#03 【Teams】意見の共有・比較
文部科学省は「Society5.0」時代の到来を見据え、小学校学習指導要領(平成29年告示)解説総則編において、「児童生徒の発達の段階を考慮し、言語能力、情報活用能力(情報モラルを含む。)等の学習の基盤となる資質・能力を育成するため、各教科等の特性を生かし、教科等横断的な視点から教育課程の編成を図るものとすること」と明記し、情報活用能力を言語能力や問題発見・解決能力と同様に学習の基盤となる資質・能力として位置付けました(文部科学省.小学校学習指導要領(平成29年告示)解説総則編.2018、p.48)。
また、教育の情報化に関する手引(令和元年)においては、「将来の予測が難しい社会においては、情報を主体的に捉えながら、何が重要かを主体的に考え、見いだした情報を活用しながら他者と協働し、新たな価値の創造に挑んでいくためには、情報活用能力の育成が重要になる」と情報活用能力の育成を図る必要性を明記しており(文部科学省.教育の情報化に関する手引.2019、p.18)、情報活用能力の育成が一層求められています。
GIGAスクール構想に伴い1人1台タブレット端末が配備され、現場ではタブレット端末をどのようすることができるのか模索している先生方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は情報の共有や比較の場面で活用した実践をご紹介いたします。
1 目的
・タブレット端末を活用し、意見の共有や比較を行う。
2 使用するアプリ
・ Microsoft Teams
3 準備
①Microsoft Teamsで学級や教科等のチームを作成する。
②意見の共有や比較をさせるためのチャネルを作成する。
※Microsoft FormsとMicrosoft Power Automateを連携させ、指定したチャネルに自動的に投稿されるフローを構成すると、全員が同じ形式で表示されるため、意見の共有や比較がしやすくなります。
以前の実践を参照
https://note.com/takayuki_wayama/n/n4d66c32bbfd5
4 方法・実際
①児童は自分の意見や考えをTeamsに投稿し共有する。
②児童は友達の意見にリアクションをする。
また、リアクションの使い方は以下のように指定しておく。
(例)自分と同じ意見や考え・・・・・・・いいね!
その考えは素晴らしい!・・・・・・ステキ!
その考えは思いつかなかった!・・・びっくり など
③友達の投稿に、リアクションをつけた理由を返信をする。
5 成果
①自分の意見や考えを友達と共有したり、比較したりすることが容易になった。
②1人1台タブレット端末でのクラウド活用を行うことで、コミュニケーションや人前での発表を苦手とする児童も、互いに考えを伝えたり共有させたりすることができた。
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