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Photo by
hira_tsuma
せんせい、あのね(昭和59年11月6日)
きょうふじわらくんとあそぼうとおもったけどあそべなかったからいやだったです。
でもてれびげえむをしてあそびます。
そしてきょうのしゅくだいはおかあさんがおにいちゃんのちゅうがくのよぼうちゅうしゃなのでごはんをたべるときみます。
(先生コメント)どうしてふじわらくんとあそべなくなってしまったのですか。おかあさんのしごとをみてどうおもいましたか。
気になるのは今日の宿題が何だったのか、ということ。
ヒントはお母さんの何かを見る、ということ。
先生のコメントから推測するに、母親の働いている姿を見て、その感想を考えることのようだ。
お友達と遊べなくなって、晩ご飯を食べるまでの間にこの日記を書いたということなんだろうと思う。
大人になった今なら、「ご飯の時に何か見たんならそのことをあとで書けばいいのに」と思ってしまうけど、子供はそういうわけにはいかない。
夕方に宿題を済ませたらもうその日は終わり、店じまい。
改めてご飯の後にまた考えたり書いたりはしないだろう。
でも、「ごはんをたべるときみます」ってどういうことだろうか。
お母さんの仕事。この頃は母はどこかで働いていたわけではなかったと思うので、家庭の中での働く姿ということだろうか。
でも「ごはんをたべるときみます」なので、一緒に食卓について「いただきます」というわけではなかったのかな。
謎は深まるばかり。