日本語の魅力
みなさん、はじめまして。
「KYOGE」というアクセサリーブランドのデザイナーをしております。
タカと申します。
本日の題名は「日本語の魅力」ということで、
僕の日本語に対する想いを話したいと思います。
というのも、「KYOGE」というブランドは「日本語」を一つの重要なテーマとして置いているため、
これからブランドを立ち上げる上で、序盤にお話しするべきだと思い
今回のお題を決めました。
一応先に声を大にして言っておきたいのが、僕は日本語や国語が得意・詳しいといったことは全くありません。
高校生の頃、定期テストで唯一1回だけ赤点を取ってしまったことがあるのですが、その教科が国語でした。
めちゃくちゃ苦手、恨むレベルで嫌いでした。
「登場人物の気持ちを答えなさい」みたいな問題とか、
『いやいや、人の気持ちなんてそんな簡単にわかるわけないっしょ。』
的な思いでいっぱいになりながら机に向き合っていた記憶があります。
ちょっと余談でしたが、
正解があり、それを求められる学生時代は日本語というものがめんどくさくて仕方ありませんでしたが、
いざ社会に出てみると、正解なんてものはほぼ無いように思えます。
僕はそんな正解のないことが大好きですし、そういう世界が性に合っている気がします。
そしてクリエイティブという、
これまた正解のない世界に入ってからというもの、
日本語の魅力に惹かれ、日本人に生まれたことを心から誇りに思っています。
日本語のおもしろさ
改めて、日本語という言語について考えていきたいと思います。
日本語は「ひらがな」「カタカナ」「漢字」で構成され、
さらに「漢字」には『音読み』『訓読み』まであります。
こう考えるだけでも、日本語を操る我々日本人の器用さが窺えますよね。
日本語には一つの単語でもさまざまな意味や使い方があり、
人によって受け取るニュアンスが違ったりと、その可能性は無限大と感じます。
また、第二次世界大戦後GHQの漢字廃止によって消されたと言われる漢字「そしじ」。などもありました。
その漢字が持つパワー、いわゆる言霊として強すぎるため、脅威と感じたことで消されてしまったと言われています。
僕は日本語に惹かれてから、自分で日常使う言葉を気をつけるようになりました。ネガティブな音の言葉はできるだけ使わないようにしています。
そのようなことを意識しての影響かはわかりませんが、
人との出会い、ご縁に恵まれるようになったと強く感じています。
「類は友を呼ぶ」とあるように、自分が発する言葉もまた何かを呼ぶのではないかと考えています。
様々な見た目や形・音で構成される日本語が、美しく、奥ゆかしく、時には怖さをも感じます。
そんな言語を母国語として自分に浸透していることが、嬉しく、誇りに思います。
KYOGEにとっての日本語とは
アクセサリーブランドであるKYOGEですが、
その初陣となるプロダクトはというと、5種類の指輪です。
今の時代、アクセサリーブランドは数えきれないほどあるし
その中で指輪も星の数ほどあると思います。
では「KYOGE」は他と何が違うのか
それは、一つ一つのプロダクトに”言葉”が宿っているということです。
僕のデザインスタイルとして、
「こんなデザインが欲しいな」「こんなデザイン最近流行ってるな」
などの動機では全くアイデアが浮かびません。
僕は必ず”言葉”から、それも”日本語”が降ってくるんです。
逆を言えば、”日本語”が降ってこない限り何もデザインできないのです。(少なくともKYOGEに関するものは。)
降ってくる日本語からインスピレーションを受け、その言葉に含まれる"気"を物質として形成していく。
そしてKYOGEをきっかけに、日本人や世界中の人々に日本語の美しさや強さを再認識してもらうのが、KYOGEの存在意義の一つでもあります。
ものづくりをする身として、その商品が魅力的であるとかカッコいい・かわいいという要素は大前提です。
モノでありふれる今の時代、これから重要なのはその商品に魂が宿っているか。そして”モノ”と”ヒト”との間にどのようなストーリーが芽生えるか。といったことがカギになってくるのではないかと思います。
KYOGEから生まれるプロダクトは、日本人に改めて日本という国のかっこよさを伝え、日本人としての矜恃を胸にあなたと世界で共に渡り合うことをお約束します。
これから世に放たれるKYOGEと皆様の間で、自分だけのストーリーと矜恃が創造されることを、心より願い、
本日はこの辺で切り上げようと思います。
今回も最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。
次回はKYOGE初のプロダクトとなる5種類の指輪に関してお話ししようと思います。