光の啓示「第1章 片道切符の旅」
第1章 自然体のつづき 片道切符の旅。
バリ島の滞在も残すところあと3日となった。
いつものように朝食をすませ、部屋の前でワヤンと雑談。
ワヤンは純粋で、本当にいいやつで、
一緒にいるとこころがなごむ。
午前中は、クタにいき、
午後からマス村へ行こうと誘われた。
マス村といえば木彫り、
木彫りといえば、紫檀(したん)、黒檀(こくたん)などの固い木をつかって木彫りをしたかったので、今日は木彫りを吸収しようと気合十分。
さっそくワヤンカーでクタに向かった。
クタビーチはバリに到着して、空港からはじめて向かった場所。
クタからレギャンビーチに出て、そのへんを散策。
やっぱ、観光モードは気楽でいいな。
あっという間に昼になりマス村に向かった。
マス村につき、これから木彫りの勉強かと思いきや
着いたところは闘鶏場?!
私:あれ?木彫りじゃないの?
ワヤン:今日は闘鶏。
闘鶏・・・・・?
木彫りをやるぞと気合十分いれたのに・・・・。
木彫りは・・・・?
これぞバリ予定がころころ変わる。
「まあ、これも流れだな」と闘鶏場へ
闘鶏と言えば、ギャンブルですね?!
バリニーズの男たちがお札を握りしめて
なにか叫んでいた。
私は、闘鶏より超腹ペコだったのでワヤンに、
私:マウ、マカーン!(私、食べる)
ランチがまだだった。
しばらくしてワヤンがサテとライスを持ってきた。
ワヤン:マカーン!(食べる)
サテが大好きな私は、
私:オーッ!テリマカシー!(おー、ありがとう!)
と大喜びでサテをパクついたのでした。
ワヤン:タカ、エナッ?(美味しいか?)
いつものサテと違って、なんかコリコリした触感でメチャ美味しい!
私:エナッ、バグース!!(美味しい、最高!)
あっという間にたいらげた。
ワヤン:今日のサテはバグース!(最高!)
私:バグース、ヤ!(最高だ!)
ワヤン:タカ、サテプニュ。(カメのサテ)
私:サテプニュ?(カメのサテ)
アパ イニ?(これなに?)
笑いながら手を広げて鳥が羽ばたくようなジェスチャーをするワヤン。
私: アヤム?(鶏)
ワヤン:ノー。
私:バビ?(豚)
ワヤン:ノー。
私:アパ イニ?(これなに?)
ワヤン:ウミガメ。
私:カッ、カメッ?!
ウミガメなの?!
マジ!
ウミガメは初めて食べたので、すごく驚いた。
なによりその美味さに驚いた。
それにしても、確かウミガメの猟は世界的に禁止のはずと聞いたが、バリはいいのかな?
だいじょうぶなのか・・・・・?
それにしてもうまかった。
闘鶏も盛り上がっている。
ウミガメサテランチでお腹もこころも満たされた私は、
ワヤンにさそわれ闘鶏場にある横のテントに向かった。
中では大人たちが赤、緑などで丸や三角などのモチーフが描かれたシートととなりに同じ色の形のくぼみがある台に、珠を転がして賭けるゲームで遊んでいた。
ワヤンに賭け方を教えてもらい、私も挑戦!
みごとRp15,000儲けてニコニコ。
ワヤンは、この数日の私の様子を察して
気分転換にここに連れてきてくれたのだろう。
昨日までの、アート三昧の真剣モードから一転して、
いい気分転換になった。
それにしても、みんなニコニコ。
楽しそう。
南国の楽園というが、まさにそんな感じ。
その後は闘鶏も楽しんで、あっという間に夕方過ぎ
さすが神々の島だけあってバリの「闘鶏」は、
神聖な儀式で、闘鶏たちの戦いによって流れる血は地霊をしずめるのだそうだ。
ワヤンにはバリの習慣や文化などいろいろ教わった。
そして、あの滝からあらわれた光の玉の啓示。
信じて進むしかない。
これからの人生は、
まるで、行くあてのない航海に旅立つような、
片道切符の旅にでるようなものだ。
希望、不安、できる、できない、ということばではいいあらわせない感覚。
片道切符の旅を信じつづけていくしかない。
バリ島滞在もあとのこり2日、とにかくやれることはすべてやろう
そして、未知の世界に飛び込もう。
片道切符を手に、
光のみちびくままに。
つづく
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