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ホール・ニュー・ワールド(金管十重奏)
本記事で紹介するのはこちらの譜面です。
基本情報
曲名:ホール・ニュー・ワールド(A Whole New World)
編成:金管十重奏(Trp3, Flugel, Hr, Trb4, Tub)
演奏時間:約2分30秒
難易度:中級
ディズニーといえば、この曲を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
映画「アラジン」より、夜空を背景に魔法の絨毯の上で歌う、ロマンティックなデュエットです。
原曲通りの長さで、元の調そのまま(D-dur→F-dur)でアレンジしています。
参考として実写版を貼っておきます。
前奏~1番
トロンボーンの3rd, 4th, チューバが伴奏系のメロディを担当します。
ベルトーンになっていますが、この曲はコード進行が素敵なので、きちんと音を出して和音を作ることが大事です。
冒頭のアラジンパートはフリューゲルホルンが担当します。
男声よりもオクターブ上ですが、低いと伴奏の音域と被ってしまうのでこの割り当てになっています。
途中でホルンやトロンボーン2ndの合いの手も入りつつ、だんだんと和音が豪華になっていきます。
サビの後半、ジャスミンパートはトランペットの3rdが担当です。
全てのパートが和音を作る大事な要素になっているので、全体で1つの響きを作るようにしたいところです。
トロンボーンの1stが最後のアラジンパートを吹きながら、F-durに転調します。
2番~終曲
転調してからのジャスミンパートはトランペットの1stが担当します。
伴奏を担当する楽器の音域が全体的に上がり、明るい響きを作ります。
サビはジャスミンパートをトランペットの1stと2nd, アラジンパートをトロンボーンの1stと3rdが交代で担当し、クライマックスを築きます。
最後はトランペットとトロンボーンが交互に吹きながら終わりに向かいます。
フリューゲルホルンとトロンボーン1stが最後のフレーズを歌い、終曲です。
終わりに
人気が高く様々なシーンで耳にする曲なので、以前は「聞き飽きた名曲」のように感じていました。
しかしアレンジを通してメロディやコード進行の魅力を再認識し、改めてこの曲のことが好きになりました。
ブラスの響きを活かした編曲にできたと思います。
このアレンジは、上のパートに行くほど出番が少ない傾向になっています。
同じく「アラジン」よりフレンド・ライク・ミーの譜面も配信しておりますので、併せてご検討いただければ幸いです。こちらのアレンジはトランペットがかなり活躍します。