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JTC経理DX課長の応用情報技術者試験合格体験記_#36
はじめに
お読みいただきありがとうございます。JTC経理DX課長です。
今回は、令和6年春の応用情報技術者試験を受験し、合格した模様※ですので、合格体験記としてまとめておきます。
※自己採点で午前・午後とも7割くらい取れていたため。落ちた場合であっても、このメモは自分に役立つハズなので、落ちてないことを祈りながら、まとめておきます。
※DALL E3でおめでたい感じの画像を作ってみました。いつも微妙にスペル間違いです
ちなみに、過去に基本情報技術者試験についても受験し、合格体験記としてまとめております。
#9 某JTC経理DX課長の基本情報技術者試験合格体験記|JTC経理DX課長 (note.com)
応用情報技術者試験とは
試験概要はこちら
応用情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
対象者像はこんな人
ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者
受験会場で見回してみたところ、30代メイン、男女比は5:1くらい。私はちょっと年齢層としては上の方でした。隣、前、後ろが空いていて集中しやすかったです(申込しても、1/3くらいの方は何らかの理由で断念してしまうようです)
応用情報技術者試験を受験しようと考えた理由
某JTCで経理DX課長を務める私が、応用情報技術者を勉強しようと思った理由は3つあります。
1.今後のキャリアにむけた自己啓発
私が取り組む経理DX施策は多岐にわたりますが、経理周りの人材育成、業務プロセス改善、システム導入・保守といった領域です。
ジョブ・クラフティングという、自分で仕事をどう捉えるかという考え方がありますが、JTC経理DX課長としては、経営の土木工事を経理という側面からやっているイメージで捉えています。
経理領域はバックオフィスの1つの柱です。他にも、会社を支えるためには人事、総務、なども大きな柱でしょう。そのうちの経理について、経理DXという形で土木工事を行い、そのうえで各経理部門が経理業務をやって日々を回しているイメージです。
この考え方やイメージは普段から自分が考えていることを言語化したものなので、手触りがあるというか、自分の中で強い実感を持って存在しています。
私が関わる経理DXは、全社DXで捉えると経理領域に留まる狭いものですが、会社全体のDXプロジェクトにも関わってみたいと考えています。一応MBAを持っていることもあり、経営にも関心が強いです。英語も割と得意です(TOEIC935)。経営学×IT×英語=??
その一方で、自社にとどまらず、他社の経理DXにも取り組むことができないか、とも考えています。短い一回きりの人生で、自分のバリューを出せる領域が経理DXであるならば、その適用範囲を拡張していくのがいいのでは?と考えている次第です。この選択肢を取る場合は、コンサルティングファームなどに今更ながら転職することになるのでしょう。
2.経理DX課内のエンゲージメント向上
小さな話ですが、部署内でもIT知識習得について奨励をし、資格ではITパスポートや基本情報技術者を奨励しています。言い出しっぺとして範を示す意味があります。
3.ITストラテジストを取得したい
さらに小さな話ですが、個人的な能力開発として、ITストラテジスト(応用情報技術者のさらに上位資格)を取得したいと考えていますので、その前準備として。
勉強に使ったモノ
学習に使ったアイテムと、学習内容をまとめます。
1.過去問道場(Safariでアプリ化)
一番お世話になったのは、やはり過去問道場です。本当に感謝しかないです。ありがとうございました。
過去問道場のスマホアプリがないので、Safariでアプリ化してデスクトップに配置し、ワンタッチで起動できるようにしていました。いちいちGoogleで検索→ログイン、と操作するとそれだけで毎回1分かかってしまう。思い立ったときにすぐ始められるようにし、毎日毎日、通勤電車でひたすら解いていました。アプリ化はおすすめです。
解いた数ですが、過去10回分(直近2回分を除く)を2周くらいですので、1,600問くらいのようです。
試験前1ヶ月前くらいには7割以上解けるようになっていたので、緑本(2番目の教材)を持ち歩いて解くようにしました。
2.応用情報技術者試験の重点対策(いわゆる緑本)
応用情報技術者試験の午後試験は記述式の試験です。ただ、記述式といっても全問が記述ではなく、半分くらいは選択式(ア~エから選べ、など)。それに、記述式ということは問題文の中にきちんと答えが書いてあります。国語の問題が多いです。
問題冊子で3ページに渡ってびっしり問題文、ということもありました。その中から適切な内容を読み取って、回答にまとめるのは慣れが必要です。文章を大量に読んで、重要そうなポイントをまとめることを実務で普段やってない人は、一定の練習が要ると思います。逆に、受験勉強でそのようなトレーニングを積んでいる(た)年代の方(高校生、大学生)は解きやすいかもしれません。
3.IPAの過去問(紙に印刷)
基本情報を取得された方で、応用情報を受験される方にとっての注意喚起ですが、応用情報は紙の試験です。今のところ、ITパスポートや基本情報技術者のようにCBT試験(パソコンでの多肢選択式)ではありません。それなりに文字量を書くため時間もかかります。
普段、スマホやPCしか触っていないと、自分の書くスピードがわからず、想定以上に時間がかかることに驚くと思います。紙に印刷し、実際に書いて解く練習は必須です。
応用情報の問題文には書き込みOK、持ち帰りOK(というか持ち帰れと言われます)なので、紙に印刷した問題文に書きながら解く、というのは実戦を想定するうえでも重要な準備となります。
解いた数ですが、3回分。午後問題は、選択しない問題も含めて一度一通り解いてみました。プログラミングは全く手が出ないですが、それ以外の問題は、知識がなくても3~5割解けたりします。
本命で選択した問題で失敗しそうな時のバックアップを選んでおきたかったので、一通り解くのはやっておいてよかったです。実際、本番でも組込システム開発を解いてみて出来が悪かったので、サービスマネジメントに変更しました(トータル6問解きました)。
過去問題 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
準備期間
2023年11月に基本情報技術者に合格後に勉強スタートしたので、5ヶ月ほどの準備期間でした。毎日30分~1.5時間くらいの勉強時間(通勤時間、昼休み、夜寝る前)でした。週末は2~3時間くらい。
仮に1時間/日とすると、150時間くらい。こう書くと少ない勉強時間ですね。あまり基本情報と変わらない感じです。
午後問題は普通に読み物として面白く、勉強というか読書として楽しんでました(あんまりそういう人いないかもしれませんが・・・)。楽しみながら勉強していたので、苦ではありませんでした。
試験当日の持ち物
R6春試験の受験票に書かれていた持ち物は以下でした(回によって違うかもしれませんので参考まででお願いします)。IPA試験を受験する際は、ある程度共通かもしれません。
・受験票(写真貼り付けたうえで)
・(鉛筆)→何と…マーク式試験であることを忘れており、持っていかなかったことを後悔
・シャープペンシル
・(鉛筆削り)
・消しゴム
・(定規)→不要と判断しました。
・アナログタイプの腕時計(ウェアラブル端末NG)
・ハンカチ
・ティッシュ
・目薬→リフレッシュ用なので、スッキリタイプのものが◎
※()は持っていかなかったモノです
一方で、上記以外に私が持って行ったものは以下です。
・弁当(簡単に食べられるサンドイッチとバナナ)→昼休みの有効活用のため必須と言っていいです
・水筒2つ(コーヒーと水)→雨で自販機に行きづらく、水が不足気味でした。多めに持って行くのがよいです
水筒2本使いのすすめはこちらのエントリを参照
#19 水筒2本コンビ使いのススメ|JTC経理DX課長 (note.com)
・タオル(クッション代わりに)→2時間以上座るので尻がとても痛い…クッション自体を持参しても良かった
・上着→温度調整用
・チョコと羊羹→脳が糖分を求めてる感じです
・モバイルバッテリー
受験のふりかえり
持ち物
鉛筆とクッションを、持って行きたかったです。途中から尻の痛みとの戦いで辛かった。
退出時刻
午前試験終了15分前に退出しましたが、そのときには試験会場前の椅子はほぼ埋まっていて、昼ご飯と軽く目を閉じて休憩する場所を探すのに苦労しました。体力温存のためにも、早めに出たいところです。
午後試験は最初に問題用紙にガッツリ答えを書いて、それを解答用紙に書き写すことにしたので、答えを2回書くことになり想定以上に時間がかかりました(失敗)。自己採点はほぼ正確にできましたが。早めに退出して喫茶店でゆっくり休憩しよう、と目論んでいたのですが無理でした・・・。
さいごに
今後はさらにステップアップを目指し、ITストラテジストの勉強をスタートします。が、この試験は年1回、春試験のみとなっていますので、スタートは秋頃にする予定です。
合格率10%台の難関資格なので簡単ではないとわかっていますが、JTC経理DX課長としては、実務的に近い気がしており、勉強したことを実務に活かせるのではないか?と期待しています。
秋までに何を勉強するかは考え中ですが、より実務に近い勉強(Pythonや、エクセル関連[Power BI, Power Query])が有力です。Udemyとかで楽しみながら学習していきます。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。