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【インターネットで】健康情報の真偽を見抜く!安全な情報収集のコツ

普段、患者さんと接していると「先生、〇〇の症状を改善するためにスマホで調べてみるんだけど、どれが自分に合ってるか分からない」といった声をよく耳にします。
これは当然のことです。インターネット上には「〇〇を食べると健康になる」「△△運動で長生きできる」など、健康に関する情報が溢れています。

しかし、全ての情報が正しいとは限りません。

手軽に情報を集められる反面、誤った情報に基づいて健康を損なう危険性もあります。
この記事では、インターネットで健康情報を検索する際に注意すべき4つのポイントを詳しく解説します。
正しい情報をもとに、健やかな毎日を送るためのヒントを得ていただければと思います。

それでは、本題に入る前に、少し自己紹介をさせていただきます。

京都市内で癒しマッサージ鍼灸院を運営。

では、本題へ進みましょう。


1.断言している情報には気をつける

「〇〇を食べれば必ずがんになる」「△△運動をすれば絶対に若返る」といった、絶対的な効果を保証するような情報は特に注意が必要です。
人間の体は1人ひとり異なり、同じ要因が同じ結果をもたらすとは限りません。
例えば、「トマトを食べると肌が綺麗になる」という情報があったとしても、アレルギー体質の人にとっては逆効果になる可能性があります。

人は命の危険にさらされたり、強い欲求に駆られたりすると、冷静な判断を失いがちです。

  • 〇〇を食べれば痩せる

  • 〇〇をすれば寿命が延びる

  • 〇〇を飲めば特定の病気が治る

などの言葉は疑った方が良いでしょう。

こうした言葉には注意が必要です。

どうしても気になる情報がある場合は、かかりつけ医や医療関係の知人に相談することをお勧めします。

2.発信している人が所有している資格(免許)に注目する

健康に関する情報を発信している人が、医師、栄養士、理学療法士などの資格を持っているかどうかを確認することは重要です。
専門的な知識に基づいた情報を提供している可能性が高いためです。
しかし、資格を持っているから全て正しい情報というわけではありません。

例えば、特定の製品を販売している会社の社員が、自社の製品の効能について過剰に宣伝しているケースも考えられます。

健康に関する情報については、最低でも医療系の国家資格(免許)を有しているのかの確認はしてくのがお勧めです。

日本における、医療系の国家資格(免許)⇩
医師、歯科医師、薬剤師、看護師、保健師、助産師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床検査技師、診療放射線技師、鍼灸師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師など。

3.「~だけ」「絶対」という言葉に注意する

「〇〇だけ食べれば健康になれる」「△△さえすれば絶対に病気にならない」といった、特定の食品や方法に過度に頼るような情報には注意が必要です。
健康は、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠など、様々な要素が複雑に絡み合って成り立っています。
1つのものに頼りすぎるのではなく、多角的な視点を持つことが大切です。

4.芸能人やスポーツ選手が推薦しているという言葉に気をつける

テレビCMやSNSなどで、芸能人やスポーツ選手が健康食品やサプリメントを推薦しているのをよく見かけます。
しかし、彼らが実際に効果を実感しているとしても、それはあくまでも個人の体験であり、全ての人に当てはまるわけではありません。
また、企業からの依頼で宣伝している可能性も考えられます。

以下の記事をご覧になられると「芸能人やスポーツ選手が推薦しているものって、意外に怪しいかも…」という視点を持てると思います。

まとめ


インターネットで健康情報を調べるときは、いろいろな情報源から情報を集めて、総合的に判断することが大切です。
特に、断言しているものや、特定の製品や方法を強く勧めている情報には気をつけましょう。
信頼できる医療機関に相談するなど、さまざまな角度から情報を集めて、自分の健康についての判断材料にしてください。

一方で「調べるのは面倒だし、簡単に健康になりたい」と思うのは自然なことです。
そんな方には、まず生活習慣を見直してみることをお勧めします。

今回の記事は以上で終了です。

健康に関する情報や鍼灸・マッサージについても発信しているので、参考にしていただければ幸いです。


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