返ることが大切なんです。
すると「あ、今回はできなかったな。じゃあ次のスケジュールの立て方はこうしよう」とやることもできます。キレイにスケジュールを管理することが目的ではないんです。そういった振り返りができるのは紙じゃないとできないことだなと思います。
何度も言いますが、僕の思想としては「手帳は汚くなっていい」と思っています。というか「手帳に犠牲になってもらう」感覚です。締め切り手帳に余白がないのも「手帳に余白がない分、人生に余白ができる」と思ったからです。(うまいこと言いますよね。)手帳を使って生産性をめっちゃ上げることで、土日にゆっくりできたりします。
「〆切、〆切」ってうるせえなという感じなのですが、ちゃんと仕事ややるべきことで「〆切」を守ることで、夢も叶うし、プライベートの時間も充実します。なのでめちゃくちゃオススメです。
というわけで、
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