ひとり出版社を作る。(5)第二陣第三陣
書き手の人と交渉したり、ひとり出版社をどう動かすかを決めていくうちにスタイルが固まってきた。
ひとり出版社を立ち上げる人は出版業界である程度働いていて独立というパターンが多くて、そういった人たちは得意分野が固まっている感がある。出版する本も統一感があって得意分野がはっきりわかる。「○○の人」ってはっきりわかるから安心感があるのかもしれない。
出版業界未経験からひとり出版社を作ると得意分野が固まっていない。その代わりに散らばっている。あれに興味がある。これも人が知らない事を知っている。みたいな事がいっぱいある。出版計画を立てると統一感がなくなる。仮にうまくいったとしても「次に何の本を出すか読めない。」みたいに言われそうだ。
得意分野がバラバラだからいい事もある。それはアイデアが一発失敗しても別のアイデアが使えること。この計画がダメならこれ、それもダメならこれ。みたいな感じで動ける。
立ち上げ第一作目の本はどうなるか期待と同じぐらい不安も大きいし、一番期待している企画から本にしていく。作る時も売る時もその本の事を考えることになるから好きでないとやっていられない。
それでも出したい本がある。